欧州中銀(ECB)から、TLTROの発表がありました。
*TLTROとは?TLTROについては、過去記事で書いています。 そこからの抜粋ですが、
>>>9月18日に、第1回目の条件付き長期リファイナンス・オペレーション (TLTRO Targeted Long Term Refinancing Operations ) が実施されます。このTLTROとは、民間企業向けの貸し出し促進策という位置づけとなっており、
銀行がここで特別に安い金利で資金を引っ張ってくる ⇒ 低利の融資として企業や民間に貸し付ける ⇒ 企業投資や個人消費が活発になる ⇒ それが景気浮揚に結びつくという趣旨であると、私は理解しています。
このTLTROは「条件付き」であり、借り入れ期間は「4年間」と設定されていますが、これと同時にECBは「無条件で2年間」のLTROも実施します。これは、2011年から12年にかけて2度に渡り実施されたLTROと全く同じで、使用目的に条件はありません。そのため、企業貸し出しに特化する気がない銀行や、他の使用目的で資金を引っ張りたい銀行が、ここで借り入れたお金で長期金利の高い南欧州各国の国債を買い、金利差の利ざやを稼ぐという行為が繰り返されるのではないか?と私は考えています。<<<
*本日のTLTROの予想特にコンセンサスはありませんが、マーケットのイメージはこんな感じだったようです。
1500億ユーロよりも多い

デマンドが高い→景気回復期待が高まる→デフレ懸念が一旦後退→追加緩和期待が遠のく→ユーロ上昇
1000億ユーロかそれ以下

デマンドが低い→景気低迷の長期化→デフレ懸念が高まる→追加緩和期待→ユーロ下落
*ECBからの発表第一回目のTLTROの結果 が発表されました。

・826億157万ユーロ
・255行の参加

TLTROは2016年中盤まで継続しますので、本日の結果だけで「ヤバイ」と思うのは間違いかもしれませんが、ドラギ総裁は、TLTROなどを通じて、合計1兆ユーロのバランスシート拡大をするつもりです。
今回のデマンドがこれだけ少なかった理由として考えられるのは、ストレステストの結果がまだ出ていないので、銀行はバランスシートをいじりたくないのかもしれません。
気になるストレステストの結果ですが、たしか昨日だったかな? ECBは
「10月26日(日)に発表する」 と公式発表した筈です。日曜日に発表、なんか嫌だな…

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