先週金曜日の予想を下回る米雇用統計の数字

を受け、9月17/18日のFOMCでTapering(QE3規模縮小)が市場の予想通り、実施されるか?否か?に注目

が集まっています。
各銀行のエコノミストの予想は以下の通りです。
・モルガンスタンレー Vincent Reinhart氏金曜日の非農業部門雇用者数(以下、NFP)の発表を受け、市場が予想している通りに9月のFOMCでTaperingが実施されるのか?予想が難しくなってきた。やると思う人、やらないと思う人の数はかなり接近してきているだろう。当行の考えでは、FOMCの理事達は、景気回復基調が今後も継続することに自信を持っていると考えており、TaperingでQE3の規模が縮小したからと言って、それ(回復基調)が萎えるとは思っていない。
総合すると、
当行は9月のFOMCからTaperingが開始されると予想しているが、縮小規模は当初の予想よりも少額となるかもしれない。そして、FOMCでの声明文にも「今後の経済指標次第では、Taperingの規模や回数にも、柔軟性を持たせる」点を強調するであろう。
もし9月のTaperingが見送られた場合でも、一ヶ月のずれ込みだけとなり、10月からの実施と予想する。
・JPモルガン銀行 Michael Feroli氏金曜日のNFP数を見る限り、
当行は9月17/18日のFOMCで、Taperingが開始され、縮小規模は150億ドルとなると予想する。ただし、縮小幅が100億ドルになってしまう可能性もないとは言えないであろう。金曜日に発表された169,000人という数字が小さすぎるという意見が聞こえてくるが、その考え方には同意できない。それは、今回の数字を含む過去12ヶ月の平均雇用者増数は、184,000人/月となっており、決して悪い数字ではない。
・ドイツ銀行 Joe LaVorgna氏市場参加者の間で、Taperingが9月から開始されることが、既成事実化されつつある。FOMCの理事達もこれを承知であろうし、市場の期待を裏切ることは好まないはずだ。
当行は、9月のFOMCでTaperingが開始されると予想するが、縮小される内容が他とは若干違う。縮小幅の合計は150億ドル、そのうち100億ドルが国債から、50億ドルがMBSからとなると予想する。
・UBS Kevin Cummins氏金曜日の数字には失望した。8月の数字が予想を下回っただけでなく、6・7月ともにかなりの下方修正となった。そのため、果たして9月のFOMCでTaperingが開始されるかについては、悩むところだ

今週発表される米小売売上高や鉱工業生産高の数字も気になっている。
ただし、雇用統計の数字は予想より悪かったが、Taperingを遅らすほどの悪い数字ではないと判断し、
当行は9月からTaperingが開始され、最初の縮小幅は、100億ドルになると予想する。
・ゴールドマンサックス Jan Hatzius氏当行は、2013年後半より、米景気回復基調が大幅に改善すると予想しているが、投資家達は、FRBが緩和スタンスから脱出する速度が速すぎる場合の弊害を心配しはじめている。
これらを総合すると、
当行は9月のFOMCでTaperingが開始するとの予想は変更しないが、縮小規模は小さくなると考えている。声明文のフォワードガイダンスの部分を強調するであろう。



ということで、欧米の大手銀行は、予想通りに9月18日にTaperingの発表がある!と見ているようです。
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