昨日の
ECBの決定内容 に対するヨーロッパ各紙の反応です。
*最初はドイツの各紙より・Die WeltECBはいつになく前向きな決断をした。ただし、今回の決定をもって、欧州経済にとって必要な金融政策手段の導入は完了したため、ここから大きな波風が立たないことを祈るばかりだろう。
・Süddeutsche ZeitungABS(資産担保証券)の購入という手段は、アセット内容が不透明なものも存在するため、リスク

を伴いやすい。ECBがそのようなクラスのアセットを選択するとは皮肉なものだ。
・FAZイタリアとフランスはECBからの助けが必要なので、待ちの姿勢を続けることにより、構造改革を遅らせている。
それにしても、どのくらいのリスクを抱えているかよく判らないABSを購入することが、正式な「金融政策」として位置づけられるものか?そういう資産を抱えたECBが、正常化へ戻る際には、どのような過程を経て実施するのだろう?将来、ECBが利上げする環境が整ったときには、ECB自身が多大な損失を被るかもしれない
*次はスペイン・El País ECBの決定はマーケットを失望させなかった。しかし、だからといって、加盟各国政府の財政均衡努力は怠ってはいけない。特にドイツ政府は、もう少し投資に積極的になり、ユーロ圏全体の財政のゆがみを是正する必要があるだろう
・El Mundo公的・民間両方の債務について、もう少し掘り下げて考える時期が来た。
昨日のドラギ総裁の記者会見では、各国政府の構造改革へ向けた努力を訴えたが、債務編成については、一言も触れていない。
*そして、イタリア・イタリア Il Sole 24 Oreヨーロッパは、動きが取れなくなった機械のようなものだ。ヨーロッパという機械は、「通貨(金融)・税制・競争力・労働市場」この4つの歯車が、うまくかみ合ってこそ、効力を発揮できる。しかし、そのうちのひとつ (ここでは、通貨を指していると思われます) がいくら頑張ったところで、ヨーロッパという機械は、壊れるのは時間の問題だ。
・イタリア Corriere della Seraレンツィ伊首相は、幸運な男だ。過去の首相達すべては、ECBからこのようなヘルプを受けたことがない。ただし、もうこれ以上、レンツィ首相はドラギ総裁に救済を求められないだろう。
ECBは既に限界に達した。唯一残った手段は、法的に許されていない加盟国の国債購入のみとなった。
ここからは、加盟各国政府の努力にかかっている。
*最後はフランス・フランス Les Echosヨーロッパの現状を救うのは、通貨政策だけでは無理だ。
そもそも、通貨統合は、財政統合抜きでは効力を発揮しない。最近(加盟国政府による)財政均衡に向けた努力が、どんどん欠如してきたように見受けられる。これらの面を改善することが、ユーロの存続の決定的要因になるのではないか
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