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ドラギ総裁記者会見を見て

本日のBOEとECBの結果/感想については、明日のセントラル短資さんのコラム で、じっくり書かせていただきます。

とりあえずざっくりした感触は、

1)マイナス金利導入の可能性、継続
2)ECBはFEDやBOEと違うやり方で、フォワードガイダンス制を使用する  ECBは金融政策変更に関しては「事前にコミットしない」というスタンスを貫いているため
3)国債購入プログラム OMT の法的は枠は、なんだかまだ決定されていないようだ

まだまだありますが、明日のコラムを楽しみにしてください。

今年後半の中央銀行のキーワードは『フォワードガイダンス』となりそうです。

カーニー効果かな、これも?
カーニー効果


追記:
今日はNY勢がいないので、ここからは極端にマーケットの流動性が細ります。
私はずっとマーケットを見てますので、何か出たら、またアップデートしますよ~



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[ 2013/07/04 22:53 ] ECB 欧州中銀 | TB(-) | CM(0)

ポルトガルでの出来事

朝早い時に起こったことですが、なんだかんだで、エライ遅い記事になってしまいました 

*辞表撤回?

昨夜遅く、コエリョ首相と辞表を提出したポルタス外務相率いるCDS-PP党幹部との話し合いで、少なくとも大統領を交えた全体会議には出席し、他の党とも今後の行方について話し合うということで合意  したようです。

そして先ほど出た噂によると

「ポルトガルの民放放送の何社かでは、火曜日に辞表を提出したポルタス外務相が、辞表を撤回し、同国の副首相の座を得たようだ」  と報道されているようです。

これはあくまでも確認が取れない情報ですが、もし本当なら、ポルトガルの政治危機は収束に向かうのか?気になるところです


*空売り禁止令

朝早くの国債市場の安定を好感し、ポルトガルの代表的株価指数:PSI20はオープンから+3.5%の上昇を記録。

しかしよく内容を調べてみると、同国の3大銀行を含む4社の株の空売り禁止令を発動したからのようです。

この3大銀行の株価は昨日、どれも10%以上下落しています。

これら3大銀行はロンドンでの株価を上場しているため、英国金融庁も先ほどこれら3大銀行のロンドン市場での空売りを禁止しました。

3大銀行とは
Banco Comercial Portugues、 Banco Espirito Santo、 Sonae Industria.

ただし、この空売り禁止令は、今夜までのみの措置



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[ 2013/07/04 21:38 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

BOE MPCからの声明文 その2

MPCからの声明文の内容解釈について、少しづつ銀行や報道関係者からの意見が出てきたので、ここで紹介します。

*英ガーディアン紙のエコノミストの見方

このすぐ下の記事で私が書いたことに加え、「インフレ率についての言及も利上げ時期後退期待を膨らませた」と、このエコノミスト書いてます。

声明文の中では、インフレに関して以下のように明記されています。

Twelve-month CPI inflation rose to 2.7% in May and is set to rise further in the near term. Further out, inflation should fall back towards the 2% target as external price pressures fade and a revival in productivity growth curbs domestic cost pressures.
英インフレ率は現在2.7%で、今後もう少し上昇するかもしれない。
しかしその後は(英中銀インフレターゲットである)2%くらいまで下がってくると予想



つまり将来はインフレ沈静  金融引き締めの必要がない   ポンド軟調 

*あるシンクタンクのエコノミストの見方

下の記事で私が書いた部分について、このエコノミストさんは

「BOEは、たぶん、ここのところの長期金利上昇に頭を悩ませていたのかもしれない。だから今回の声明文を通して、政策金利引き締めなんてとんでもない、まだまだ先の話だよ!  ということを、明確に市場に伝えたかったのではないか?」

としています。つまり私は政策金利だけしか見てなかったのですが  長期金利までを視野に入れた声明文だったのではないか  というのが、この方の意見です。

事実、Giltsの利回りはこの声明分後、低下してますね 

*ある銀行のエコノミストの見方

MPCがここまで明確な文章で市場と対話するからには、今後の金融政策決定に関しても、市場とのコミュニケーションを通じて明確にしていくことだろう。その意味からも、8月のインフレ・レポートでのフォワードガイダンスの導入はどのような形になるのか、期待される 

カーニー総裁は、もしかしたらこれ以上の国債購入(=QE2)をせずに、市場との会話を通して先行き金利動向を示すのではないか?





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[ 2013/07/04 20:59 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

BOE MPCからの声明文

政策金利もQE2の額も、予想通り据え置きです。しかしやはり、声明文を発表しました。以下が声明文です。

声明文発表と同時に読み始めたのですが、「どうしてポンドが売られるのか 」 全く理解できませんでしたが、最後のところでようやく理解しました。こういうことは、最初に書いて欲しいなぁ~


The Bank of England’s Monetary Policy Committee today voted to maintain the official Bank Rate paid on commercial bank reserves at 0.5%. The Committee also voted to maintain the stock of asset purchases financed by the issuance of central bank reserves at £375 billion.

Since the May Inflation Report, market interest rates have risen sharply internationally and asset prices have been volatile. In the United Kingdom, there have been further signs that a recovery is in train, although it remains weak by historical standards and a degree of slack is expected to persist for some time. Twelve-month CPI inflation rose to 2.7% in May and is set to rise further in the near term. Further out, inflation should fall back towards the 2% target as external price pressures fade and a revival in productivity growth curbs domestic cost pressures.

At its meeting today, the Committee noted that the incoming data over the past couple of months had been broadly consistent with the central outlook for output growth and inflation contained in the May Report. The significant upward movement in market interest rates would, however, weigh on that outlook; in the Committee’s view, the implied rise in the expected future path of Bank Rate was not warranted by the recent developments in the domestic economy.

The latest remit letter to the MPC from the Chancellor had requested that the Committee provide an assessment, alongside its August Inflation Report, of the case for adopting some form of forward guidance, including the possible use of intermediate thresholds. This analysis would have an important bearing on the Committee’s policy discussions in August.

In the light of these considerations, the Committee voted to maintain the size of its programme of asset purchases financed by the issuance of central bank reserves at £375 billion. The Committee also voted to maintain Bank Rate at 0.5%.

The minutes of the meeting will be published at 9.30am on Wednesday 17 July.



the implied rise in the expected future path of Bank Rate was not warranted by the recent developments in the domestic economy.
将来の利上げの道筋をはっきりすることは、現在の国内経済状態では、保証できない

つまり利上げのタイミングの遅延  ポンド売り



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[ 2013/07/04 20:10 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

英中銀MPC予想

本日は7月1日に就任されたカーニー新総裁のもとでの、最初の金融政策理事会(MPC)となります。


これが今朝のカーニー総裁の出勤姿。しかし初出勤と同じネクタイかい 

今朝のカーニーさん


*MPC予想

ブルーンバーグ社の44人のエコノミストを対象にした調査では、全員が、政策金利(0.5%)と資産買取プログラム(QE2)の規模:3750億ポンドともに据え置き決定と予想しています。

私も全く同じ意見です。

*私が注意していること

本日ロンドン時間昼12時(日本時間20時)の発表時に、私が一点だけ注意していることがあります。

それは発表と同時に声明文を出すか?出さないか?です。

過去のBOEの慣習では、なにか非常に大事な伝達事項(どうして政策金利の変更に踏み切ったか など)  がある場合に限り、3~4行の短い声明を出しました。

ただし、声明文を出すのは、本当に非常に稀な場合のみ。

というのは、MPC議事録が2週間後に発表されるので、そこで内容確認ができるため、わざわざ声明文を出すということは、本当に重要な発表でした。

しかし、カーニー新総裁のもとで開催される最初のMPCであるため、「中央銀行の透明性」を重視するカーニーさんであれば、もしかしたら、『今後は必ずなんらかのメッセージを声明文で発表する』というスタイルに変更することも、十分可能だと見ています。

声明文を出す目的としては、「ただ単に金利とQE2の規模を発表するだけでなく、その決定に関する見解を短く市場に伝える、つまり市場との対話を開始するきっかけ」ととらえるかもしれません。



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[ 2013/07/04 18:57 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

ポルトガルのここから

6月ずっと東京に滞在し、先週ロンドンに戻りました 
帰宅後、早速洗濯をしたら洗濯機が半分しか動かない   仕方ないので、修理のおじさんに来てもらい、昨日無事に動くようになりました 

しかし困ったことに、修理のおじさんが帰った30分後くらいに、異様な音  が洗濯機の近くからするのを発見! 驚いて  下に降りてみると、洗濯機の近くにあるトイレのタンクから出ていました。

たぶん洗濯機の修理で水圧が変わったのかな? しかし、問題は音だけでなく、タンクから水が溢れでて、床がビチャビチャになること  結局ブログ書いたり、FXやったりする合間をぬって、ああでもないこうでもないして、水の出を最小にして、ようやく眠りました。

さきほどトイレの修理のおじさんが来てくれて、これで全て解決  非常に感じがよく正直なおじさんだったので、来週水曜日に、他のこまごました修理もお願いすることにしました。本当にお金かかりますね 


*民主社会中道・人民党 (CDS-PP党) の会合結果待ち

CDS-PP党が連立から離脱!すると、かなり問題が複雑になってしまいます   

簡単にここから考えられるシナリオを書いてみますね。

1) CDS-PP党は与党から離脱
ただし、離脱はするが、なにかにつけて与党をサポートする気持ちは変わらないと宣言する  この場合は、離脱後に内閣改造が行われ、閣僚の再任などを経て、今までと同じように政策運営が可能となる 

2) CDS-PP党は与党から離脱
与党から出て、そのサポートも捨て、完全に野党入りする  コエリョ首相率いる社会民主党の議席数だけとなるため、過半数割れとなります 

ポルトガル議会では、過半数に届かないマイノリティー政府はよくあることですが、今回は状況が状況なだけに出来る限り、これは避けたい  もしこのシナリオが現実に起きた場合は、

1)コエリョ首相は過半数に満たないままで政権運営する

2)もう駄目だと諦めて  解散総選挙を大統領が決定するか?

のいずれかになります。

蛇足ですが、コエリョ首相の前のソクラテス政権は、過半数に満たないマイノリティー政府でした。2009年に発足し、最初の出だしは良かったのですが、最終的に2年後に「緊縮財政案」を議会で通せずに責任を取って辞任しています。



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[ 2013/07/04 00:35 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
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