今日は午前中、ずっと病院に行っており、先ほど帰宅しました。
私が住む英国では、昨日のニュースから、バークレイズ銀行の増資の話題で持ちきりです。
この報道をお伝えする前に、非常に基本的な部分の説明から始めます。
*英国の銀行監督体制昨年、金融監督体制の抜本的な改革を図る「金融サービス法案」が成立

一元的な監督当局であった金融サービス機構(FSA)が解体

FSAの業務がいくつかに分割された

1) 英国の金融システムの安定/マクロプルーデンス(マクロ健全性)の監視を担う「金融安定政策委員会」(FPC)を英中銀(BOE)に設置
2) ミクロプルーデンス(ミクロ健全性)規制を必要とする金融機関を監督する「プルーデンス規制機構」(PRA)をBOEの子会社として設置
3) 英国の金融システムの信認の保護・改善を図る業務行為規制(消費者保護・市場規制)を主に担う「金融行為監督機構」(FCA)を独立した規制当局として設置
*バークレイズ銀行、増資決定今回の話しは、そもそも
2)プルーデンス規制機構(PRA) が同行の資産に対する資産比率が英銀大手4行中、一番低いため

資本管理計画について協議をしていた

PRAが設定した ’’国内銀行に対するレバレッジ比率基準’’ にバークレイズ銀行の基準が満たないことが発覚

PRAは同行に対し、資本増強を要請

本日の第2四半期決算発表にあわせ、資本増強策を発表
*資本増強額の規模気になる資本増強額の規模ですが、昨日の報道では 『70億ポンドの資本不足』とされていましたが、今朝になってからは、『最大128億ポンド』 という数字が出てきました。
この差額については、PRAが求める新たな資本基準を満たすのに十分であるか、昨日からずっと協議が継続されていたため、増強策の内容が変わったと判断されます。
PRAは6月、国内銀行に対するレバレッジ比率基準を3%に設定すると発表。バークレイズ銀行については、リスク調整後のレバレッジ比率が現在のところ、2.5%となっており、この基準に満たないと指摘していました。
*今朝の発表バークレイズ銀行は、まず株主割当増資を発表し、その額は58億ポンド

英国の銀行の増資規模としてはリーマン・ショック以降、最大規模

割当の方法は、既存株主の保有株4株に対して新株1株を185ペンスで割り当てますが、この価格は昨日終値に対し40%割引の水準。



この報道を受け、同行の株価は、昨日3.5%、本日は今のところ7.1%の下落中

これがポンドの下落を誘ったという見方もあるようです。
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