先週、イタリアの格下げについて記事を書きました。あれ以来、妙に気になって毎日チャートをチェックしているんですが、やはり長期金利 (ここでは10年物国債利回り) 上がってきています (=債券価格は下落)

これは過去1週間のチャートですが、利回りはジリジリと上がっていますね。
*他の国はどうなのか?もう少し長い期間のチャートを見てみました。そして、ここではイタリアだけでなく、南欧州劣等生グループとして、「イタリア、ポルトガル、スペイン」。それに対して、北欧州優等生グループとして、ドイツです。
フランスは、どっち所属か悩みましたが、4月末から大統領選があり、政治リスク

という意味で、調べてみました。
これらのチャートは全て、
10年物国債利回り (週足) 2010年1月~現在 のものです。
*** ドイツとフランスフランスは選挙リスクがあるためか、昨年Q4くらいから、フワッと金利が上昇していますね。
ドイツでは、インフレ率の上昇が顕著になってきているためか、やはり金利が若干上がりかけています。

(クリックすると拡大します)
*** 南欧州組 (伊 スペイン ポルトガル) 次は、南欧州組に移ります。
やはり予想していた通りになりました。
つまり、マズイ順番

で行くと、 ポルトガル > イタリア > スペイン となります。

(クリックすると拡大します)
私があらためて、ここで説明するまでもなく、長期金利とは、その国の借金の利子(借り入れ金利)ですので、高くなればなるほど、利払い額が増えて、財政赤字の拡大に繋がります

そもそも、ユーロ圏加盟国には、「財政均衡達成年度」が決められているのですが、毎年延長しているので、さすがに最近は死語になりかけています。
英国がEUを抜け、欧州の予算にポッカリと穴が空くことを考えると、ここ1~2年は大丈夫としても、その先は大丈夫なのかな

と一抹の不安が残ります。
くどいですが、
この長期金利上昇は、ECBのQE (国債購入) を実施している中に起きている ので、なんだか嫌な感じがしているのです。
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