朝起きてから先ほどまでずっとニュースを見ていたのですが、ケニアのナイロビで起きている銃撃戦後の犯人と人質の立てこもり事件の報道ばかりです。この事件は、現在でも人質の人数が把握出来ていないようなので、心配ですね ...
さて、ドイツの総選挙ですが、あと数時間で投票締め切りとなります。いくつか気がついたことをお伝えします。
*投票率前回2009年総選挙の投票率は、70.8%
今年の総選挙は、その時よりも投票率が高いであろうと予想されているそうです。投票率が高ければ高いほど、最大野党:SPD党にとって有利

とされ、逆に、メルケル首相率いる現在の連立の一党であるFDP党や、SPD党と仲の良い緑の党にとって不利

であると言われています。
*連立の組み合わせ現政権の連立であるCDU/CSU+FDPとなるのか?それとも、久しぶりにCDU/CSU+SPDの大連立となるのか?この2つのいずれかになりそうです。
連立の組み合わせに関しては、
この記事 を参考にしてください。
*FDP党の得票率メルケル首相としては、現連立のまま継続したいようです。ただしここで問題になるのは、
得票率が5%以下の政党には、議会での議席配分が出来ません。

FDP党の支持率は、世論調査により、4%から6%と開きが大きく、もし本日の総選挙で得票率が5%を割ってしまうと

連立相手としての資格が失われます
*組閣にかかる時間2005年の大連立内閣の時には、組閣までに8週間という長い時間がかかりました

調べてみると、2005年9月18日に総選挙

10月10日には、CDU/CSUとSPDとの間で大連立についての合意

実際に動き出したのは、11月22日からとなっています。
今回もこのような事態になってしまうと、ここから2ヶ月、ドイツにおける政策決定機能が麻痺する事態もあるということになってしまいます
*選挙結果とユーロ為替をする私達にとって、一番気になるのが、選挙結果とユーロの動きですよね。
あまり具体的に、どの連立になると、ユーロが買われる/売られるという予想が見つかりませんが

大手銀行の予想などをみる限り、
・現政権の継続
CDU/CSU+FDP ユーロに対して、ニュートラル/若干ネガティブ
・大連立
CDU/CSU+SPDユーロに対して、ポジティブ
*大連立政権が、ユーロに対してポジティブな理由これは、S
PD党が【ユーロ共同債】に対して、前向きである点が挙げられていますが、私はこの意見に反対です。
***ユーロ共同債とは?簡単に言ってしまうと、各国が独自に発行している国債をユーロ圏として発行する構想。フランスのオランド大統領が賛成派代表、ドイツのメルケル首相は反対派代表。国債の金利高騰により資金調達コストが上昇しているギリシャ・スペイン・ポルトガル等は、ユーロ圏として単一債券を発行したほうが、格付けが良い分、調達コストが下がるため、賛成していますが、ドイツにとっては資金調達コストが上昇するため、反対しています。
私自身も、まず銀行同盟

財政統合すべてをクリアーにしてからでないと、ユーロ共同債導入には、反対

です。たしか、ドラギECB総裁も、「財政統合なしでのユーロ共同債は、全く意味を持たない・」と発言していた筈です。
しかし、市場参加者は他の意見を持っているようですね。つまり
ユーロ共同債を発行し、それを原資にあててユーロ加盟国を救済する

ドイツの納税者の負担が減るので、ドイツにとっては有利

ユーロ共同債を支持するSPDとメルケル首相が連立を組めば、その議論が高まる

納税者負担の軽減

ユーロにポジティブ
という発想のようです。
しかし個人的には、この見方は近視眼的過ぎる印象が強いです。
というのは、ユーロ共同債を発行し、それを原資にした場合、ギリシャやキプロス・ラトビア(来年1月からユーロに参加)などが入ってくるので、当然格付けがトリプルAの筈がない

債券利回りも高くなります。ただし、南欧州の問題国にとっては、それでも現在の自国の国債利回りより魅力的となる。
しかし、ドイツにとっては、かなりの利払い負担となる筈

最終的に、利払いの増加分は、そのまま歳出増となるので、結局はなにも改善していないと私は思っています。
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