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経済不均衡問題に関する報告書

昨日、欧州委員会(EU)はEU加盟27ヶ国のうち、『経済不均衡問題』が深刻化  している/これからするであろう13ヶ国に絞って、報告書を発表しました。

 金融支援を受けている/これから受けるキプロス、ギリシャ、アイルランド、ポルトガルは、対象外となっています。

たぶんブログ読者の方はあまり興味ないでしょうが  私自身の記録のために記事を更新させていただきます。

*スペインとスロベニア、一体なにしとるねん 

スペインとスロベニア両国は、高水準の財政赤字と公的債務・銀行システム内の不均衡・労働コストと労働市場の構造が問題として挙げられています。

とりあえず両国は今月末までにEUに対し、改善策を報告する  これを受け、EUは5月末に改善に向けた提案を行う  状況の改善が見られなければ罰金(GDPの0.1%に相当)が科される可能性 

・スペイン
国内、および対外債務が非常に高い水準に膨れ上がっており、それが同国の景気回復が遅々として進まない理由となっているだけでなく、金融システムの安定に対する深刻なリスクとなっていると警告 

「調整に向けた措置が実施されているものの、実施する必要のある調整の規模を踏まえると、強力な政治的な措置が継続的に必要となる」としています。

・スロベニア
ユーロ圏全体の不安定化につながるリスク解消に向けた緊急措置の導入を呼びかけています 

「不均衡の急速な増大を阻止するために緊急的に政策措置を導入する必要がある」と指摘。銀行の資本増強と民営化、国有資産の売却などの実施を促しました。

*それ以外の11ヶ国

特にフランスとイタリアでの経済不均衡問題が深刻化  していると指摘、ただし「過度」といえる水準には、まだ達していない  と判断しているようです。そうは言っても、経済規模がユーロ圏でNo.2のフランスとNo.3のイタリアで不均衡が表面化し始めていることは、懸念要因となるのは時間の問題でしょう 

・フランス
景気回復の遅延と債務残高増加が問題。外部からの衝撃に対する耐性は低下しつつあり、中期成長見通しは「長期にわたる不均衡により一段の阻害を受けている」と指摘。今後、特に同国の財政状況に改善が見られない場合は、その影響が他の加盟国へも波及するリスク  を抱えているとも指摘されています。

こういう状況にもかかわらず、民間・公的ともに賃金が上昇しており、それが企業収益を逼迫させると同時に物価上昇圧力となっている模様。民間部門、特に製造業関係の収益が落ちているため、新規設備投資も行われず、フランス製造業部門の競争力低下に繋がっているとも指摘。

・ベルギー
対外・内債務レベルには注意しなければならない。同国は長期に渡り、輸出のシェアー低下に苦しんでおり、その点の改善が望まれる。

・ブルガリア
過去の経済ブームの間に特に外資の流入により、国内景気と住宅関連セクターが加熱したことにより、経済の不均衡が表面化している。

・デンマーク
不動産市場と一般世帯の高債務レベルが一番の問題である。
同国経済は、労働賃金引き上げによる輸出競争力の低下を食い止めるため、この問題に取り組まなければならない。

・イタリア
輸出競争力の低下、高債務体質、長年に渡るゼロ成長など、大規模な構造改革の必要性がある。通貨統合加盟国でも3番目に大きな経済規模を持つイタリア経済の機能が麻痺してしまうと、統合自体がリスクにさらされる危険性が出てくる 

・ハンガリー
高債務レベルとビジネス環境の弱さに注意しなければならない。

・マルタ
経済規模に対して大きすぎるとも言える金融セクターや、加熱気味であった不動産セクターの安定が崩れないよう、注視すべきである。

同国の財政状態は、高齢化問題のための財源確保などが手付かず状態となっており、このままでいけば財政問題が悪化することになる。

・オランダ
民間企業が抱える債務レベル、住宅市場などに問題がある。ただし、同国は経常黒字国であるため、他の加盟国ほど問題は深刻化しない可能性もある。

・フィンランド
経常黒字国であったフィンランドは、2011年に赤字国へ転落してしまった。この背景には、工業界のリストラや価格競争力問題が原因となり、輸出セクターのパフォーマンスが低下したことが挙げられよう。

特に今後も競争力の欠如を放置した場合、将来の生活水準の低下を引き起こしかねない。高齢化問題も深刻である。

・スウェーデン
民間部門の債務レベルや住宅市場などに注意が必要である。ただし、経常黒字国であるため、他の加盟国と比較すると、安定感がある。

・英国
住宅ローンを含む世帯部門の債務レベルや、輸出セクター・生産性の低下などに注意を払うべきである。


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[ 2013/04/11 19:23 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(2)

ユーロ圏家計消費調査

昨日欧州中銀(ECB)が「ユーロ加盟国別の家計消費調査」というものを発表しました。これは単純に言ってしまうと、
『持ち家/不動産・自動車・銀行預金・投資・年金などの総資産から、住宅ローン残高・クレジットカード債務・その他の借り入れを含む負債を差し引いたものを「純資産」と定義』 した資産調査。


*驚くべき結果 

ユーロ圏 国別個人資産順位

百聞は一見にしかずですので、とりあえず表を貼ってみました。
これを見ると、まぁ~ルクセンブルグは許すとして、2位3位にキプロス、マルタと続き、上位には  南欧州各国が勢ぞろいとなっています。

それに対して、最下位はドイツ 、フィンランドやオランダの順位もあまり芳しくありません。

最初この表を見たとき、私はてっきり「一人当たりのGDP」だとばかり思ってしまい 、私が知らない間にどうしてこんなことになってしまったのか?  こんなことが可能なのか?  一人で右往左往してしまった  のですが、資産調査内容の定義を見て、自分の早合点にドッと疲れてしまいました...

*南欧州の方が、北欧州よりお金持ち?

この表を見ると、「純資産が一番少ないドイツが、上位の国を支援するって、なんだか変じゃない 」 と感じてしまいますし、特にドイツは総選挙を5ヵ月後に控えているだけに、有権者は「私たちより資産を持っている南欧州を救済するって、理屈にあってないんじゃない 」 と、新たな疑問を抱くかもしれません。

ただ、これを見て私がピン  と来たのが、持ち家比率でした。私はドイツに仕事や旅行で何度か行ってますが、その時数回だけ、友人の家に泊まったことがあります。さすがにドイツ人ですから、部屋の中がきちんと片付いており、素晴らしいなと思ったのですが、その時に話して驚いたのが「ドイツ人は自分の家を買うよりも、レンタルするのが一般的だ」ということでした。私が住む英国では持ち家はある意味’’当たり前’’、1件では足りずに2件も3件も家を持つ人が多数いるなか、飛行機で数時間飛んだ  同じヨーロッパのドイツでは、全く考え方が違うんだ~とあらためて驚いた訳です。

当然といえば当然ですが、いつ不動産を購入したのかにもよりますが、キプロスやマルタ、スペインやイタリアでも、10年とか20年前に買っていれば、その資産価値は相当上がっているはずです。そういう不動産資産が評価されているために、持ち家比率の低いドイツの純資産が『最下位』となってしまっているのかもしれません。

*ユーロ圏の持ち家比率

どこかにユーロ加盟国の国別の持ち家比率が出てないかな?と探していたら、米WSJ紙がこんなチャートを載せていました。真ん中、赤い枠で囲んだ部分が、加盟国別の比率です。

ユーロ圏持ち家比率

案の定、ドイツの持ち家比率  44%と最下位、それに対して、キプロス  77%、スペイン  83%と断トツ高めとなっていました。

しかし、スペインの持ち家比率って、物凄い高いんですね... 驚きました 



蛇足ですが、英国の持ち家比率は、現在非常に低くなってしまい、65.3%と発表されています。

2003年に70.9%というピーク  をつけたのですが、その後の不動産価格高騰を受け、買いたくても買えない人が続出したため  そこから比率がジリジリと下落しています。

現在の65%台は1980年台のレベルとなっています。




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[ 2013/04/11 00:15 ] 欧州関連 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX(株)さんで 連載スタート
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2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
~丸わかり! ロンドン発
★欧州経済事情~
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