日曜日のストレステスト/AQR(資産評価審査)の結果が発表されて、一夜明けた本日、欧州各国の株価指数は窓明け上昇オープンした国もありました。
「約130行のうち、予想通りの25行の不合格で済んだ。これで、欧州の銀行の資産内容は安心出来るレベルに達した」という安堵感による上昇だという説明が付け加えられていました。
私自身は、少なくともイタリアの株価指数は窓明け下落でスタートと考えていたので、非常に違和感を覚えました。
*ストレステストとは?今回実施されたストレステストは、欧州中銀だけでなく、EBA(欧州銀行監督機構)も同時にEU内の銀行に対し、ストレステストを実施しています。

簡単にまとめると、こんな感じでしょうか?
アジア時間でユーロが上昇した理由としては、
① ストレステストの結果、不足となる額は、300~600億ユーロ規模になると考えられていたが、実際には250億ユーロだったこと
② 今回のストレステスト内容は非常に厳しいものとなっているため、欧州の銀行の健全性には太鼓判が押されたと判断してもよい (大手米系銀行エコノミスト氏)
などが挙げられると思います。
*不合格銀行の取るべき手段それでは、不合格となった銀行の数と国別合計金額を表わした地図を見て見ましょう。

報道により内容にかなり差があるのが気になりますが、
① 25行のうち、12行は既に不足分の資金を調達済み

150億ユーロ相当
② ギリシャでは3つの不合格銀行が出たが、そのうちの2行は既に資本増強プログラムを導入し動き始めている模様



自己資本増強に向けた手段として考えられるものとしては、
・新株発行
・劣後債保有者への損失負担
・資産売却
・他行との合併 など


ないとは思いますが、これらの手段が使えない銀行が出てきてしまった場合には、
その銀行がある国の政府が公的資金を使っての救済 という手段を選ばざるを得ないことになるかもしれません。
万が一、この手段を選択せざるを得ないことにでもなれば、
当該国政府が救済

財政赤字/公的債務の増加

10月15日に欧州委員会に提出した予算案内容の変更の必要性 ?

予算案内容が不合格とされる ? (ただし、原則的には10月29日に合格/不合格の決定がなされるため、時間切れということになるのかもしれませんが…)

長期金利上昇の可能性

ソブリン格の格下げの可能性も捨てきれない
という負の連鎖にもなりかねません。
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