今朝一番興味を持ったのは、サウジアラビア資本市場庁(CMA)が発表した【株式市場を海外の投資家へ開放する】という報道

まだ詳細がはっきりしていないので、為替への影響もよくわかりませんが、自分で記事として残しておきたいので、書いてみました。
*8月にも詳細発表サウジアラビアが海外の投資家にも自国の株式指標を解放することに関しては、既に何年も前から検討されていたことでした。しかし、海外資本に同国の石油関連企業や施設に外資が大きく参入することを恐れ、足踏み状態が続いていました。
現在は、国内 + GCC(湾岸協力会議)加盟6ヶ国の投資家のみが、サウジ株式売買のアクセスを許されています。
今の時点で判っていることは
・サウジアラビア・Tadawul指数構成銘柄の売買を海外の投資家にも許可する
・8月にも、開放する際の詳細を発表
・開放される時期として、2015年上半期説が最も有力
*サウジアラビア株式市場って?代表的な株式指数は、Tadawul (タダウル)指数と呼ばれるそうで、その規模は5,300億ドル

ちなみに他の国との比較ですが、2013年12月末時点の規模として、 ロシア 7,700億ドル

インドネシア 3,460億ドル

トルコ 約2,000億ドル

UAE(アブダビ) 1,096億ドル
当然ですが、中東最大の経済規模=株式市場規模を誇るサウジアラビアですので、海外勢はこの日を待ち望んでいました

サウジアラビアや上場企業は、株式市場解放により流入する海外からの資金を、国内景気や雇用市場のの活性化・インフラ整備などに向けると話しています。
*MSCI指数に加わった場合今年 6 月 2 日、サウジアラビアよりずっと市場規模が小さいカタールおよび UAE(アラブ首長国連邦)が、MSCI
* フロンティア・マーケット指数から MSCI エマージング・マーケット指数に組み入れ変更されました。サウジアラビアの株式市場が開放されれば、当然MSCIエマージング・マーケット指数 又は フロンティア・マーケット指数入りすることは、確実でしょう。

これはある米系投資顧問が作成した表ですが、サウジアラビアがMSCI指数に加わった場合の割合を算出したものです。
・MSCI フロンティア・マーケット指数最初のグラフですが、もしこれに加わった場合、サウジアラビアのウェートは、驚くことに63.9%となり、独占状態
・MSCI エマージング・マーケット指数2番目のグラフですが、エマージングに加わった場合は、サウジのウェートは、4.4%

UAEやカタールのウェートは0.6~0.7%ですので、やはりデカイです
サウジアラビアが開放された場合、為替で円やユーロに大きな変化はないと思いますが、新興国の中で自国の株式市場からお金が引いてしまう可能性が指摘されているのが、他でもないロシア市場。
ウクライナ問題の深刻化

そして先週のマレーシア機墜落

も含め、今年に入ってからのロシア株式市場は規模の縮小を強いられています。
今年は本当に予期せぬマーケットになっているため、今後の発表を待ちたいと思っています。
*MSCIとは?Morgan Stanley Capital International()です。MSCI社は世界中の45の株式市場のパフォーマンスについて指数を計算、発表しており、これらの株価指数を一般にMSCI指数と呼びます。
MSCI指数とは、MSCI (Morgan Stanley Capital International モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル社)の社名の頭文字。国別および地域別の指数や業種別、セクター別指数が用意されています。
対象となる株式は先進国24カ国・新興国21カ国・フロンティア国25カ国となっており、各国市場の時価総額の約85%を占めるとされています。
先進国、新興国、フロンティア国、先進国とフロンティア国を合わせた全世界、地域別、国別、スタイル別、サイズ別など多数の方法で細分化されており、ETFやインデックス投資信託などでもこのMSCI指数をベンチマークとするものが多いのが特徴。
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