日本に来てから、連日の飲み会で、ブログの更新ができず申し訳ありません。土下座です。
本日金曜日は、通常ですと
セントラル短資FXさん
のコラムですが、今回だけ「来週月曜日」に更新させていただきます。よろしくお願いいたします。
*ポルトガルの格付け昨日のドラギECB総裁の記者会見でも、記者が質問した「ポルトガルの格付け」問題
ええと?そんな質問でましたか? という方がいらっしゃるかもしれませんが、出てたんですよ、ちゃんと。
これについては、月曜日のコラム記事に詳しく書きますね。
で、言いたかったことは、本日 カナダの格付け会社: DBRS が、ポルトガルの格付けを発表するんです。市場が閉まってからの発表ですので、なにかあれば、月曜日にその反応がでるかもしれません。
*どうして、本日の格付け発表がそんな大事なのか?もし、本日DBRSが格下げしてしまうと、ECBが実施している「国債購入プログラム PSPP」の購入対象国債から、ポルトガルが外されてしまうからです。
ECBは今までのところ、ギリシャ国債以外の加盟国国債を購入しています。しかし、そこからポルトガルが抜けてしまうと、同国の国債金利は大きく上昇する

ポルトガル政府の借り入れにかかる利払いが大幅に増加する

財政赤字が増える という負の連鎖が生じます。
*エコノミストたちの見方いろいろ調べてみたのですが、アナリスト達の意見は、「DBRSは格下げしないだろう」 という予想でした。その根拠は、同国政府が 「来年度は絶対に赤字を削減するから・・・」と約束したから ということ。
しかし、格付け見通しを「ネガティブ」に変更した場合、6ヶ月後の格付け見直しの時に、格下げされるリスクが出てきます。
ちなみに、大手4社のポルトガル格付けは以下の通りです。
・S&P

BB+ 安定的
・フィッチ

BB+ ポジティブ
・ムーディーズ

Ba1 安定的
・DBRS

BBB(Low) 安定的
上位3社はすべて「ジャンク債」扱い

DBRSは、投資適格級ですが、BBB(Low)は適格の一番下で、1ノッチ格下げされると、ジャンク債扱いです。
*債券投資の判断基準国や機関投資家が国債を購入する際の判断基準には、3通りあります。
1)S&Pまたはムーディーズの格付けのみで判断2社のうち、1社がジャンク債扱い

投資不適格とみなされる
2)S&P・ムーディーズ・フィッチ3社の平均3社のうち、2社がジャンク債扱いとする

投資不適格と見なされる
3)現在の格付けから、合計で3ノッチ格下げが起きるこれは私も今回はじめて知ったのですが、S&P・ムーディーズ・フィッチ3社が合計で3ノッチ格下げに動いた時点で、当該国の国債は投資不適格と見なす

例えば3社が1ノッチづつ下げた場合、フィッチの格付けはそれでもまだジャンク債扱いにはならない

しかし『合計で3ノッチ』の格下げには変わりない為、それが確認された時点で投資不適格と見なされる
そして、最後に
ECBの国債購入プログラムの規定 を見ると、格付け会社の1社だけでも「投資適格級」なら大丈夫です!となっていました。
ですので、大手3社が「ジャンク債扱い」なので、DBRSに頑張ってもらわないと、困るということです。
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