今年5月の総選挙で大敗した英最大野党・労働党の党首選が、週末に行われ、強硬左派または左翼とも位置づけられている「ジェラミー・コービン氏」が他の候補者を大きく引き離して当選しました

*大きく変革を迫られた英労働党今回の党首選の上位2名の得票率は、
1位: コービン氏 59.5%
2位: バーナム氏 19%
と断トツ、コービン氏に軍配があがりました。1994年に行われた労働党の党首選で、57%という非常に高い得票率を得たブレアー前首相を上回る結果となったことに、英国中がショック

を受けています。
そもそも、この党首選に立候補するには、35名以上の党下院議員の推薦が必要でした。このコービン氏は、その35人を集められなかったのです… しかし、「この人が立候補したって、絶対に勝つわけがない。」 そう判断した労働党議員が、お情けで推薦をし、ようやく立候補に漕ぎ着けた経緯があります。
*ニューレイバー(新労働党)から、強硬左派への変身?1994年に労働党の党首となったブレアー元首相。同氏のもとで、労働党は産業の国有化などをなくし、市場主義に沿った道を選ぶようになったため、やや右寄りの「ニューレイバー (新労働党)」と呼ばれるようになりました。
しかし、「時代遅れの社会主義者」と呼ばれていたコービン氏は、自身の所属していた労働組合を味方につけ、労働党の党首選の行方は大きく方向転換したのです。
コービン氏は党首選に向けたキャンペーンでも、「英国には社会運動が必要になってきている。今の労働党に求められているのは、不平等と貧困を英国からなくすという絶対的な情熱なのだ」と訴えていました。そして、当然ですが、難民受け入れには、大賛成です。
*労働党、分裂の危機英国議会では、最大野党が「影の内閣」を作ります。現在のそれは、当然ですが労働党議員によるものです。
今回、コービン氏が党首に決定してから、5~7名ほどの影の内閣の閣僚達が、辞任の意を表明しました。
さきほども書きましたが、ブレアー元首相時代から引き継がれてきた「新労働党」路線を、一気に社会主義に変更することには、労働党議員の中にも大きな抵抗があります。そのため、今後労働党が分裂する危険性も排除できません。
これからも、このブログで英国の政治地図がどのように塗り替えられていくのか、果たしてそれがポンドに影響を与えるのかなどについて、書いていきたいと思います。
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