いろいろな意味で注目度が高いポンド。特にM&Aフローがらみもあり、今週と来週のロンドンは ポンド祭りと言った感じです
*雇用統計を見て...マーケットが一番注目していたのは、フォワードガイダンスの数値目標となっている「失業率7%」を達成したか?

の一点だったと思います。
一部のエコノミストは、本日の数字で目標達成という予想を出していましたが、結果としては12月の7.1%を少し上回る7.2%という数字になりました。
昨日発表された1月分・消費者物価指数が、4年以上ぶりにインフレ・ターゲットの2%を下回る

失業率が7.2%へ若干戻ってきた

この2つの材料を受け、英中銀の政策金利上げ期待が後退し、ポンド安となっています。
*私のイチオシ指標表面的な数字(失業率)は、予想より悪かったものの、英国の雇用市場の内訳をざっと見る限り、若年層失業率は2年半ぶりの低さ、長期失業者も減少しており、雇用市場全体の改善基調は未だ継続という見方で間違いないと思います。
そして、雇用統計が出るたびに私が注目

しているのは、他でもない「週平均賃金上昇率」なんです。

これは2005年からの
1)賃金上昇率 2)消費者物価指数(CPI) のチャートです。
米サブプライム問題が発覚し、リーマン・ショックが誘発された2008年夏~秋にかけて、今までずっとCPIを大きく上回っていた賃金上昇率が急激に落ち込みました

そして、現在に至るまで、英国の賃金はインフレ率を下回る水準で推移しています。

最近のイギリスでの報道などを見ても、インフレ率の上昇がストップして低下傾向になってきた

賃金上昇率が底打ちし、ここから上昇していくのか?

リーマン・ショック以前のように、
賃金上昇率 > CPI という関係に戻るのか? ということを重視しています。
昨年の英経済は、財務省と英中銀との連携プレーによる
Funding for Lending Scheme(FLS 融資促進のための資金調達スキーム)と、住宅購入支援策 (Help to Buy) のお陰で、不動産市場がけん引役となり、強い成長を遂げました。

しかし、今年は先日のカーニー総裁のインタビューにもありましたが、経済成長の主役は《企業投資》になるようです。もしそれに加えて、賃金上昇率 > CPI という関係に戻れば、個人消費に安定感が出て、英経済が安定的に成長出来る土台が整うのかもしれません。
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