記者会見が終わりました。
*記者会見での主な発言内容Estimate Of Economic Slack Unchanged At 1.0-1.5% GDP
経済の緩み(

余剰生産能力と同じと私は理解しています) は、GDP比 1~1.5%

これは私の記憶が間違っていなければ、2月と同じレベルです。
ただし、今回はこのレンジの低位の部分にあるとしています。そして、この緩みに大きさに関しては、理事会でも意見が分かれているとも付け足しています。
the economic outlook is little changed from that in February.
The economy has started to head back to normal
景気見通しは、2月のインフレ・レポート内容とあまり変化ない。
英経済は「ノーマル」なレベルに向かって動き出したばかりだ。

The long term unemployed have been finding work at a faster rate than usual
長期失業者の労働参加が、今までにないスピードで拡大
Securing the recovery is like making it through the qualifying rounds of the World Cup,
景気回復を確実にすることは、W杯で勝ち続け(準決勝、決勝へと)すすむようなものだ。
MPC SEES EXPANSION TO BE SUSTAINED BY BUSINESS INVESTMENT、RISING REAL WAGES, PRODUCTIVITY GROWTH
景気拡大は、ビジネス投資、賃金の上昇、生産性の向上などに支えられる。
Economy Closer To Point Where Bank Rate Needs To Rise
金融政策の引き締めが必要なレベルに近いレベルまで、景気拡大が進行してきた。
Downside Risks From Shadow Banking In China

中国のシャドーバンキング問題のリスクを指摘

この問題に関しては、ドラギ総裁も記者会見でわざわざ言及してましたよね...
*ポンド高についての質問ブルーンバーグTVの記者が、最近のポンド高について質問。カーニー総裁の答えは、
FX movements in past have reflected differences in strength of recoveries
最近のポンド高は、景気回復速度とその見通しの違いにより、生じた

つまり、英国の景気回復は、他の地域と比較して、早く強いものとなったため、ポンドが強くなった。
Persistent sterling strength will challenge the balance of UK expansion
しつこいというほどポンドは強いが、これは景気拡大のバランスに影響を与えることになるかもしれない。

チャーリー副総裁が続けて発言し、
「ポンド高が及ぼす影響の大きな違いは、①インフレ面

輸入インフレを押える効果がある。②実体経済

ポンド高により輸出に影響を与える。つまり、(今後ポンドが強くなり続けるのであれば)輸出への影響が心配される。」
*感想私はまだレポートを全部読んでませんので、あくまでも記者会見を聞いての印象しかお伝えできませんが、ここ数ヶ月の間に盛り上がってきた「イケイケムード」

に水を差された形になったと認識しています。

ECBのドラギ総裁の記者会見とは違い、カーニー総裁の言葉を聞く限り、ポンド上昇に対しては、まだ深刻な警戒感を見せていないと、私は理解しました。とりあえずマーケットはポンド・ロングでしょうから、上値は限定的。
ポンドドルの1.6744辺りが抜けるか、個人的には気にしてます。
最後に、2015Q1に早々と利上げされるのか?という点ですが、これに関しては、インフレレポート 11ページめに載っている「将来の金利水準チャート」をいつも参考にしていますが、今回は2月のレポートとほぼ同じ水準のままとなりました。

つまり、最初の利上げ時期は、最近にわかに人気を集めていた《2015Q1》ではなく、2月のレポートと同じ《2015Q2》のままとなっています。これは正直、予想外の出来事です。

ここからは、ポンドの落ち着きどころを探るまで時間がかかりそうです。
もし この記事がお役に立ちましたら 3段攻めポチッ

御願いします!
人気blogランキングへ
にほんブログ村
応援 よろしく御願いします
ウルトラFX 10月7日デビュー

インターバンク直結 5万通貨から取引出来ます


