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ユーロ圏財務相会合を終えて

ユーロ圏財務相会合の記者会見も終わり、キプロス金融支援の内容が明らか  になりました。

このすぐ下の記事でも書いたように、当初伝えられていた総額170億ユーロ (EU/IMF 100億ユーロ + キプロス自身 70億ユーロ)  総額230億ユーロ (EU/IMF 100億ユーロ + キプロス自身 130億ユーロ) に引き上げられた  EU/IMF負担額:100億ユーロは変更ないため、差額の130億ユーロはキプロス自身が負担(ベイル・イン)しなければなりません

*ドイツやオーストリアの強硬姿勢

本日の会合が開催される前に、EU/IMFからの支援金額が増えるのではないか  アナスタシアディス大統領が増額要請したのではないか   という憶測が市場を走りました。

しかしいざ会合を終ってみると、EU/IMFからの融資額は変更なし  ドイツやオーストリアなど、自国の議会で今回の支援内容について採決を実施する義務のある国にとっては、支援額が増えると議会で否決されてしまうリスクが出てくる  そうなると、キプロス支援そのものが不可能になってしまう  というリスクが発生しました。

来週にも議会での採決が実施されるドイツでは、「これ以上の増額について議会では到底容認出来ないし、野党が反対に廻ることは確実であるため、増額という選択はあり得ない」  という姿勢を鮮明にしていますし、オーストリアの財務相は「キプロスが(当初の負担額:70億ユーロから)今回の130億ユーロ分の自己負担を認めない限り、オーストリア議会はキプロス支援そのものを否決することもあり得る」  と警告しています。

最終的には、「キプロスは自分達の手で130億ユーロの資金を探して来なさい(ベイル・イン)。そうすれば私達は100億ユーロの融資を致しましょう(ベイル・アウト)。」ということに落ち着いたといえるでしょう。


*ドラギ総裁からの手紙 

キプロスでは、今回の金融再編を巡り、同国の中央銀行が金融システムに関する調査の情報提供を一部手控えた/差し控えた可能性があるとして、その責任を取るという意味で、デメトリアデス中銀総裁辞任要求が起こっています 。辞任を要求していない議員は、同総裁に関して調査を開始するよう要請もしています。

これら一連の動きに対し、ECBのドラギ総裁は
「辞任要求や調査要請は、デメトリアデス中銀総裁に対する事実上の解任手続きと受け取れる。この動きは非常に深刻な措置であり、EU法で規定した解任理由に抵触する深刻な疑惑とも受け止めれる。それは、総裁の解任決定には、欧州司法裁判所の司法権が及ぶからだ。もし解任手続きが違法と認められれば、キプロスが欧州司法裁判所に提訴される可能性も出てくる。」

と語り、さらには

「デメトリアデス中銀総裁に対する疑惑が不当なものであれば、法律で保護されている総裁の独立性が脅かされる。同総裁はECBの理事の一人でもある。」

と異例の書簡をアナスタシアディス大統領へ送りつけました。

いずれにしても、キプロス、大丈夫でしょうかね、これ 


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[ 2013/04/12 22:29 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

キプロス大統領発言を巡る困惑

本日アイルランドのダブリンでは、ユーロ圏財務相会合が既に開始されており、午後からはEU財務相会合へと引き継がれます。

ユーロ圏財務相会合での最大の協議内容はキプロス支援について。支援金内容についてですが、当初伝えられていた総額170億ユーロ (EU/IMF 100億ユーロ + キプロス自身 70億ユーロ)  総額230億ユーロ (EU/IMF 100億ユーロ + キプロス自身 130億ユーロ) に引き上げられたようです。

EU・IMFからの支援金:100億ユーロには変更がないため、差額の130億ユーロはキプロス自身が負担(ベイル・イン)しなければなりません

*アナスタシアディス大統領発言 


今朝になり、キプロスのアナスタシアディス大統領が「EU/IMFからの支援額の増額検討を希望」と発言したという報道が流れ、それがきっかけとなり欧州株価が続落  しています。

いろいろな通信社の記事を読む限り、キプロス支援内容最終原案が作成された昨日夕方に、同大統領は担当者であるレーン委員に支援金増額を打診  同時にファンロンパイEU大統領とバロッゾ欧州委員長へもその旨を記した書簡をしたしめたそうです。

*報道各社の違い

珍しいこともあるもので、このアナスタシアディス大統領からの要請内容について、報道各社がそれぞれ違う内容の記事を報道しているようで、これがますます不透明感を強め、ユーロ続落を助長しているようですね。

FT紙の記者によると、
「キプロスは100億ユーロの支援金増額は、要請していない。ただし、EU構造基金(Structural Fund)から、何らかの援助が頂けないか?と打診したようだ」

ブルーンバーグは
「EU/IMFからの支援金100億ユーロの増額、それに加え、EU構造基金からも援助が欲しいという両方の要求」

ロイターは
「キプロスは100億ユーロ支援額の増額を要求していない。そもそも、この100億ユーロという額についての再交渉は不可能」



そしてつい今しがた、ルクセンブルグの財務相は、
「100億ユーロの増額は、ない」と語ったとされています。



ということは、もしこれ以上の支援が出るとすれば、構造基金からとなるのかもしれません。

ちなみにEU構造基金とは、EU域内の地域間格差是正のために、EUから出る補助金です。たしかスペインやフィンランドの田舎町での開発のために使用されたと記憶しています。

イタリアやスペインの株価は若干戻しておりますが、依然として1.3%近くの下げとなったままです。


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[ 2013/04/12 19:00 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX(株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
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