メイル・フォームを通じて、このような質問が来ています。
>>>ドラギ総裁の話しを聞くと、将来ユーロがマイナス金利導入するように思いました。
5月の利下げ時には、結局ユーロは上昇し、ショートを持っていたので、痛い目にあいました。
もしマイナス金利になったら、また上がってしまうのでしょうか。>>>*マイナス金利とは?一言に「マイナス金利」と言っても、2通りあります。
1)デポジット金利のマイナス化
2)デポジット金利と準備預金制度両方のマイナス化
1)デポジット金利のマイナス化ドラギ総裁の話しを聞く限り、ECBはこちらを目指しているように感じます。
この方式は、過去にスウェーデン中央銀行が導入しています。少し話しが専門的になってしまうので、結果だけを書きますと、デポジット金利がマイナスになっても、準備預金制度がプラスである限り、市場で取引されるレポ金利はプラスとなる可能性が高いため、言い換えれば『形式上のマイナス金利』となりことが考えられます。

実際、スウェーデン中銀がこのマイナス金利を導入してから、スウェーデン・クローナは強くなりました。
2)デポジット金利と準備預金制度両方のマイナス化デンマーク中央銀行が導入したやり方です。これはデポジット・準備預金全てがマイナスとなるため、市中銀行は金利分を負担することとなり、それを受けて短期市場金利もマイナス圏に突入。

結果、デンマーク・クローナは下落しています。



ECBがスウェーデンと同じことをしたから、「無条件でユーロも上昇する」

と考えるのは危険だと思います。
個人的には、過去数週間のユーロ下落時に、「マイナス金利の可能性」は相当織り込んだと思っています。しかし実際に’’来月は本気でマイナス金利導入だな~’’と市場のコンセンサスが固まってしまえが、その時あらたなユーロ下落があると思っています。
為替の動きは、その時の実需関係やポジションの偏り、ECBの姿勢など、数々の要因が重なり合って動きますので、臨機応変に対応したいですね。
これはあくまでも私のこだわりですが、ECBが本気でマイナス金利を導入するのであれば、早くても
10月の理事会 ではないでしょうか・
追記:コメント欄に 『デポジット口座って、何ですか

』 という質問が来てます。
ご面倒でも
この記事 と
この記事 を読んで頂けると、助かります

少し紛らわしくなってしまいました

が、デポジット口座 = 預金ファシリティ です。
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