ここ数日の英国は、ひっちゃかめっちゃかに報道が入り乱れています。
コービン新労働党党首 が誕生したこと、そして
難民問題を巡り、キャメロン首相が急遽レバノンに飛び、シリア難民の現状を探りに、いかれました。
*メルケル首相からの発言本日、欧州では難民問題に関する緊急会合が開催されています。この会合に先駆けて、ドイツのメルケル首相が重大な決断をし、昨日(日曜日)から、
シュンゲン協定 を一時的にキャンセルし、国境コントロールを再開する決断を下しました。
まず最初にコントロールが強化されたのは、ドイツ南部のオーストリアとの国境地域です。
難民の多くは、
この過去記事でも書いたように、南欧州から入ってきます。しかし、難民の人達は、経済状態が不安定なギリシャや、旧ロシア圏の国に住みたいという希望はあまりなく、ほとんどがドイツ・イギリス・スウェーデンなどを目指して移動を続けています。
つい1週間前までは、難民の受け入れに前向きな姿勢を示し、「現代のマザー・テレサ」と言われておりましたが、あまりに多くの難民がドイツを目指すことに頭を痛めたメルケル首相は、突然日曜日に国境での入国コントロールを再開すると発表しました。
先週土曜日、ドイツのミュンヘンだけでも、13,000人の難民が押し寄せ、そして日曜日の午前中に、さらに3,000人加わったため、今回の決断に至ったとも伝えられています。
この国境での入国コントロールの一環として、オーストリアや他国からドイツへ入る電車に対しても、12時間に限り、入国を拒否する決定も下しました。
*難民問題に対する緊急会議本日開催されている会議では、既に予定されている16万人の難民に加え、あらたに12万人の人たちも受け入れ、それをEU加盟各国が均等に分配しようという協議をしているようです。
最初の16万人のうち、2万人を英国は渋々ながら受け入れることになったようですが、いまだにポーランド・ハンガリー・チェコそしてスロバキアが、絶対に難民受け入れには応じられないと突っぱねているところ。
あらたな12万人に対しては、欧州委員会は加盟国に強制する権利は持っていないと報道されていました。
もし本日の緊急会合でなんらかの解決策が見つからなければ、今月末にも臨時EUサミットを開催し、そこで話し合われるそうです。その場合、決定は全会一致となるのか、多数決となるのかについても、意見が分かれていると伝えられています。
この問題は今後どんどん大きくなりそうですね。ドイツはまだ大丈夫でしょうが、他の国はこの難民受け入れに対する財政出動が必要となるので、赤字削減のスピードが鈍ってしまうことも考えられるでしょう。
ギリシャ危機が少しだけ収まったと思ったら、次は難民です…

この週末のギリシャ総選挙では、スムーズに新政権が発足することを、願ってやみません。
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