昨夜ロンドンを発ち

ウクライナ入りしたヘイグ英外務相。本日は、ケリー米国務長官もウクライナ入りします。
しかし、ウクライナ危機に対する米英の姿勢の違いが顕著になっています。
*強硬姿勢の米国ケリー国務長官は、ロシアが本気で軍事介入した場合は、ロシアをG8から外す可能性について言及。それに加え、ロシア企業の資産凍結や、ロシアにおけるアメリカ企業の撤退なども示唆しており、もしそれが現実に起きた場合には、一層のルーブル下落やロシア株式が大きな被害を被るだろう

というかなり強硬態度の発言。
*話し合いを中心に解決したい英国ウクライナ入りしたヘイグ英外務相は、
・クリミアという地域は、ウクライナに属するとは言っても、かなり微妙な位置づけであることは、歴史が証明している
・ロシアがウクライナの国境を破壊し軍事介入することは認めないし、ウクライナ政府もそれを阻止すべきである
・軍事介入を含んだウクライナ危機は、ヨーロッパ危機に繋がるが、アメリカにはその心配がない
・イギリスやドイツ政府高官は、ウクライナ危機によるウクライナからの難民流入を、既に心配している
・今回の危機に対する英国の対応は、アメリカが考えている内容よりも、ドイツやEUのものに、より似ている
・メルケル首相はプーチン大統領に対し、対話を求めており、恐喝は一切していない。
*ある意味、傍観者のEUユーロ圏加盟国で唯一、プーチン大統領としっかりとした電話協議をしたのは、今のところメルケル独首相のみ。それもあくまでも話し合いを通した解決方法である点が重要です。
実際の話し、ヨーロッパが使っているガスの3割がロシアからの輸入に頼っています。ですので、今までのところ、
対ロシア・ウクライナへの対応は、英国にお任せして、EUはその後ろに隠れている状態アメリカの強硬姿勢から一線を画した英国のソフトな姿勢は、ロシアからのヨーロッパへのガス供給が停止されてしまうことや難民の受け入れを防ぐということだけでなく、ロシアの軍事行動が中国/日本の緊張を刺激してしまうことを未然に防ぐことまで、念頭に入れていると私は理解しています。
あと、G8メンバーからロシアを離脱させようという米国側からの要望に対しても、英国は慎重姿勢を貫いています。その理由としては、ロシアが西側とコンタクトを持ったり、普通に会話したりする場は、G8に限られているからのようです。
もし、ロシアをG8から追い出してしまうと、今後西側とロシアを繋ぐ公の場がなくなることに対する危機感とでも言うのでしょうか...

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