いきなり降って湧いてきたトピックが1つ、それが英中銀副総裁の進退問題。
あとは Brexitに関する話題が1つです。
*英中銀ホッグ新副総裁の進退問題この記事では、英中銀副総裁の進退問題について書きます。
今月に入って、いきなりロンドン金融街:シティで話題 ? になっているのが、3月1日から英中銀の新副総裁に就任されたシャーロット・ホッグ氏の進退問題です。

え?だって 3月1日に就任したばかりなんですよね?
はい、そうなのですが、就任に向けた承認のための議会証言を、2月28日に財務省特別委員会で行ったのですが、そこでマズイ事が発覚してしまったのです

実は、議会証言の中で、ホッグ氏のお兄さんがバークレイズ銀行の幹部であることが分かりました。お兄さんが銀行で働いていること自体は問題ないんですが、ホッグ氏が2013年に英中銀に入行した際、そして今回副総裁となった際、自身の家族が金融機関で働いている事実を中銀に申し出なかったんです。
英中銀は、金融政策の決定に加え、銀行監督業も行っており、そこで働く者は家族が金融機関などで勤務していることを申し出る義務(行動規範)があります。これは中銀だけでなく、私も以前銀行で働いていた時にも、申し出をする義務がありました。
英中銀の行動規制の原文
'A relationship with a person or organisation outside the Bank should be disclosed where it may lead or could be perceived to lead to a conflict of interest or advantage.
'Close personal relationships with those active in... Bank-regulated financial institutions... should all be disclosed
繰り返しになりますが、2月28日の議会証言でホッグ氏が兄の勤務先がバークレイズ銀行であると語ったことを受け、財務省特別委員会の議長が英中銀に問い合わせたところ、2013年の入行当時、その事実を届けだしていなかったことが発覚。つまり、ホッグ氏は2013年以来ずっと、この規範を破った形で英中銀に勤務していたことになります。そして、今回は副総裁にまで昇格したのですが、その昇格の際の書類にも、お兄さんのことが一切書かれていなかったそうです。
これを受け、一部の議員から副総裁就任を辞退すべきであるという要請が出ています。
英中銀の総裁・副総裁などの任命は財務相に決定権があるため、早ければ3月13日(本日)、遅くても今週中に新副総裁の進退について、なんらかの発表があると言われています。ちなみに、財務省特別委員会そのものには、副総裁を解雇する権限は、ございません。
ということで先週は、新副総裁の就任直後の退任の可能性を受け、ポンドは売られる局面がありました。
もう一つのBrexitに関する記事は、食事を済ませてから書きます!
明日朝早く胃カメラ検査をやるため、食事をあと10分で済ませないとなりません・・・

3月16日にWEBセミナーをやらせていただきます。今回の一時帰国で、最初で最後のWEBセミナーです。
英国のBrexit関連、英中銀の問題に加え、セミナー前日に終了したオランダ議会選についてや、気になるギリシャ動向についても、話せることは全てお話しさせていただきますので、現地からの生の情報をこの機会にぜひお聴きください

YJFXさんのセミナーは事前予約は必要ありません。当日 早めにログインして、お待ちください。
3月16日 木曜日 20時30分〜21時45分詳細は、

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