昨日のブログ記事 でも書きましたが、ユンケル欧州委員会委員長の訪英を巡り、英国の1面トップは連日、その報道で埋まっています。
*本日のFT紙での報道FT紙によると、
「英国が支払う「慰謝料」の額は、当初の見積もりであった 550~600億ユーロではなく、1,000億ユーロに膨れ上がる

という数字を、EU交渉団が示した」
と報道しています。この数字の根拠としては、EU加盟国の一部の国のリクエスト (主にフランスとドイツ)により、2019/20年の費用 + 農業助成金に関する費用などが上乗せされたようです。
この報道に対し、デービスBrexit担当大臣は、「英国は1,000億ユーロを支払う義務は、ない」と一蹴
*Brexit交渉のテーブルにメイ首相は出席禁止昨日 に続き本日も、英タイムス紙1面には、ユンケル委員長が先週訪英した時にメイ首相と食事をし、その際に交わされた会話の内容がリークされていました。
それによると、
・今後のBrexit交渉のテーブルにつくのは、デービスBrexit担当大臣であり、メイ首相は含まれない
・Brexitに関する協議で、メイ首相が唯一コンタクトを許される人物は、バルニエ欧州委員会・Brexit主席担当官のみ
つまり、ユンケル委員長によると、英国のメイ首相はBrexit交渉の矢面には立てず、何か言いたいことがあれば、バルニエ主席担当官を通して伝えるという制限を付けてきたようです。
*ユンケル委員長の決定は支持されているのか?もともと、英国ではユンケルさんは好かれていない人物でした。ユンケル氏が欧州委員会委員長に選出されたとき、キャメロン前首相は最後まで 「反対票」 を投じていたことからもわかります。
EUの中でも、全員がユンケル氏のファンということではなく、今回のBrexit交渉に向けての意見交換の場でも、EU27ヶ国全てがユンケル委員長の考え方に賛成している訳ではない とも報道されていました。
*ユンケル欧州委員長の首席補佐官、ゼルマイヤ氏英国に対するハードスタンスを貫くユンケル委員長。しかし、この人を操っていると言われているのが、ユンケル委員長の首席補佐官であるドイツ人のゼルマイヤ氏です。
独FAZ紙にリークした のも、ゼルマイヤ氏の仕業と言われています。
この方に関してはもう少し調べてみます。メルケル首相がBrexitに対して、最近急にハードスタンスを貫いているのも、この人の影響という話しもありますので・・・・


右側の男性が、ゼルマイヤ氏
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