昨日、イタリア憲法裁で、
【新選挙法】の合法性 に関するヒアリングが行われました。
そして、本日現地時間の昼過ぎに判決が出ると聞いていたのですが、未だにどこを探しても出ていません
*新選挙法とは?この記事 で詳しく書いたので、そこから一部抜粋します。

この新選挙法 (Italicum) は、2015年5月に導入されたばかりです。
① 総選挙で40%以上の得票率を獲得した政党には、下院議席の54%に相当する議席を配分する。現在イタリア下院総議席は630であるため、そのうちの340議席が割り当てられる。
② いずれの政党も40%の得票率を得られなかった場合は、上位2党による決選投票を実施する。そこで第一党となった政党に54%に相当する議席が配分される。イタリアでは政権交代が激しいため、それを出来る限り回避するためにも、このような「単独過半数以上の議席を持つ与党政権」の確立が必要です。しかし、Italicumには、大きな落とし穴がありました…
*Italicum の落とし穴Italicumの生みの親であるレンツィ前首相でさえも、Italicumの内容の一部変更、或いは大幅改正を考えているようです。
その「気になる変更部分」とは・・・・・
それは自身が属する民主党(PD党)政権に有利に働くと考えて設定した「40%以上の得票率を獲得した政党」という部分でした。
この選挙法が導入された当時は、反体制派/反ユーロ政党:5つ星運動の人気は、それほどではありませんでした。しかし、昨年のBrexitをきっかけとして、世界的なポピュリズム台頭の追い風

に助けられ、同党の支持率はジリジリと上昇しています。
もし今すぐイタリアで総選挙が実施されれば、40%以上の票を獲得するのは5つ星運動に違いないとまで言われています。
*憲法裁の判決が重要な訳このように反体制派の5つ星運動が政権を取るようなことになれば、ユーロ離脱という問題がでてきてしまうため、是が非でも早期解散総選挙は避けたいイタリア。
本日予定されている (はず・・・

) 判決結果によっては、早期解散総選挙が現実のものとなってしまいます。
・判決が 「Italicum は合法」

今年6月までに総選挙実施の可能性高まる

・判決が 「Italicum は合法でない」

2018年の次期総選挙まで、現政権が継続するという予想
こんな具合です。
コンセンサスは、「合法でない」 となっているので、あまり心配する必要はないのかもしれませんが、
ECBの国債購入プログラム を実施しているにもかかわらず、最近のイタリア国債は売られており、利回りがジリジリと上昇しているのが、非常に気になっています。
追記:この記事を書きながら、イタリア語の記事を探していたら、驚くような記事をひとつ見つけました

それを読むと、 「憲法裁の会議室に空きがなく、他の部屋が空くまで、1時間以上の遅れが出る」 と、現地時間 14:50 (今から1時間以上前) に出てました。
はぁ

部屋が空いてない?

そんなこと あるんですか? 憲法裁って、イタリアの最高裁ですよ・・・
驚くわ、これ・・・・
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