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スコットランド独立に関する質問

読者の方から、以下の質問を受けました。

>>>素朴な疑問なのですが、スコットランドは(SNP党をはじめとする独立派)はなぜ独立したいのでしょうか?不勉強なのと日本在住なのとであまりピンと来ません。
また独立派が躍進しているそうですが、実際にスコットランドが独立となった場合は素直にポンドが売られると考えていいのでしょうか?<<<



私はイングランドに住んで26年になりますが、未だにスコットランド人の考え方を100%理解している訳ではありません...   このような独立問題は、スコットランドに限ったものではなく、カナダでも既にケベック州独立に関する住民投票を2度に渡り実施しておりますし、スペインも同様の問題を抱えています。グローバリゼーションの反動で、民族的な価値を強調する政党や政治家の求心力が高まっているのは、世界に共通する傾向のようです。


*スコットランドは独立した国だった
歴史の授業になってしまいますが、スコットランドという国は、1707年まで独立した国でした。しかし、その年にイングランドと併合したのです。

1997年に誕生したトニー・ブレア労働党政権は、地方分権推進のため、スコットランド・北アイルランド・ウェールズに独自の議会を設置したことを受けて、1999年にスコットランド議会が設置されて以来、医療や教育、福祉などの多くの分野に関する権限が、英国からスコットランド議会に移されました。そして、議会と同時に、スコットランド自治政府も設置されました。この頃から、現在賛成派を率いるスコットランド国民党(SNP)は、「スコットランドは独立して、自分達の問題を全て自分達の手で決定できるようになるべきだ」と主張していました。

その後、2011年に実施されたスコットランド議会選挙で、SNP党が過半数の議席を取った瞬間から、大きな変化が生じたと思います。その理由は、この選挙に向けた選挙公約の中で、SNPが、独立に向けた最初のステップとして、住民投票を計画していたからです。つまり、スコットランド国民が自分達の手で住民投票をしたいという意志を、この選挙で表明したとも言えるでしょう。

当然ですが、この時を境にして、スコットランド独立の可能性が活発に議論されるようになり、SNPは独立の是非を問う住民投票を行うのに必要な法律を議会で成立できる見込みにもなりました。


*どうして、2014年を住民投票の年に選んだのか?
これには諸説ありますが、今年はスコットランドが1314年にイングランド軍を破った「バノックバーンの戦い」から700周年を迎え、民族意識が高揚している点が挙げられています。スコットランド独立のために戦ったウィリアム・ウォレスの生涯を描いた米映画「ブレイブハート」(メル・ギブソン主役)を観ても分かるように、スコットランドのアイデンティティーはイングランドの侵略と支配に抵抗することを源泉としているため、≪独立≫という言葉は今なおスコットランド魂を揺さぶるようです。

このあたりは、英国がEU離脱の是非を問う国民投票を実施するかもしれない根拠と、かなり違いがある点だと言えるでしょう。


*独立とポンド
この点に関しては、来週金曜日にセントラルFXさんのコラムで自分の意見を書くつもりです。

大雑把にいうと、市場は「スコットランドの独立」が決定した瞬間、相当のポンド売りが出るんじゃないか?と見ています。

理由はコラムにゆっくり書きますが、 
①通貨が決定していない  ポンドを継続使用すると宣言していますが、英中銀が最後の貸し手とは、ならない方法での使用となる模様  
②英国の負債を人口で割った≪スコットランドの負債1430億ポンド分≫を、スコットランドが引き受けない可能性がある  英国の債務対GDP比率が悪化する 

などが考えられると思います。




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ECBの苦悩: Empty toolbox

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 




昨日の欧州中銀(ECB)金融政策理事会からは、予想外の発表が次々と出てきました。

ABSという名前は知っているものの、その規模は?と聞かれれば「わかりませ~ん」 
昨日新しく登場したRMBSに至っては、規模どころか「RMBSってなんだっけ 」状態
スタンプ くま 疑問


一度疑問を持ったら、徹底的に調べ上げないと次に進めない不器用な私  ですので、ドラギ総裁の記者会見が終わったあと、徹底的に調べ上げましたよ、ほんと...
スタンプ カタカタ タイプ



ということで、本日のコラムでは、調べた結果を数字でご紹介するだけでなく、過去のユーロ下落トレンドの特徴なども交えて書いてみました。
スタンプ OK たこちゃん


コラム記事の一部を抜粋しますと、
>>>もう一点、ドラギ総裁の会見で気になったのが、米ジャクソンホール経済シンポジウムの講演で語った≪景気回復目的とした財政支出の拡大は可能である≫という主旨の発言を、今月の記者会見では全くせず、構造改革の遂行と財政均衡を目指す努力を加盟各国政府に呼びかけるに留まった点です。

ECBが独立した中央銀行であることは十分に理解しておりますが、「財政支出の拡大」のところがメルケル首相の逆鱗に触れたという報道からもわかるように、ドイツの反対が強い政策を敢えて実行するためには、そのハードルがいかに高いかが、ここからもわかります。<<<


どうぞごゆっくりお読みください 


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マーケット・ビューの過去記事は このリンク を使って頂ければと思います 
[ 2014/09/06 00:03 ] ECB 欧州中銀 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
~丸わかり! ロンドン発
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私も新イーグル・フライで
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