先週に引き続き 今週もECBが実施している国債購入プログラム(PSPP) の進捗具合をお伝えします。
念のために繰り返しますが、「ECBが毎週実施する国債購入額は、110億ユーロ」規模です。

ECBは、毎週金曜日に購入額を計算し、それを翌週水曜日くらいに発表しています。ですので、現在の最新の数字は、5月15日現在のもの。
最初のグラフは、3月9日開始以来の毎週の残高推移を表わしたものです。
2番目のグラフは、各週ごとの購入金額を計算して、グラフにしてみました。黄緑の横線が「毎週購入すべき110億ユーロ」
昨日のユーロ急落のきっかけとなった、クーレECB理事の発言
「The Eurosystem is taking this into account in the implementation of its expanded asset purchase programme by moderately frontloading its purchase activity in May and June, which will allow us to maintain our monthly average of 60 billion, while having to buy less in the holiday period. If need be, the frontloading may be complemented by some backloading in September when market liquidity is expected to improve again.
7~8月にかけて、夏休みの影響でマーケットが閑散となるため、5~6月には必要であれば、月間600億ユーロを超えるQEを実施することになるかもしれない。9月になってマーケットが正常に戻れば、元に戻す。」

つまり、7~8月の間は、月間600億の購入を維持することが無理かもしれないので、今のうちに600億を越える額を購入し、最終的な帳尻をあわせておこう と言う意味です。特に
月間600億ユーロの購入額を継続的に増加するという意味では、ありません しかし、ユーロは大きく反応しました。
ちなみに、5月15日までの国債購入の総額は、1,224億500万ユーロとなり、アッという間にカバードボンドの購入残高を超えています。
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