本日と木曜日、2日間にわけて、イエレンFRB議長は下院と上院公聴会で半期に一度の金融・経済報告に関する証言します。
本日の下院での証言は、ロンドン時間15時(日本時間24時)からスタート。ただし、その90分前(同22時30分)には、証言内容の原稿が公開されます。
*各行の予想イエレン議長証言に関する各行の予想です。
*バンカメ・メリルイエレン議長の証言内容は、一番最近発表されたFOMC声明文に沿った内容で進められると考えている。特に景気先行き見通しに対して、ここからの景気回復に自信を見せながらも、今までよりは若干よ注意を払うべきであるという発言をするのか?に注意している。
冷静に考えると、FEDは「雇用の最大化」と「物価の安定」の2つの使命(デュアル・マンデート)を完全に守れている訳ではないことは明白である。
ただし、イエレン議長は、今後もFOMCでは100億規模のテーパリングが継続すること、そして経済が完全に回復したと確信がもてるまで、利上げは行なわないことを繰り返すであろう。
当行は、議長がフォワードガイダンスを支持していることは知っているが、追加条件などの詳細については、語らないと思っている。
今回の証言では、金融政策以外の質問が出てくると考えている。例えば、新興国市場で起きている問題が米国にどのような影響を与えるか?である。
いずれにせよ、彼女の証言が成功に終わったとマーケットが判断すれば、FEDの最初の利上げは2015年中盤に来るということを織り込むはずである。
*バークレイズ銀行イエレン議長の最初の半期に一度の金融政策に関する証言で読み上げる声明文内容は、12月と1月のFOMC声明文内容に沿ったものとなると予想している。
当行は、イエレン議長は最近の米経済の回復は財政面からの向かい風を気にしないほど好調であり、この傾向は継続すると語ると予想。
労働市場に関しては、昨年下半期にかなり改善されており、失業率の低下と雇用増がそれを物語っていると証言すると考えられる。この強い労働市場のお陰で、FOMCではテーパリング開始を決定したと証言し、今後もテーパリングを継続すると語るであろう。ただし、議長は、テーパリングの規模や頻度は、あらかじめ設定されたものではなく、その時の経済指標を見ながら決定していくと改めて繰り返すだろう。
政策金利に関しては、フォワードガイダンスを繰り返し、インフレ率が低いレベルに留まっている限り、失業率が6.5%よりかなり低くなったとしても、現在の低金利を継続すると証言するはずだ。
*シティーバンクマーケット参加者が、イエレン議長の証言に驚く場面があるのなら、それは彼女は予想以上にハト派的な発言をする時だろう。最近のFOMC理事達の発言はややタカ派的な内容が多かったので、もし議長がよりハト派の発言をした場合、米10年物国債利回りは上昇(債券価格下落)し、G10通貨に対しドルは強含むと考えている。
特にドル円に対し、ドルは一番強くなると考えられる。
いずれにせよ、今週の証言は、「イエレン下でのFED」の方向付けをするためにも、投資家は今まで以上に注意することは必須である。
*UBS銀行投資家は、イエレン議長はハト派であると予想している。しかし、1月の雇用統計の数字も予想より弱かったが、イエレンさんはテーパリングの規模や速度を遅くするというシグナルは、送らないだろう。たぶん今までと同じ規模での縮小となる筈なので、これは徐々にドルのサポート要因となると考えられる。
次回、3月18-19日のFOMCでは、四半期に一度の経済予測が発表される。最近の雇用統計の数字が弱いが、そこでFEDはどのような予想をしているのかが確認できる。当行は特に大きな変更はないと考えているため、それはドルのサポート要因になってくるであろう。
現在、ユーロは1.36、ドル円は102円、ポンドは1.64台であるが、今年の年末までには、ユーロは1.25、ドル円は110円、ポンドは1.55台まで(ドル高方向)到達すると予想する。
*クレディスイスイエレン氏は議長として最初の証言を行なう。当行は、最近の新興国危機を受け、今後のテーパリングはその時々の経済指標を考慮しながら実施すると語ると考えているが、特に大きな軌道調整をするとは思えない。同議長は、フォワードガイダンスの中でも、失業率からインフレ率へターゲットを調整しながら、低金利政策の長期化を改めて語ると考えている。
*クレディアグリコレ銀行イエレン議長は、FEDが取ってきた量的緩和策は米経済の回復に大きく寄与し、労働市場の改善にも役立ったことを確認するだろう。
テーパリングに関しては、特に決まったスケジュールを設けてはいないが、現状の縮小幅を継続すると語るだろう。そして、議長は、テーパリングが完全に終了した後でも、超低金利は継続する点も強調するはずだ。
長期に渡る低金利政策のお陰で、資産バブルが起きているか?についての質問が必ずあるはずだ。これに関しては、現在の時点でFEDはバブルが発生しているとは考えていないと答えるであろう。それに加えて、議長は、バブル発生を未然に防ぐことも、FEDの使命であるとも語るだろう。
それ以外の質問としては、現在のフォワードガイダンスの枠組みや内容の説明、将来内容を変更するのか?などについて出てくると考えられる。失業率に関しても、政府が発表する指標ひとつに頼り切ることはいかがなものか?という質問が出るかもしれない。その場合は、議長は他の雇用関連指標(例: JOLTS)もチェックして総合的に判断していると答えるかもしれない。
低金利政策の長期化に関しては、景気回復の後押しという面だけでなく、不必要なインフレを招かないことについて、どう考えているか?についても、証言を求められるはずだ。
*コメルツ銀行イエレン議長は就任後、わずか1週間で、半期に一度の金融・経済報告についての証言を求められることになった。そのため、よほど予想外の発言をしない限り、ドルに対する影響度は限定的だと予想する。
当行が一番注目しているのは、最近の雇用市場に関する発言である。新規雇用の伸びが鈍化するなか、失業率は低下している。そのため、失業率6.5%という数値目標以外に、どのような条件を追加して、低金利政策継続を市場に伝えるのか?について質問がでるだろう。
それ以外では、最近の低インフレについても意見を求められるだろう。
もし議長がこの点について、予想以上にハト派的見解を述べるのであれば、ユーロ/ドルのサポート要因となりえる。ただし、1.37台に入ると若干息切れ感が出てくるのは仕方ないかもしれない。
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