イースター休暇中は、やはり欧州や英国からの情報は極端に少なかったのですが、それでもイタリア政局動向に関するものは、ボチボチ流れていました。
先週ナポリターノ大統領に組閣作業を命じられた民主党:ベルサニ党首は、結局組閣に失敗。全ての組閣責任をナポリターノ大統領にお任せするという形になってしまい、そのままイースター休暇へ突入。
*ナポリターノ大統領辞任?政治の空白を一日でも早く終わらせる目的で、(議会解散権がなくなった)ナポリターノ大統領はイースター休暇中にもかかわらず、早期辞任を決意したと報道されました。
それに待った
をかけたのは、他でもないドラギECB総裁。
理由は、「キプロス問題でこれだけもたついているユーロ圏に、イタリア大統領辞任
イタリア情勢悪化 という新しい火種
を作って欲しくないから」 と伝えたようです。
*ナポリターノ大統領の決断 1.大統領は5月15日迄の任期を全うする
2.10名による政治の専門家を選び、組閣作業のヘルプを依頼する
3.これら10名の専門家は、イタリア中銀理事・EU議会の閣僚・伊国立統計局などから選ばれた人達
4.5つ星運動以外の主要政党の党首・幹事長達による再度の組閣協議の再開を依頼
などを大統領は発表しました。
*『10名の専門家』とは 伊Il Corriere della Sera紙によると
・『10名の専門家』はイタリアの金融危機悪化を食い止める役割を課せられた
・『10名の専門家』は2つのグループに分かれる
・最初のグループは「経済改革」
・2つ目のグループは「政治改革」を担当
・「経済改革」担当グループは、イタリア中銀理事・EU議会の閣僚・伊国立統計局などから選出された人達が担当 (具体的な名前が既に決定しています)
・「政治改革」グループは、民主党・自由国民党・モンティ連合・北部同盟などの代表者
注意すべき点は、5つ星運動からは誰も参加しない... というか、大統領が声をかけなかったようです
一体、何を信じてよいのか、正直よく判らないのですが
、この『10名の専門家』達は今後数週間のうちに、新内閣メンバーを選定し、選挙法改革に着手する予定となっているようで、それまではモンティ暫定内閣が継続。
ここでいう「新内閣」というものが、新たなテクノクラット内閣の誕生となるのか?は、今のところ誰にもわからないようです。もしテクノクラット内閣となった場合は、長期的にイタリアの政治を牛耳ることは不可能となるため、選挙法改正が終了次第、2度目の総選挙の実施が想定されます
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