昨日の記事でも書きましたが、2週間経っても3週間経っても、ギリシャ政府からの改革案内容や、それを達成するための詳細が 「てんで話しにならない」

ようで、混沌としたマーケットになっています。そのせいもあり、今週に入ってから、やたら目にするのが 「Grexit (ギリシャのユーロ圏離脱)」 という言葉

昨日のユーロ圏財務相会合でも、ギリシャから提出された詳細が 「これ、何? 君、やる気あるの?」

という内容になったことを受けて、本日は欧州株が下落に転じています。
本当に
昨日のブログ記事 の繰り返しで申し訳ありませんが、2012年の時以上に今回はGrexit リスクが、ジワジワと迫ってきているように感じられてなりません。
*Moody'sの見解今年1月中旬に、格付け大手: Moody's (ムーディーズ)は、
'Grexit' unlikely, less risk of contagion than in 2012Grexit が現実に起きる可能性は低い。ただし、万が一おこったとしても、2012年の時のように、他の加盟国へ飛び火する可能性は小さい
というタイトルの見解を出しました。
*Fitchの見解次は、やはり格付け大手: Fitch (フィッチ)です。先週金曜日に以下の見解を発表しています。
'Grexit' Remains Possible, But Systemic Crisis Unlikely
the eurozone would suffer a significant shock if Greece left, but it would be unlikely to trigger a systemic crisis like that in 2012, or another country's rapid exit,Grexit が実際に起こる可能性は残っている。しかし、それが大きなシステム上のリスクとなる可能性は低い。
ギリシャが離脱したら、ユーロ圏は相当のショックを受け、厳しい環境になるかもしれない。ただし、2012年の時のように、ギリシャが出たからと言って、他の加盟国も早急に後を追って離脱するような危機には発展しないだろう。
*S&Pの見解そして本日、S&Pが続きました。ただし、ここでは、Grexit が銀行に与える影響についての見解となっています。
This Time, Foreign Banks Have Less To Fear About A Grexit,
Given the relatively limited scale of banks’ exposures to Greece, we do not currently expect that a Grexit would, in and of itself, lead to ratings changes for foreign banks, or that exposed foreign banks would require additional capital support.
もしGrexit が起きたとしても、今回は銀行にとっては (2012年の時のような) 脅威にはならないだろう。
ギリシャ資産の保有率がかなり限定的となってきた現状を踏まえると、Grexitが実際に起きたとしても、当社は市中銀行の格付けを変更したり、銀行が今まで以上の資本強化や政府による資本注入などに頼らなければならない必要性は低いと考えている。
Moody'sの見解は既に6週間前のものなので、最近どう考えているのか判りませんが、いずれにしても2012年の時ほどの脅威ではないというのが、共通した見解のようです。
ある大手欧州系銀行のエコノミストさんによると、ギリシャ財政状況は非常に厳しく、このままでいくと、4月1週くらいで、国庫のお金が尽きてしまう可能性があるという厳しい指摘

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