さきほど、
条件付き長期リファイナンス・オペ 第3弾 の参加額が発表され、ユーロが一瞬ですが、下落しています。
*TLTROってなんだっけ?まずは復習からまいりましょう!
この
TLTRO (Targeted Long Term Refinance Operation)とは、民間企業向けの貸し出し促進策という位置づけとなっており、銀行がここで特別に安い金利で資金を引っ張ってくる
低利の融資として企業や民間に貸し付る
企業投資や個人消費が活発になる
それが景気浮揚に結びつくという趣旨であると、私は理解しています。
このTLTROとは「条件付き」であり、借り入れ期間は「4年間」と設定されていますが、これと同時に「もし、ここで借りたお金を企業貸付に廻さなかった場合は、借り入れ期間を2年とする」というものも含まれています。つまり、
借り入れた銀行は、最初から融資に廻すつもりがなくても、2年間は低利で借り入れが可能という意味で、2011年から12年にかけて2度に渡り実施されたLTROと全く同じということですね。そのため、企業貸し出しに特化する気がない銀行や、他の使用目的で資金を引っ張りたい銀行が、ここで借り入れたお金で利回りがまだ少しでも高い国債を買い、金利差の利ざやを稼ぐのかな?とかも思ってるんですが、ECBがQEをやっているんで、既に国債利回りも急低下してしまっています


*過去のTLTROの結果過去に2回実施されたTLTRO1、2の結果ですが、
昨年9月実施: TLTRO1・826億157万ユーロ
・255行の参加
昨年12月実施: TLTRO2・1,298億4013万ユーロ
・306行の参加
*TLTRO3の結果それでは先ほど発表されたTLTRO第3弾の結果を見てみましょう。

・978億4823万ユーロ
・143行の参加
今回のコンセンサスが 「400億ユーロ」となっていたことを受け、発表直後にユーロは20ポイントほど下落しています。
*コンセンサスよりも高い参加額で、どうしてユーロが売られるのか?コンセンサスより数字がよければ、買いじゃないのか?と思われがちですが、TLTROの参加額は、ECBのバランスシート増加に寄与します。
そもそもECBがQEを開始した理由のひとつに、「バランスシートを現在の2兆ユーロ台から、3兆ユーロ台に増やす」というものがあり、今回のTLTRO3の数字が予想より高ければ、バランスシートが増加し、ユーロが売られやすいことになります。
ただ、正直な感想、本日の第3弾より
参加条件が変更されているので、単純に過去の2回のTLTROと比較するのも、どうかと思うのですが...
とりあえず、ここからのユーロは、1.0650辺りがきちんと日足で下抜けしてからかな?と思っています。
もし この記事がお役に立ちましたら ポチッ

御願いします!
人気blogランキングへ
にほんブログ村
応援 よろしく御願いします
ウルトラFX

インターバンク直結型
ポンド円の約定率
100%! 

