しばらく鳴りを潜めていたユーロ圏での危機問題

これはひとえに、9月のドイツ連邦議会選挙に向け、なるべく域内に波風を立てない

よう、配慮された結果と言えます。しかし臭いものに蓋をしても、いつかはバレてしまうもの

とうとうポルトガルとギリシャで、ヤバそうなことが起こりました/起こっています

まずはポルトガルから
*財務相辞任ポルトガルのガスパル財務相が昨日、辞任しました。ちょうどこのニュースが報道されていたころ、私は恒例の月曜日ボランティアで家を空けていたので、帰宅してから知ったのですが、辞任の噂だけは月曜日の欧州午後早い時間から出ていたようです。

辞任の理由ですが、ポルトガルは(ギリシャやアイルランド同様)金融支援を受けていた国です。当然、四半期に一度、トロイカ調査団の訪問を受けます。そこでは、支援金受け取りとの交換条件として、財政・予算内容を協議し、必要な緊縮財政策を決定します。
トロイカ調査団との間で合意された緊縮財政策の一部を、
ポルトガル憲法裁が数度にわたり違憲判決 をつきつけたことにより、同財務相は欧州委員会と政府・憲法裁との板ばさみになり

最終的にリングにタオルを投げ入れた形となったようです

ガスパル財務相はEU内でも信頼が高く、今回の辞任を惜しむ声が絶えません

後任として、アルブケルケ国庫担当相が就任する予定。
正式な就任は、2日(火)現地時間17時(日本時間水曜日零時)から。
*ここからのポルトガル財政事情まだ新財務相の就任も終ってないので、詳細は全く不明ですが、ポルトガルはシンジケート方式で既に短期債の国債入札を開始しており、今年中には中長期国債の入札を順調に開始し、EUからの金融支援に頼った財政運営を終了

自力で財政を切り盛りしていく方向へ歩みだしていました

今回辞任したガスパル前財務相は、自力での財政運営に全力を挙げて取り組んだ本人です。
その人がいなくなってしまった今、果たしてポルトガルは自力で頑張っていけるのか

それとも、以前のように金融支援に頼る生き方を選択しなければならないのか
新財務相就任後のポルトガルの財政・予算運営には、要注意です

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