各行のECB予想
*ゴールドマンサックス先月末発表された2月分HICPが予想より高かったが、ECBが何らかの手を打ってくる可能性は残っている。本日発表のスタッフ予想で2016年のインフレ率が+1.6%くらいであれば、SMPの不胎化停止 または 減額 が考えられるだろう。
当行は、3月分インフレ率の低下を見込み、4月の理事会でデポジット金利も含めた15bpsの政策金利カットを予想している。
その後も追加緩和導入の可能性は残るが、加盟国の国債購入を伴うQEの導入の可能性は低いままであろう。
*バンカメ・メリルたしかにインフレ率は低いし、デフレのリスクは残っているが、当行は、今月の理事会でバズーカ砲を打ち出すとは考えていない。
スタッフ予想での2016年インフレ率は、ECBのインフレ・ターゲットに非常に近い数字を予想しているが、スタッフ予想全体のトーンはハト派色の強いものとなるであろう。
フォワードガイダンスの強化が、本日実施される可能性は高いと考えており、たぶん固定金利の3ヶ月物MROを2016年まで延長すると発表があるかもしれない。
ECB理事達の発言を聞く限り、ECBはまだデフレリスクを感じていないようだが、4月や今夏あたりにインフレ率が更に低下するようであれば、マイナス金利導入に踏み切る可能性は依然として残っている。
*シティーバンク当行は、レフィ金利を10~15bpsカットすると予想している。そして、将来追加緩和策を導入することは、まだまだ可能であるという点も強調するにちがいない。
SMP不胎化の停止という方法もありえる。
これら、一連の緩和策導入は、ユーロという通貨は、ファンディング通貨(キャリートレードで資金調達に使われる通貨)としての魅力を増すことに繋がる。
*バークレイズ銀行今月の理事会は注目度が高い。先週発表された2月分HICPが予想より高かったことを受け、市場参加者によるマイナス金利導入への期待感が低下した。
当行は、インフレ率が1%を下回っている限り、今月か、または将来の理事会で、レフィ金利とデポジット金利のカットを予想している。
SMP不胎化の停止の発表も可能性としては高い。
もし金利カットや不胎化停止の発表が本日あれば、ユーロは金利先物リスクを織り込むため、それなりに売られると予想する。
*モルガンスタンレー当行は、本日の理事会でレフィ金利を15bpsカットすると予想している。ユーロ圏は他のG10地域と比較すると、一番デフレリスクが高いことになんら変わりない。
*BNPパリバユーロの見通しがベアは人にとって、本日の理事会は重要な日になるだろう。ECBはマイナス金利導入の発表をするかもしれず、それが通貨安につながるからだ。
当行は、レフィ金利の10bpsカットを予想していることに加え、50%以上のチャンスで、デポジット金利をマイナス化する可能性があると考えている。
それに加え、流動性強化のため、SMP不胎化の停止も発表する可能性が高い。
ECBのマイナス金利導入は、ユーロを取り巻く環境を非常にネガティブにすると当行は考えており、ユーロは大きく下落するだろう。
もしレフィ金利のみのカットとなった場合、(デポジット金利は0%据え置き) 通貨に対する影響はさほど大きくないだろう。
SMP不胎化停止だけが発表された場合(金利カットなし)、ユーロは長期的に売られると考えている。
*クレディスイスドラギ総裁は記者会見で、
1)2016年インフレ率予想を+1.6%と発表するだろう
2)政策金利は、据え置き
3)SMP不胎化停止の発表
以上を予想している。
もしこの予想が正しければ、ユーロに及ぼす影響は最小限に留まると考えている。SMP不胎化停止が完全にマーケットに織り込まれていないため、若干売られることはある。
逆に、SMP不胎化停止が発表されなかったり、2016年インフレ率予想が2%とかになっていたら、ユーロは1.40に向けて上昇する可能性がある。
いずれにしても、ユーロの動向は、ドラギ総裁の会見内容がハト派色がつよいかどうかが鍵を握っている。
*クレディアグリコレ当行は、レフィ金利の10bpsカットを予想している。もし金利をいじらなければ、SMP不胎化停止という選択肢もあるだろう。
2016年インフレ予想は、2%を下回っていることは確実だろう。
ドラギ総裁は、デフレリスクがこれ以上高まった時に、ECBがどう対処するのかについて、語るはずだ。
*モントリオール銀行低いインフレ率、ウクライナ危機、強いユーロ、これらの可能性全てが、ユーロのこれ以上の上昇を押えこむ力を持っている。しかし、ECBが何らかの緩和策導入に動かなければ、FX参加者は、1.3890のレジスタンスに向けて相場を動かすかもしれない。特に金曜日の米雇用統計が弱い場合は、尚更だ。
当面は、1.3620-1.3700は強いサポートとなるだろう。
もし、SMP不胎化停止、レフィ金利の25bpsカット、長期物LTROの再導入、資産買い入れなどの発表があれば、ユーロは100-150ピップス下落すると考える。
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