今週はFOMC、BOE、ECBと、中央銀行祭り

となっています。
特にECBに関しては、
ここでもお話ししましたが、マイナス金利導入は、今月に関しては念頭においておりません。
先週、欧州各国で景気の先行き指標として重宝するPMI(購買担当者景気指数)が発表され、予想外の強い伸び

18ヶ月来の高い数字

今後もこの傾向が続けば欧州はりセッションから抜け出すことも可能となります。
*PMIとここからの欧州強い数字が出て以来、ユーロは確実に上昇してきました。しかし今週に入り、少しづつ市場参加者が冷静になってきてからというもの、「確かに数字は強いものだったが、諸手を挙げて

’’リセッションの終焉’’ と言うには、まだまだ不安が残る」 という見方も出てきています。いくつか理由を挙げますと、
・なんだかんだ言っても、景況の改善/悪化の分け目となる50を若干上回っただけ。加盟国によっては、未だに50以下のところがある

・加盟各国の数字を比較すると、『確実に順調に景況感が改善している国』 と 『そうでない国』

との格差は、拡大するばかりである



・このグラフはある欧州系銀行が作成したものですが、今までは「南欧州(劣等生) 対 北欧州(優等生)」という2者対決であったが、ここに来て南・中間・北 (グラフの色は、オレンジ/黒/グレーの順) の3者対決になりつつある。そしてより心配なこと

としては、フランスを含む中間層の国(グラフの黒い線

ベルギー・フランス・フィンランド・オランダ) の中には、景況感や先行き見通しは悪化するばかりのところも出てきた

・P
MIの対象となっているのは、民間部門のみである。GDPを考える時には、政府支出など公的部門の数字も当然対象となる。つまりPMIがいいからといって、すぐにその国のGDPが改善する訳ではない点を忘れてはいけない

・最大の懸念材料

は、ポルトガルやスペインなどに代表される南欧州各国の政治危機

であろう。最悪の場合は、これらの国では前倒し総選挙の可能性が残っている。



ということで、今週のECB理事会後のドラギ総裁定例記者会見で、同総裁が欧州景気に対して、どのような言及をするのか? かなり興味深いです。
個人的には、
「域内の景況感は改善したものの、景気先行き見通しはまだまだ危なっかしいところが残っている。今すぐ、主要政策金利(レフィ金利)カットという緊急性は低下したものの、緩和基調は継続すべきであるし、将来のマイナス金利導入の可能性が絶対にない訳ではない」
こんな発言内容になるんじゃないか

と思っています。
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