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米欧通貨戦争

このすぐ下の記事を受け、メルケル独首相、ユーロ圏財務相会合議長などが、矢継ぎ早に反論をしています。

が・・・・

トランプさんが、反撃に出ています。 もう、幼稚園の子供のけんかよりヒドイです・・・


*メルケルさん
「Germany cannot influence the value of the euro, and that the country has always pushed for the European Central Bank to be independent.
ドイツはユーロの価値に影響を与えることは、出来ない。我々は欧州中銀(ECB)の独立性に強く賛成している。」

「WE DON'T WANT TO INFLUENCE EURO EXCHANGE RATE
ドイツは、ユーロの為替レベルに影響を与えたくない。」



米トランプ メルケル



*ユーロ圏財務相会合のダイセンブルーム議長
「 IF U.S. RETREATS INTO PROTECTIONISM, EU MUST SEEK OTHER TRADE PARTNERS
もしアメリカが今後も保護主義を突き通すのであれば、EUは他の貿易相手国を探す」


これ、ヤバクね    そう思っていても、この立場の人が、これを言っては・・・



*トランプ大統領
「OTHER COUNTRIES TAKE ADVANTAGE BY DEVALUATION
他の国々も、通貨下げの恩恵に授かっている」

として、中国と日本を名指し   






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[ 2017/01/31 23:41 ] トランプ大統領 | TB(-) | CM(0)

トランプ大統領が指名した国家通称会議代表発言でユーロ急上昇

トランプ大統領が、国家通商会議代表にカリフォルニア大学アーバイン校のピーター・ナヴァロ教授を指名しました。

そのナヴァロさん、朝から騒いでくれてます 


本日の英FT紙での記事ですが、要約すると


・ドイツは「過少評価(アンダーバリュー)されているユーロ」を武器に使って、アメリカやEUの他の加盟国を利用している

・ユーロは、昔のドイツ・マルクのようなものであるが、その価値はずっと低い

・ユーロの価値が低いので、ドイツは貿易面を通じて、他の国々よりも恩恵を享受している

・アメリカが対EU貿易において交渉する場合、ドイツが最大のハードルとなっている


今までは、対中国、対日本が為替水準に対して攻撃対象  と認識されていましたが、とうとう ユーロにも向かってきました。

タイミングとして、週末の移民規制に対し、メルケルさんとオランドさんが共同で非難しましたが、それを受けてのタイミングなのかな?という気もして・・・

とりいそぎ 記事にします。





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[ 2017/01/31 21:19 ] トランプ大統領 | TB(-) | CM(0)

ポンド下落の背景

マズイ・・・  
どういう訳か、今日は水曜日だと勝手に勘違いしていて、朝からジムに行く準備をして車のキーを取って玄関のドアを開けようと思ったら、いつも火曜日に来ている植木屋さんがいて、「あれ?今日って火曜日だったっけ?」と気がつきました。完全にボケてます。急に時間が出来たので、仕事します。


*** ストックボイスに電話出演します!
本日の22時~ ストックボイスに電話出演します。Brexitで新しい動きが出てきましたので、それを中心にお話ししようと思っています。



*ポンド下落
英中銀 マネーサプライM4 + 消費者信用残高 が発表され、そこからポンドが対ドルで約90ポイント下落しました。


・マネーサプライ M4
前月比:  11月 +0.4%  12月予想 +0.3%  結果 -0.5%

・住宅ローン承認件数
 11月 67461件  12月結果 67898件

まず、ポンドが下がった最初の要因は、住宅ローンに関する残高部分
英中銀からの発表 に載ってたチャートを見せて説明しますね。


英住宅ローン残高
(クリックすると拡大します)


これがそのチャートですが、2つの点に注意してください。

1) 水色のグラフ
この部分は、英国の人たちが住宅購入時に組む住宅ローンの状態です。ここ数ヶ月、横ばい状態が続いています。
冬だし、クリスマスもあるし・・・で、10月くらいから家の売買が地味になる季節なので、ある意味 仕方ないかもしれません。


2) 黄緑のグラフ
この部分ですね~ 問題は・・・

日本で住宅ローンを組んだことがないので、仕組みが同じかどうかわかりませんが、イギリスでは住宅購入用にローンを組んで、その家の価値が大きく上がった場合、あらたな追加借り入れが出来ます。

例えば、50万ポンドの家を買おうと思い、30万ポンドの住宅ローンを組んだとします。
その家が75万ポンドまで値段が上がりました。
そうすると、ローンの額を値上がり幅に応じて、借り入れ額を増やせます。

この追加した借り入れ分は、ぶっちゃけ 何の目的で使うかは、個人の自由。

家の増築に使う人もいれば、旅行用に使う人、車を買うために使う人、本当に自由です。

このチャートを見ると、この黄緑の部分の借り入れが、最近増え続けていますね。そして、最近の英国から発表される消費者関連指標は、Brexitが決まったのにあまり悪くない。つまり、こういう「追加借り入れ」で、消費者は物を買っているのかもしれない・・・ ということです。そうなると、今後この借り入れが減ってくると、いよいよ英国の消費が低下してくることになるかもしれません。



*消費者信用残高
そして、本日のポンド下落の犯人は、これでした 


英信用残高 2017 01
(クリックすると拡大します)



紺色のラインが、クレジットカードによる借り入れ
ピンクが、それ以外
緑が、総合

本日発表分は、この3つ全てが落ち込んでいるのが確認できます。

つまり、信用残高が減額  いよいよ、消費者は借り入れによる消費を、やめようと決意したようだ   今後発表される消費関連指標には、あまり期待できない 

ということで、ポンドが先取りして下落したようです。

私自身、一番気になっているのは、この数字は12月分、つまりクリスマス商戦の真っ只中の数字であることです。

通常、イギリスの人たちはクリスマス・プレゼントを買うのに、クレジット・カードを使う傾向が強いようです。そのクリスマス時期に、カード購入が減少しているというのは、ある意味 恐ろしい・・・  

Brexitにより自分自身の仕事がなくなるかもしれない・・・ という不安を表わしているのかな?とか、ちょっと考えてしまいました 






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[ 2017/01/31 21:02 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

米株式指数とゴールドマンサックス株

う~ん

トランプ大統領「移民入国規制」を受けての株安  という記事を書きましたが、個別株でも際どいレベルの株があるんですね・・・・


最初のチャートは、米S&P500 日足チャート
水色の丸で囲んだ部分が 「アイランド・リバーサル」 というらしく、一旦は天井を打ったと解釈できるそうです。


米 株式SP GS
(クリックすると拡大します)




個人的には、もっとヤバイ・・    と感じたのが、ゴールドマン・サックスの株価。
下のチャートですが、230あたり (或いは 50日線が通る 232台、このあたりが下に抜けると下げに加速がつきそう。
イメージとして、そこが抜けると、黄緑の線を引いた 210 あたりかな? とぼんやり思いました。

私は個別株の取引はやらないので、あれですが、ちょっといろいろな意味でボラが高まりそうです。



そこで、全然話しが変わるんですが、「株式相場」という単語を聞いて頭に閃いた  のが、私の友達が書いた本

『本当にわかる株式相場』

私もやっと手元に届きました。タイミングをみて、読もうと思っています。


本当にわかる株式相場






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[ 2017/01/31 01:34 ] 米国関連 | TB(-) | CM(0)

ドイツのインフレ率を受け、欧州長期金利上昇

今週は、日銀(日本)  FOMC(アメリカ)   Super Thursday(イギリス) と、中央銀行からの政策発表が続きます。しかし、マーケットのかく乱要因になりかねない・・・と、『視るブログ』 でお話しさせていただいたひとつが、ユーロ圏消費者物価指数(HICP)の数字でした。

年初早々に書いた過去記事 でも指摘しましたが、ユーロ圏の国々の中でも、ドイツなどではインフレ率の上昇が起きています。これに対して、ドラギ総裁は、「最近インフレ率が上昇しているように見えるが、上昇のほとんどは昨年以前に下がった原油価格の調整分。新規のインフレ要因は、全く見当たらない。」と語っていらっしゃいます。


*ドイツ 2017年1月 消費者物価指数(HICP)
本日発表されたドイツのインフレ率は、3年半ぶりの高水準となりました  

2016年12月 +1.7%  17年1月  +1.9%  


独 インフレ率 2017 01


内訳とか見ると、サクソニー州のインフレ率 +2.3%なんですよね・・・・  これって、どうなんだろう 



*ECB インフレ・ターゲット
ECBのインフレターゲットは、「2%は超えないが、限りなく2%に近い」という定義です。そして、本日発表されたドイツの1月インフレ率は、この定義そのものの 1.9%となりました。

もちろん、ECBの政策はドイツだけを対象にして決定されるわけではなく、加盟国全てが対象であることは重々承知ですが、最近はドイツからECBの低金利政策に対する苦言が聞こえてきていることもあり、少々気になっています。

独ショイブレ ドラギ




*ユーロ加盟国の国債利回り(長期金利)上昇
このドイツの予想外に高いインフレ率、特に  「サクソニー州の +2.3% ヤバクね  」 という感じになってまして・・・、ECBの緩和策の早期終了などの観測が一部出てきているのか、ユーロ加盟各国の国債利回り (長期金利) が跳ね上がっています 

その後、国によっては落ち着いてきているところがほとんどですが、国際通貨基金(IMF)が債務削減を声高に繰り返しているギリシャや、4月に大統領選を控えるフランス、6月に解散・総選挙の可能性が出てきているイタリアなどは、下がる気配がありません 




                   



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[ 2017/01/31 00:10 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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