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ベルルスコーニさんを巡る動き  その7

とうとう、ベルルスコーニさんを巡る動きが、7回目となりました。20回くらいまで行きそうな勢いです 
週末にも、かなり動きがありましたので、順を追って書いてみます。

*この週末のイタリアでの動き

ベルルスコーニ元首相の77歳の誕生日に合わせ、同氏が率いるFI党(以前の自由国民党)の5名の閣僚が、連立から離脱すると発表がありました。

今年はドイツ総選挙があるまで、ユーロ圏危機が鳴りを潜めていましたが、9月22日にその選挙が終るやいなや、一気にギリシャやイタリアでの問題が表面化してきています 

*ユーロへの影響

先週の、特に木・金曜日は、イタリア政局不安で同国の国債利回りが上げてきた (=国債が売られた) のですが、スペインの国債利回りも若干ですが、つられ高になっていたのが非常に気になりました。そしてイタリアやスペインの国債が売られる中、優等生のドイツ国債は買われ、利回りが急落していました。ユーロという通貨はご存知のように、17ヶ国が一緒に使っているため、イタリアの不祥事が出たら即刻ユーロ売りにはならず、イタリアからの資金が一旦ドイツに逃げることが考えられます。そうなると、ユーロという通貨は変動しません。

もし今回のイタリア問題が本当に深刻化した場合、それを測る一番のバロメーターはユーロ/スイスでしょう。そして2番目がユーロ/ポンドですね。とりあえず、両通貨ともに、ユーロ安になっています。この下落がただ単にユーロ安による影響なのか? それとも、私が一番恐れている『イタリアからお金がスイスやイギリスの銀行や土地に流れてきているのか? それが重要です。たぶん、来月になれば、イタリア中銀が預金残高の変動について、発表するはずですので、それは注意してチェックしたいと思っています。

*5名の閣僚離脱の大義名分

ベルルスコーニ元首相は、5名の閣僚の連立政権からの離脱理由として、「VAT税上げに反対しているため」と表向きには語っています。しかし、本音としては、「自党の支持率が高い今のうちに、解散総選挙を実施し、単独過半数を獲得して、自分の思い通りの政治をしたいという願望」そのものに取り付かれているからだと言われています。

現在のところ、離脱宣言はしたものの、ナポリターノ大統領には、辞表を提出していない模様。

*反旗を翻した離脱閣僚達

今朝入ってきたばかりの話しですが、離脱した5名の閣僚のうち、4名がベルルスコーニ氏の強硬手段に反旗を翻したようです。
スタンプ ワナワナ

この4名の閣僚は、連立から離脱することには賛成であるが、べ元首相が決定する手段があまりにも過激すぎて、とても付いていけない 党のイメージが右翼化しすぎて、よくないと言ってるようです。もし、今後も強硬手段のみを行使するのであれば、我々は違った道を行くとも伝えた様子。

特に、べ元首相の右腕として、ずっと仕えてきたアルファーノ書記長(連立内閣では、副首相兼内務相)が、反旗を翻したことにより、べ元首相の今後の方針が変化するのか?に注目が集まっているとも言われているようです。


とりあえず、ここからの見所は、水曜日にレッタ首相が内閣信任投票を実施する構えでおります。これはVAT税上げに対する意見が、連立内で分かれてしまったため、先週27日に、議会での審議を一旦打ち切り、議会で信任投票しよう!と決めたからだと私は理解しています。

この問題に加えて、米国の予算審議の難航と債務上限引き上げ問題も加わり、今朝のアジアの株式市場はどこも下落を強いられました。ヨーロッパも同様で、特にイタリアの株式指数はオープン直後に2%下落。個別株は、下落幅が大きく取引停止となっている株が多数あるようです。

(10年物)イタリア国債利回りも上昇(国債は売られる)しておりますが、4.7%前後となっているだけで、まだ5%台には乗っていません。


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[ 2013/09/30 18:10 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ここからの米財務事情

アメリカの予算審議の難航を受け、いろいろな報道が出ています。これはAP社が書いているもので、非常に要点をついていると思ったので、皆さんにご紹介します。

*予算審議と債務上限に関するQ&A


Q: アメリカの来年度の予算案内容が未だに決定していませんが、今後数日~数週間のうちに、なにが起ころうとしているのですか?

A: 早急に解決しなければならないことは、今年度予算案が9月30日に失効した後も、政府諸機関に資金を配給し続ける何らかの対策を打ち立てることが出来るか?です。さもなければ、一部の政府機関の窓口は閉鎖されざるを得ません。上下両院ともに、なんらかの対策を考慮中と言われています。しかし下院はオバマ・ケアの打ち切りを条件に交渉を進めているのに対し、上院はそれを認めていません。どちらかが折れない限り、政府窓口の一部閉鎖が現実のこととなる可能性がでてきました。

Q: もし上下両院が合意できなかった場合、米経済にはどんな影響が起きると予想されますか?

A: 約210万人の政府職員のうち、3割に当たる80万人程度の職員が自宅待機となり、その期間の給与は支払われません。防衛や国家の治安を守る機関、そして医療などは平常通りの運営となります。国立公園や博物館の閉鎖が長期化されると、周辺のホテル・レストランなどレジャー関連業務に影響が出るのは必須です。パスポートの新規発行や再発行が遅れると、貿易業務にも支障をきたすことも考えられます。

窓口閉鎖が数日間だけのものとなれば、経済に与える影響はあまり心配せずに済むでしょう。しかし、閉鎖が2週間かそれ以上続いた場合、経済活動が弱まることが指摘されています。

ある大手米系投資銀行の試算によると、もし3週間の窓口閉鎖が起こった場合、その経済損失の規模は、10~12月期(第4四半期)GDPで、最大0.9%の押し下げリスクとなると指摘されています。もしそうなった場合、Q4GDPの数字は、予想されている+2.5%から+1.6%まで下がることになってしまいます。

ホワイトハウスのHPには、いくつかの緊急対応策が載っていますので、参考にしてください。

Q: 債務上限引き上げ問題に関しては、どうなのでしょう?

A: 10月中旬に資金が底を付くと言われていますが、それまでに米議会で引き上げに対する合意が得られなかった場合、悲惨な結果となります。

普通は、国債を発行し、その資金を使って政府はいろいろな支払いに充てます。しかし引き上げが出来なくなれば、新規に国債を発行出来なくなりますので、支払いは税収に頼るしかありません。その場合には、政府は32%の歳出削減を即刻実施しなければなりません。

更に深刻なことに、政府は国債利払いが出来なくなります。つまり、これは米国が債務不履行(デフォルト)に陥ることを意味します。これは格下げだけでなく、世界規模の金融危機の引き金にもなりかねません。

Q: 債務上限引き上げに成功すれば、問題はないのですか?

A: 2011年夏にも同様の事態が起こり、期限ギリギリまで交渉が決裂寸前となりました。最終的には、引き上げに成功しましたが、格付け大手:S&P社は歴史上初の【米国のトリプルAからの格下げ】を決定しました。それを受け、その翌日の米株式指数:ダウジョーンズは、635ポイントの急落となっています。

その年の8月には、消費者信頼感指数がリセッションで苦しんでいた2009年4月以来のレベルまで落ち込んだことも忘れられません。

米連邦政府監査院によると、(実際にデフォルトしなくても)デフォルト懸念が起きるだけで、米国債の急落による長期金利の上昇 つまり、米政府の借り入れコストの急騰により、年間13億ドルの支払い増に繋がると警告しています。

Q: かなり深刻な問題になりそうですが、金融市場はパニックに陥りますか?

A: 最近の株式市場の動向をみると、過去7営業日のうち、6営業日に渡り、株価が下落しています。当然、これは予算審議の難航や、債務上限引き上げ問題に対する不透明感を嫌っての動きと思われますが、下落速度は穏やかなものとなっています。その理由は、過去に何度も同じ問題を繰り返したものの、いつも最後の土壇場でなんらかの合意にこぎつけているため、「今度も大丈夫に違いない。」と投資家が信じているからに他なりません。

それに加え、2011年夏にはじめてトリプルA格を喪失しましたが、その後も引き続き、米国債は常に投資の対象と見られており、国債利回りは史上最低まで下がっています。

幸いなことに、世界経済も徐々に立ち直ってきており、債務危機で苦しんでいたユーロ圏もリセッションから抜け出したことが、Q2のGDPで確認されていることも好感されています。



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[ 2013/09/30 17:50 ] 米国関連 | TB(-) | CM(0)

ロンドンFX・松崎 美子の「視る」ブログ

2013年7月8日より、上田ハーローFX(株)さんのご好意  で、『視るFX』 と題し、毎週月曜日にその週のマーケットの注目イベントや指標のご紹介  や為替動向を動画配信することになりました 


本日公開の【視るブログ】では、米予算審議と債務上限引き上げ問題、そして私が住むヨーロッパからはイタリア政局動向を中心し、話してみました!

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[ 2013/09/30 17:14 ] 動画レポート:『視る』ブログ | TB(-) | CM(0)

ドイツ・連立政権誕生までの4つの工程

ドイツ総選挙が終わり、メルケル首相率いるCDU/CSUがどこと連立を組むのか?が焦点となっています。

ここでは、気になる連立誕生までの【4つの工程】をご紹介します。

*4つの工程

1)連立相手との非公式のアプローチを経て、お互いの感触を探り合う
2)正式に連立相手として、公式に連立協議に入る
3)連立が成立したことを発表し、公式書類に署名をする
4)首相の選択をし、正式に内閣が発足する

*連立誕生に向けたここからの予定

・9月27日
SPD党は、非常に小規模な党大会を開催。出席者は200名強。
ここでCDU/CSUと大連立を組むかどうかの決定を行う予定。

・10月初旬~中旬
9月27日にSPD党が大連立を組むと決定した場合、2度目の小規模サイズの党大会を開催し、CDU/CSUと公式な連立協議を始めることの承認を得る。

ただし、SPD党として、(2度めの小規模党大会を開催せずに)いきなり本格的な党大会を開催し、公式な連立協議を始めることの承認を得ることもありうる。その場合、党大会が開催されるのは、11月中旬。

・11月14~16日
SPD党・党大会開催予定日

もし既に10月中に2度目の小規模な党大会が開催されており、公式な連立協議を始めることに合意されていた場合は、この11月の正式な党大会で大連立が成立したことが発表され、数日以内に両党が大連立合意書に署名する。

・11月中旬~下旬
連立合意に基づき、首相を選択(メルケルさんに決まりですが...)

・11月25日
ドイツ議会召集



注意:これはあくまでもCDU/CSUとSPDとの大連立となることを想定した時系列となっています。もしCDU/CSUが緑の党と連立を組むとなった場合、全く変わることもあります。




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[ 2013/09/27 23:11 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

10月相場

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 

9月もあと少しで終ります。
世界中の投資家も、ここからクリスマス  まで、最後のラストスパートをかけてきますね 

本日のコラムでは、10月の相場の目玉となりそうな【米・予算審議と債務上限引き上げ問題】、そしてヨーロッパ・ドイツから【総選挙後の連立工作】について、自分なりの考えを書いてみました。

特に米国で起きていることは、今まで判っていたつもりだったのでしたが、この記事を書くため、イチから勉強し直し、いろいろなことが学べて、すごく嬉しかったです

スタンプ OK たこちゃん

じっくりとお読みいただけると嬉しいです 

どうぞごゆっくりお読みください   そして一緒に頑張りましょう~ 

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または このブログの左上 すこしFX ☆ なが~くFX バナー をクリックして是非お読みください!  よろしく~

過去記事に閲覧法ですが、2012年10月5日までの記事は全て このリンク  をクリックして頂くと読めます。マーケット・ビューの過去記事は このリンク を使って頂ければと思います 
[ 2013/09/27 23:04 ] 相場検証/予想 | TB(-) | CM(0)

10月のECB理事会

来週の10月ECB金融政策理事会ですが、通常の木曜日ではなく、10月2日(水曜日)にパリで開催されます。当然、ドラギ総裁記者会見も水曜日。

これはドイツ祝日が入るための変更です。気をつけましょう 


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[ 2013/09/27 21:16 ] ECB 欧州中銀 | TB(-) | CM(0)

イタリア格下げの噂 その2

2日前に この記事 で書いたとおり、金曜日の本日、イタリアの格下げの噂が出ています。

しかし問題は、先ほどの記事で書いたような’’フィッチによる格下げ’’でなく、既に格下げしているS&Pが新たな格下げをするぞ!と言っているという噂なんですね...

*S&Pの考え方

Standard & Poor’s warned of a further downgrade “by one notch or more” if Italy could not demonstrate “institutional and governance effectiveness”

これを読む限り、S&Pはイタリアの格付けを「1ノッチ あるいは それ以上」下げる可能性を示唆しています。

同社のイタリア格付けはBBB  2ノッチ下げると、ジャンク債扱い となります。

イタリアへの投資勧誘のため、アメリカを訪問していたレッタ首相は、昨夜遅い飛行機で、イタリアへ戻ったと言われてますので、もうイタリアへ到着した筈。

この記事 で書いたとおり、格下げが行われるのであればロンドン市場が閉まった直後と予想されます。しかし既にイタリアのCDSも長期金利も上がってます 



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[ 2013/09/27 20:17 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ベルルスコーニさんを巡る動き  その6

とうとう、【その6】まで来たベルルスコーニ元首相を巡るイタリア政局動向です。このシリーズ、長期化しそうだな... 

とりあえず、木曜日の夕方時点のイタリア政局動向をお知らせします。

*ナポリターノ大統領発言
ベルルスコーニ元首相が議員資格を剥奪されたら、連立解消だ!と息巻いている同首相率いる自由国民(PDL)党。

正確には、同首相は先週、党名を自由国民党  結党当時の【フォルツァ・イタリア】(FI)党に戻したので、今後はFI党と書きます。

ナポリターノ大統領は、FI党幹部が連立解消に動くという脅しに対して、「けしからん!政治家なら責任を持ってイタリア議会を守る義務がある!」と一喝。大統領権限での解散総選挙を起こす気持ちは一切ないことを宣言しました。

*レッタ首相
運が悪いことに  レッタ首相は海外からのイタリアへの投資を勧誘するため、現在アメリカにおります。

イタリア各紙によって、報道されている内容が違うのですが、サコマーニ財務相がここ数週間の政治混乱が原因で、来年度の予算案審議や、増税に関する協議がすすまないことに不満を抱き  辞任をほのめかしています。レッタ首相は、もし同財務相が辞任するのであれば、自分もその責任を取って辞任する用意があると語った模様 

他の新聞では、ナポリターノ大統領も、もう疲れてしまったので、辞任を検討しているとも報道されています。

*ここからのイタリア政局動向
10月4日に上院特別委員会で、ベルルスコーニ元首相の議員剥奪に関する2度目の採決が予定されています。最終的に同氏の資格剥奪を決定する権限は、10月末~11月上旬に予定されていると言われている上院全体での採決結果となりますが、’’10月4日の採決で議員資格剥奪が可決されたら、FI党が連立から抜ける’’ と現在の時点では信じられています。

*FI党の動き
これも各紙さまざまの報道です。

一部では、今週水曜日の夜の会合終了後、上下両院のFI党メンバーは「連立解消の合意書」に署名を済ませた  連立解消の準備完了と書かれています。

他の新聞では、連立からの脱退は、党としての公式見解ではなく、各議員それぞれが個別の決定をすべきであるとしています。

いずれにしても、レッタ首相がアメリカからイタリアへ戻った時、それで何もなければ10月4日の採決が次の焦点  となりそうですね。


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[ 2013/09/27 07:23 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ベルルスコーニさんを巡る動き  その5

一体全体、この「ベルルスコーニさんを巡る動き」というタイトルは、どこまで続くのか、気が遠くなってきます

ベルルスコーニ


イタリア政局、新しい展開があったようです。

先ほど、Twitterを見ていたら、
’’イタリアのナポリターノ大統領が出席予定のイベントへの出席をキャンセル
国内の政治的不安要因が理由’’

と出ていたのですが、その後、ロイター と ANSA から、きちんとした記事が出てきました。

*突如悪化したイタリア政局動向

これを読むと、昨日水曜日の夜から、一挙に怪しげなムードになったようで、ナポリターノ大統領も一切の行事をキャンセルして、政局動向を見守りたいと語っている様子です。しかし、この大統領、ご高齢にもかかわらず苦労多いですね...

記事を読んでみると、同元首相が率いるフォッツア・イタリア(FI)党の議員達が昨夜遅く会合を開いたようで、そこであらためて同元首相が議員資格を剥奪されるのであれば、党としては連立に留まることは出来ない。」と確認したようです。

ただし、今朝になり、同党所属の閣僚は
「連立離脱に関しては、党全体としての統一した姿勢は、今のところない。党員各自の判断に委ねる」と語っています。

いずれにしても、大統領が予定をキャンセルするのであれば、かなり際どいところまで来ているのかもしれません。


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[ 2013/09/26 18:47 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

英2013Q2GDP確定値

英2013Q2GDP確定値が発表されたのですが、それに伴い、過去のGDPもドンドン改定されています。

まず、先ほど発表された2013Q2確定値は、

前期比+0.7% (改定値と同じ)
前年比+1.3% (改定値は+1.5%)

それ以外の過去の数字の修正は、

2013年Q1 +0.4% (前回 +0.3%)
2012年Q4 -0.3%  (前回 -0.2%)
2012年Q3 +0.6% (前回 +0.7%)
2012年GDP +0.1% (前回 +0.2%)


Q2確定値の前年比が+1.5%から+1.3%へ下方修正されたため、ポンドが下落しているとマーケットでは言われていますが、それだけでなく、過去の数字の大きな修正も効いていると思います。

そして、Q2のGDPで一番心配される  のが、企業投資が大きく落ち込んでいる点です。

具体的な数字は、-8.5%  改定値では-3.5%だったのが、2倍以上の落ち込みとなってしまいました 

やはり企業の投資がこれだけ落ち込んでいるのであれば、英国の景気回復の継続は、予想より長続きしないのではないか  という意見も出てきて当然かと思います。


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[ 2013/09/26 17:51 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

フライング取引

昨夜この記事を更新しようと思った矢先に、PCがダウン 
メールは送れない、Googleが開けないと、2時間も悪戦苦闘。途中で諦めて寝たら、今朝とりあえず直っていました。新しいPC買わんと、アカンわ

*9月18日 FOMC直前の出来事

先週のFOMCでは、予想されていたTaperingが見送りとなりました。

そして昨日の午後、米CNBCが「Tapering見送り情報が、公式発表の数分前にシカゴで漏れていた」 というショッキングな報道をしています。

これがその記事ですが、なかなかおもしろいことが書いてありました。

*重要発表に向けての報道規制

FOMCの場合、こんな時間軸で、報道規制が敷かれているようです。


FOMCの結果は、NY時間19時に発表

FRBのビルの最上階にある部屋に、報道関係者が集められる

正式発表の15分前、つまりNY時間18時45分に、その部屋には鍵をかけられる(出入り不可能)

18時50分に、鍵が掛けられた部屋にいる報道関係者に、FOMCでの発表が書かれた書類が手渡される  数分かけて、報道関係者は、内容を理解し、報道の準備にかかる

18時58分に、ニュースキャスターだけが、鍵のかかった部屋から出て、カメラがスタンバイしている報道バルコニーへ移動が許される

当然であるが、すべての報道関係者は、「決定内容を19時まで絶対に他へ漏らさない」と書かれた書類に署名をする義務がある

バルコニーに集められたニュースキャスターは、19時過ぎからのみ、内容を報道することが認められている

鍵のかかった部屋に残された記者は、19時の少し前に、自社のエディターへ電話回線をつなぐこと  が認められている

しかし電話での情報を伝えるのは、19時からと決められている


このチャートを見ると、Tapering見送り発表の3分前から、シカゴの金が急上昇はじめています。

金のチャート FOMC直前


今回の情報漏れは、シカゴのみとなっているようで、金だけでなく、それ以外の商品も通常の値動きよりずっと早い時間から、動きはじめていたようです。


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[ 2013/09/25 18:22 ] 米国関連 | TB(-) | CM(0)

イタリア格下げの噂

火曜日はあっちこちの病院を廻っており、マーケットが見れませんでした 

私がいない火曜日のマーケットで、ユーロが対ドルで1.34ミドル、対円でも132円台ミドル付近まで、急落する局面がありました。その時の値動きの背景には、イタリアの格下げに関する噂があったようです。

*イタリアの格付け
今年7月にS&PがBBB+からBBBへ格下げし、既に格下げしていたムーディーズと同じ格付けとなりました。
残るフィッチは、未だにBBB+のままであるため、万が一格下げがあるとすれば、フィッチが他の2社と同じくBBBへ格下げする可能性が高いと、私は思っています。

S&Pやムーディーズが、更なる格下げに動かない限り、フィッチが同業他社と同レベルへ格下げするだけとなるのであれば、マーケットへの影響は限定的と考えられます。

*格付け変更のタイミング
欧州委員会は、今年6月に 「欧州各国の格付け変更の報道は、金曜日午後のマーケットが 閉まった時間のみ、認める」 と通達  を出しました。

  2. Improved quality of ratings of sovereign debt of EU Member States
To avoid market disruption, rating agencies will set up a calendar indicating when they will rate Member States. Such ratings will be limited to three per year for unsolicited sovereign ratings. Derogations remain possible in exceptional circumstances and subject to appropriate explanations. The ratings will only be published on Fridays after close of business and at least one hour before the opening of trading venues in the EU. Furthermore, investors and Member States will be informed of the underlying facts and assumptions on each rating which will facilitate a better understanding of credit ratings of Member States.


この通達がどのように日本で伝えられているのかを確認するため、日本語でググってみたのですが見つかりません  なので、もしかしたら日本では知られていないのかもしれませんね...

このリンク記事を見る限り、このルールはあくまでも欧州連合加盟国のみが対象となっていると理解されるため、それ以外の国には適用されないのかもしれません。

ということで、火曜日にユーロ加盟国であるイタリアの格下げ報道が出ることは、ないと言ってよいでしょう。
その代わり、金曜日の午後に発表がある場合、その日の午前中に漏れたりすることもあるので、要注意ですね 


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[ 2013/09/25 07:45 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ロンドンFX・松崎 美子の「視る」ブログ

2013年7月8日より、上田ハーローFX(株)さんのご好意  で、『視るFX』 と題し、毎週月曜日にその週のマーケットの注目イベントや指標のご紹介  や為替動向を動画配信することになりました 


マーケットがだいぶ神経質になってきていますね...

本日公開の【視るブログ】では、先週の主な動き、そしてドイツ総選挙・米予算審議と債務上限引き上げ問題を中心に話してみました!

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[ 2013/09/25 02:15 ] 動画レポート:『視る』ブログ | TB(-) | CM(0)

FX戦略会議

2012年7月より 西原宏一さんと一緒に為替相場を語る FX戦略会議 を読売オンラインさんで始めました 

今週は、ドイツ総選挙について、アメリカの予算審議や債務上限問題などについて話し合ってみました~ 

是非お読みください~ 

このリンク または ブログ左側にあるバナーをクリックして是非ご覧下さい 
[ 2013/09/24 17:29 ] 読売オンライン・FX戦略会議 | TB(-) | CM(0)

ドイツ総選挙結果

朝から外出し、先ほど帰宅。あと2時間したら、ボランティアで出かけるという慌しい月曜日です。

ドイツ連邦議会総選挙の結果が出ましたので、お知らせしま~す 

ドイツ総選挙 議席配分
(クリックして、ご覧ください!)


数字は、議席数、得票率 (2009年総選挙との比較) の順です。

CDU/CSU 311   41.5% (+7.7%)
SPD   192   25.7% (+2.7) 
左翼党  64   8.6% (-3.3%)
緑の党  63   8.4% (-2.3%)

FDP        4.8%(-9.8%)
AfD        4.7%
その他       6.3% (+0.3%)

全630議席のうち、CDU/CSUは311議席となり、絶対過半数に5議席足りないだけ  という悔しい結果となりました。

*今朝のドイツ各紙の一面

ドイツ各紙一面 メルケル勝利

*連立相手探し

昨日の夜中に、SPD党は「CDU/CSUとは、連立を組む気がない」と発言しています。そしてメルケルさんご自身も、「Maybe we won't find anyone who wants to do anything with us. 我々と一緒に仕事をしてくれる(連立を組んでくれる)人は、誰もいないかもしれない。」と本音を述べていたそうです 

ドイツが大連立内閣(CDU/CSU + SPD)となる場合、SPDは相当高い代償をメルケル首相に払わせる魂胆だと思われます。特に財務相のポストを渡して欲しいという要求が出ないとも限りません。

*市場の反応

メルケル勝利  をうけ、独株式指数やユーロがもう少し買われてもいいのではないか?という意見も出ているようですが、

・連立相手探し
・連立樹立にかかる日数
・SPDとなった場合の財務相ポストの行方
・SPDは【最低賃金】の設定・高所得者に対する増税を要求している  メルケルさんは、反対!
・ドイツ総選挙が終了まで待っていたユーロ加盟国危機再燃の可能性 

などが重石となっているようです。



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[ 2013/09/23 19:35 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

ドイツ連邦議会選挙、出口調査結果

出口調査最終数字: 
CDU/CSU 42%, SPD 26%, FDP 4.7%, 緑の党 8%, 左翼党 8.5%, AfD 4.9%, その他 5.9%

議席に置き換えると、CDU/CSU 302議席、SPD 189議席、左翼党 60議席、緑の党 57議席



ドイツ 出口調査


この出口調査通りの数字になった場合、メルケルさんはSPDとの大連立を組むことになりそうです


追記:

・SPD幹部:今夜中には、連立政権に関する話し合いは、いかなる形でも、あり得ない
・出口調査結果が、会社によって違うらしく、AfDが5%に届いたという結果もあるようです 
・投票締め切り30分経ちましたが、英FT紙はオンライン版で、既に「ドイツ、大連立へ」 という記事を載せています。


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[ 2013/09/23 01:21 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

ドイツ選挙結果とユーロ

朝起きてから先ほどまでずっとニュースを見ていたのですが、ケニアのナイロビで起きている銃撃戦後の犯人と人質の立てこもり事件の報道ばかりです。この事件は、現在でも人質の人数が把握出来ていないようなので、心配ですね ...

さて、ドイツの総選挙ですが、あと数時間で投票締め切りとなります。いくつか気がついたことをお伝えします。

*投票率
前回2009年総選挙の投票率は、70.8%

今年の総選挙は、その時よりも投票率が高いであろうと予想されているそうです。投票率が高ければ高いほど、最大野党:SPD党にとって有利  とされ、逆に、メルケル首相率いる現在の連立の一党であるFDP党や、SPD党と仲の良い緑の党にとって不利  であると言われています。

*連立の組み合わせ
現政権の連立であるCDU/CSU+FDPとなるのか?それとも、久しぶりにCDU/CSU+SPDの大連立となるのか?この2つのいずれかになりそうです。

連立の組み合わせに関しては、この記事 を参考にしてください。

*FDP党の得票率
メルケル首相としては、現連立のまま継続したいようです。ただしここで問題になるのは、得票率が5%以下の政党には、議会での議席配分が出来ません

FDP党の支持率は、世論調査により、4%から6%と開きが大きく、もし本日の総選挙で得票率が5%を割ってしまうと  連立相手としての資格が失われます 

*組閣にかかる時間
2005年の大連立内閣の時には、組閣までに8週間という長い時間がかかりました 

調べてみると、2005年9月18日に総選挙  10月10日には、CDU/CSUとSPDとの間で大連立についての合意  実際に動き出したのは、11月22日からとなっています。

今回もこのような事態になってしまうと、ここから2ヶ月、ドイツにおける政策決定機能が麻痺する事態もあるということになってしまいます 

*選挙結果とユーロ
為替をする私達にとって、一番気になるのが、選挙結果とユーロの動きですよね。

あまり具体的に、どの連立になると、ユーロが買われる/売られるという予想が見つかりませんが 大手銀行の予想などをみる限り、

・現政権の継続  CDU/CSU+FDP 
ユーロに対して、ニュートラル/若干ネガティブ  

・大連立  CDU/CSU+SPD
ユーロに対して、ポジティブ 


*大連立政権が、ユーロに対してポジティブな理由
これは、SPD党が【ユーロ共同債】に対して、前向きである点が挙げられていますが、私はこの意見に反対です。

***ユーロ共同債とは?
簡単に言ってしまうと、各国が独自に発行している国債をユーロ圏として発行する構想。フランスのオランド大統領が賛成派代表、ドイツのメルケル首相は反対派代表。国債の金利高騰により資金調達コストが上昇しているギリシャ・スペイン・ポルトガル等は、ユーロ圏として単一債券を発行したほうが、格付けが良い分、調達コストが下がるため、賛成していますが、ドイツにとっては資金調達コストが上昇するため、反対しています。


私自身も、まず銀行同盟  財政統合すべてをクリアーにしてからでないと、ユーロ共同債導入には、反対  です。たしか、ドラギECB総裁も、「財政統合なしでのユーロ共同債は、全く意味を持たない・」と発言していた筈です。

しかし、市場参加者は他の意見を持っているようですね。つまり
ユーロ共同債を発行し、それを原資にあててユーロ加盟国を救済する  ドイツの納税者の負担が減るので、ドイツにとっては有利  ユーロ共同債を支持するSPDとメルケル首相が連立を組めば、その議論が高まる  納税者負担の軽減  ユーロにポジティブ

という発想のようです。

しかし個人的には、この見方は近視眼的過ぎる印象が強いです。

というのは、ユーロ共同債を発行し、それを原資にした場合、ギリシャやキプロス・ラトビア(来年1月からユーロに参加)などが入ってくるので、当然格付けがトリプルAの筈がない  債券利回りも高くなります。ただし、南欧州の問題国にとっては、それでも現在の自国の国債利回りより魅力的となる。

しかし、ドイツにとっては、かなりの利払い負担となる筈  最終的に、利払いの増加分は、そのまま歳出増となるので、結局はなにも改善していないと私は思っています。



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[ 2013/09/22 23:35 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

メルケル首相、投票済ます

日本の皆様は、半沢直樹最終回を見ているので、誰も私のブログを読んでいないでしょうが  メルケル首相が30分前に投票を済ませました。

TVを見ていたら、投票所に歩いていくメルケル首相とご主人の姿が映されていて、周りには女性を含む4人のシークレット・サービスみたいな人が取り囲んでいました。アメリカみたいに黒いサングラスは、かけていませんでしたが...

メルケル 投票

ユーロ反対派のAfD党が、どこまで得票率を伸ばすのか?それがキーです

また他の記事を後ほど更新しま~す 


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[ 2013/09/22 21:07 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

Quadruple Witching

本日は、米国株式市場では、3ヶ月に一度の【Quadruple Witching】の日 (クアドルプル・ウィッチング・デー) となります。

*この舌をかみそうな名前って、何なの?

1. ストック・オプション
2. 株式先物取引
3. 株価指数オプション取引
4. 個別株オプション取引

これら4つ全ての取引が同時に期限を迎える日  日本の市場における「メジャーSQ」に相当するそうです。

クアドルプル・ウィッチングデーは、アメリカの株式市場で取引量が増加するため、株式市場の値動きが激しくなる傾向が見られます。

私の記憶が間違っていなければ、この日は米株式市場が閉まる前の最後の1時間: NY時間15時~16時(日本時間だと、28~29時)にポジションの手仕舞いや延長が起こり、マーケットがかなり動くことがあります。

*ブラードさん発言

先ほどドルが急上昇する場面がありましたが、ブルーンバーグTVで、ブラード・セントルイス連銀総裁が

・経済指標で一段と強い景気動向が示された場合、10月のFOMCでTaperingに踏み切ることもあり得ると
・10月のFOMC後に記者会見を開くことは可能となるかもしれない

という発言をし、今週水曜日に見送られたTapering が早ければ来月にも実施される含みを持たせました。

*連銀総裁スピーチ

この週末は、全米各地の連銀総裁のスピーチがたくさんあります。

1)ブラード・セントルイス連銀総裁  NYで金融政策についてスピーチ

2)ジョージ・カンサスシティー連銀総裁  米経済について

3)タルーロFRB理事  コネチカット州でマクロ規制について

4)コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 NYでオプション価格のリスクについての会合でスピーチ

週末でマーケットは閉まっていますが、内容によっては月曜日の相場に影響する可能性があるかもしれません。



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[ 2013/09/20 22:55 ] 米国関連 | TB(-) | CM(0)

ベルルスコーニさんを巡る動き  その4

FOMCでバタバタした18日の夜、 イタリア・上院特別委員会では有罪判決を受けたベルルスコーニ元首相の議員剥奪を巡る採決 が行われました。

*ベルルスコーニ氏のビデオメッセージ

この採決が行われる直前に、ベルルスコーニさん自身が、ビデオメッセージを通じて、国民に呼びかけています    17分に渡るビデオでは、「脱税事件で実刑判決が確定したことにより、上院議員の議員資格を剥奪されても、政界からの引退は全く考えておらず、自ら政党のリーダーとして頑張る」と訴えました。それに加え、現在の連立政権からすぐに離脱するとは考えていないと語り、当面レッタ政権安泰が確認されたことになりました。

事実、イタリアの政党のひとつである【5つ星運動】の最高指導者であるグリッロ氏は、過去に起こした刑事責任を取り前科があるため、議員資格がありません。それでも、あれだけの影響力を与えながら、5つ星運動をひっぱってきています。

こちらでは、ベルルスコーニさんは、議員資格を剥奪され自由な身になったほうが、自分の影響力を今まで以上に発揮できるんじゃないか?と見られていますね。

*ここからの採決予定

9月18日に行われた『ベルルスコーニ元首相の上院議員としての議員資格を剥奪する動きを停止することを求める』動議が、15対1(棄権者数名)で否決  2回目の採決が10月4日に実施される予定となっています。

その後、10月中旬にも上院本会議で採決が実施され、そこでの決定が最終決定となる模様。

*イタリア国内での予想

ベルルスコーニ元首相率いるPdL党の幹部によると、「10月中旬に予定されている上院本会議での最終決定が出る前に、同氏は議員を引退する可能性がでてきた。」と語ったようです。

さきほども書きましたが、同氏が上院議員であろうが、議員資格を剥奪されようが、政界のボスであることには、なんら変わりがありません。

ベルルスコーニ G20

これは、2010年のG20での写真です。

ベルルスコーニさん、恐いものなし!ですね



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[ 2013/09/20 20:14 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

世界中を唖然とさせたFOMCでの決定

2010年からずっと隔週火曜日に担当させて頂いておりました セントラル短資FX さんのコラム すこしFX ☆ なが~くFX が、2012年11月16日より 毎週金曜日に マーケット・ビューで連載されることになりました 


9月に入ってから、とにかく材料がてんこ盛りで動きますね~ 

本日のコラムでは、今週水曜日のFOMCでの【Tapering見送り】について、自分の考えをまとめてみました。
事前予想  実際の発表  今後の予想 に分けて、書いています。

3連休の時にでも、じっくりとお読みいただけると嬉しいです 

どうぞごゆっくりお読みください   そして一緒に頑張りましょう~ 

このバナーをクリックすると記事が読めます。


Net Money

または このブログの左上 すこしFX ☆ なが~くFX バナー をクリックして是非お読みください!  よろしく~

過去記事に閲覧法ですが、2012年10月5日までの記事は全て このリンク  をクリックして頂くと読めます。マーケット・ビューの過去記事は このリンク を使って頂ければと思います 
[ 2013/09/20 17:52 ] 米国関連 | TB(-) | CM(0)

ギリシャで起きた殺人事件

日本で報道されているか判りませんが、今週火曜日にギリシャでは悲しい事件が起きました。

反人種差別・反ファシストを訴えるギリシャ人のラッパーが、殺されました。そして、彼を殺した犯人というのが、驚くことに  極右政党:黄金の夜明けの支持者達だったのです。

*事件のあらまし

Pavlos Fyssasさんというラッパーが友達とカフェでお茶を飲み、夜中零時ごろ自宅に歩いて帰るところを、黄金の夜明けの支持者、50人くらいに囲まれて、最終的に殺人事件となってしまったそうです。

本日の葬儀に先立ち、黄金の夜明けの政党資格を剥奪する要求を掲げ、昨日はアテネ市内だけでも5,000人にのぼる抗議デモが実施されました。

*ギリシャ議会での動き

同氏の葬儀が、先ほどから行われておりますが、今回の殺人事件が公になってからはじめて、サマラス首相がコメントを出しています。

ギリシャ憲法では、政党を排除する法律がないそうです。昨日のギリシャ議会では、各政党代表者に呼びかけて、黄金の夜明けを政党として認めないことが現在の法律上、可能であるかを話し合ったようです。しかし、SYRIZA党は、この呼びかけには応じてないとも伝えられています。

現在ギリシャ議会がやるかもしれないことは、黄金の夜明けを、犯罪団体という位置づけにし、政党資格の剥奪という線を考えているとか...

私も今回の事件があるまで知らなかったのですが、黄金の夜明けの支持者が起こした刑事事件は、この2年間で既に300件を越えており、一番有名な事件としては、この2011年5月に起きたバングラディッシュから出稼ぎに来た人を殺した事件だそうです。なんだい、こりゃ?

ギリシャ新聞の一面 黄金の夜明け

同党の政党資格剥奪は、マスコミからの支持も高く、今朝のギリシャ各紙の一面報道は、全てこの問題について書かれています。

果たして、黄金の夜明けがこのまま政党として生き残れるのか? すぐには答えが出ないでしょうが、3年以上に渡る債務危機でギリシャもギリシャ人も疲れきっています。



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[ 2013/09/19 20:25 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ドイツ総選挙、最新の世論調査結果

この週末に投票を控えた ドイツ連邦議会総選挙

一番最近の支持率に関する世論調査結果をお知らせします。

現在の連立:
・CDU/CSU 38%
・FDP 6%
 合計で、44%

現在の野党:
・SPD 28%
・緑の党 8%
・左翼党 9%
 合計で45%

つまり現在の連立政権と、最大野党を含む野党連合との支持率は、ほぼ横並びとなっています。

*最近の世論調査結果

ドイツ 最近の支持率変化

黒グラフ  CDU/CSU
赤グラフ  SPD
緑グラフ  緑の党
紫グラフ  左翼党
黄色グラフ  FDP党
オレンジグラフ  ドイツ海賊党
グレーグラフ  その他

*AfD党の支持率

今回の世論調査で一番の関心を集めたのは、新政党「ドイツのための選択肢(AfD)」の支持率が5%に達した点だと言われています。このブログでも何度も書いていますが、独議会では、総選挙での得票率が5%に達した党のみ、議席配分を受ける資格が与えられます。

ユーロ反対派のAfDの支持率はずっと4%台での推移でしたが、投票目前に5%にのってきました。

ドイツ総選挙のポスター

この政党が議会に名を連ねると、ユーロ圏加盟国に対する支援や、銀行同盟をはじめとする欧州統合などの決定に、影響を及ぼすことが考えられます。少しやっかいな存在かもしれません

最後になりますが、ドイツは伝統的に連立政権となっています。どんな連立の可能性があるのか  については、この記事 で書いてますので、是非参考にしてくださいね~ 


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[ 2013/09/19 19:45 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

FOMC発表に向けて

いちいちブログで記事を更新する時間がないので、
ブログ右側にあるTwitterでドンドン呟きます。
そちらを参考にしてください。

頑張りましょう~ 




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[ 2013/09/19 02:48 ] 米国関連 | TB(-) | CM(0)

MPC議事録でのポンド高に関する言及

英中銀MPC議事録 を全部読んでみたのですが、やけに何度も最近のポンド高について明記されているのを発見  しました。


16 Twelve-month CPI inflation had been 2.8% in August, in line with the Committee’s and market participants’ expectations. The outlook for inflation remained broadly as set out in the August Inflation Report. The 4% increase in the sterling price of oil would be likely to raise the near-term profile for inflation; while the appreciation of sterling, if sustained, would bear down on inflation further out, including in the 18-24 months ahead range pertinent for the forward guidance knockout.


21 There had been some notable developments over the month. Domestically, there were increased signs that the recovery was taking hold, which had been accompanied by an upward movement in sterling market interest rates. The GDP data for the second quarter had been revised up, and survey indicators of activity had been upbeat. Those data presented an upside risk to the growth profile described in the August Inflation Report. Internationally, there were signs that growth in the euro area – the United Kingdom’s largest trading partner – had been stronger than the Committee had anticipated. But the downside risks presented by developments in several emerging economies had increased. Oil prices had risen, which would probably push up the path for CPI inflation a little in the near term. But this had been partly offset by the appreciation of sterling, which itself was likely to dampen inflationary pressures somewhat in the medium term.


24 Against the backdrop of indicators of stronger near-term growth than seemed likely a month earlier, there were tentative signs that the degree of spare capacity within firms might be beginning to diminish. But it remained too early to assess how likely it was that effective supply capacity would increase as demand recovered, thus moderating any additional inflationary impetus resulting from that extra demand. If sustained, the appreciation of sterling meant that CPI inflation was marginally less likely than a month ago to be above 2.5% in 18-24 months’time.


赤くハイライトした部分が、ポンド高に関する言及箇所。

実際の理事会に出席した訳ではないので、その時のニュアンスは判りませんが、これを読む限り、

’’’’’最近の英国のインフレ上昇を抑えているのは、他でもない【ポンド実効レート】高である  最近導入された フォワードガイダンスのノックアウト条件 には「18~24ヶ月後のインフレ見通しが、2.5%以上のレベルで推移すると、MPCが判断した時」というものがあるが、ポンド高によるインフレ圧力沈静化のお陰で、中期的にも2.5%は、越えないと予想する’’’’’

など、ポンド高を歓迎!とまでは言いませんが、インフレ沈静化にかなり役立っているという前向きな姿勢で、最近のポンド高をとらえていることが、判りました。

ここでは、詳しく書きませんが、英中銀の政策金利とポンド実効レートの間には、『4対1方式』というものがあり、かなり密接に連動しています。

これに関しては、また機会をあらためて書いてみますね


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[ 2013/09/18 18:32 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

英中銀MPC議事録を見て

9月の 英中銀金融政策理事会(MPC)の議事録 が公開されました。

政策金利 0.5%、資産買い入れプログラム(QE2額)  9対0で据え置きでした。

本日の議事録で一番注目されていたのが、QE2額の増額に、ハト派の理事が票を入れ、もしかしたら、8対1とか、7対2とかの票となり、追加緩和観測が台頭するのではないか?ということでした。

最近の景況感の改善やGDPの数値など、イギリスを取り巻く環境は改善しているものの、先週行われた英財務・金融委員会での証言に参加したカーニーBOE総裁 プラス 3名の理事のうち、マイルズ外部委員とフィッシャーBOE公開市場操作最高責任者が、かなりハト派内容の発言をしていました。

そのため、「もしかしたらこの人達は追加緩和に票を入れてたんじゃない 」という憶測がでてきたようです。

結果としては、その懸念とは裏腹に、9対0となったため、追加緩和期待が大きく後退し、ポンド上昇となっています。



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[ 2013/09/18 17:35 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

ベルルスコーニさんを巡る動き  その3

脱税容疑で有罪判決を受け、 議員資格剥奪になるかもしれない ベルルスコーニ伊元首相。

先週から始まった伊上院特別委員会での公聴会では、明日にでも最初の採決が実施されるようです。

私もいろいろ調べているのですが、明日の採決でベルルスコーニさんの政治生命が絶たれる訳ではなく、最終決定は、上院全体での採決となるようです。

しかし、問題は、明日の特別委員会(たしか、23人からなる委員会)で、同氏の議員資格剥奪と言う結果になった場合、即刻、同氏率いるPDL党が連立から脱退することが絶対にないとは言えない点だと指摘されています。

伊上院

*ビデオメッセージ

ベルルスコーニ氏を巡る報道で、もうひとつ気になるのは、今回の議員剥奪の採決に向け、同氏は2つのビデオを録画済みで、それを通じて有権者にメッセージを流すつもりらしいのです。

メディア王ならではの発想ですが、最初の噂では、明日の採決に先駆けて、本日中に最初のビデオ・メッセージを流すと伝えられていたのですが、つい10分前くらいに、「明日の採決内容を確認し、必要であれば、ビデオ内容の変更をし、結果発表後に、流す」と訂正しました。

気になる2つ目の録画済みビデオの内容ですが、万が一、議員資格を剥奪された場合、潔く政治家を引退するというメッセージだとも言われています。

明日は、FOMCのTaperingで忙しいのに、イタリアでも問題発生となるかもしれません。

Stay tuned 



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[ 2013/09/17 21:48 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(2)

欧州自動車販売台数、激減!

欧州株が元気ありません  

いろいろ調べてみると、欧州自動車連盟が今朝発表した自動車販売台数が、激減しているのが、きいてますね...

欧州自動車販売台数

この棒グラフの一番右にある紺色のものが、今回発表された数字

8月の新規自動車販売台数  7,841,596台

ヨーロッパ大陸全体でこの数字とは、かなり寂しいですね...この数字は、1990年以来、最悪の数字だそうです  

どんだけ悪いの 

*今年1~8月の間に、販売台数減が大きいメーカー

・プジョー・シトロエン -17.3%
・フィアット -8.6%
・VW -4.6%
・ルノー -2%

それに対して、イギリスのジャガー・ランドドーバー社の売り上げは、+10% 


販売台数が大きく減ったプジョー社の株価は、オープンから3.5%下落
ルノー社は1.6%下落
フィアットは1%下落



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[ 2013/09/17 18:02 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)

FX戦略会議

2012年7月より 西原宏一さんと一緒に為替相場を語る FX戦略会議 を読売オンラインさんで始めました 

今週は、Tapering、ドイツ総選挙などについて話し合ってみました 

是非お読みください~ 

このリンク または ブログ左側にあるバナーをクリックして是非ご覧下さい 
[ 2013/09/17 17:47 ] 読売オンライン・FX戦略会議 | TB(-) | CM(0)

ロンドンFX 「視るブログ」

2013年7月8日より、上田ハーローFX(株)さんのご好意  で、『視るFX』 と題し、毎週月曜日にその週のマーケットの注目イベントや指標のご紹介  や為替動向を動画配信することになりました 


9月に入り、さまざまな要因で乱高下するマーケットへの突入となりました。

本日公開の【視るブログ】では、先週の主な動き、そしてTaperingを中心に話してみました!

このバナーをクリックすると動画が見れま~す 



Net Money



どうぞよろしくお願いします~ 
[ 2013/09/17 09:00 ] 動画レポート:『視る』ブログ | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
Net Money
FXダイレクトプラス
2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
フィリップ証券さんで連載始めました
フィリップ証券さんで
月2回 コラム始めました。
ロンドン発 松崎美子の
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