イタリア総選挙に関してコラム記事 を読まれた読者の方から、メールフォームを通して質問が来ました。
内容は「ベルルスコーニさんの当選の可能性をN20さんは敢えて排除してますが、もし勝ってしまったら、どのような動きを想定すればいいんでしょうか?」という内容です。
イタリア選挙法によって、2週間前から世論調査結果発表が禁じられているため、いろいろな憶測が流れています。
ベルルスコーニさんに関する予想を書く前に一点だけお伝えしますが、2時間ほど前に独立系シンクタンクであるオープン・ヨーロッパが出した読み物を見たのですが、それによると今回の総選挙で最高得票率を取るのは民主党連合であると予想されるが、2番目に来るのはベルルスコーニ連合でもモンティ連合でもなく、五つ星運動 (イタリアのユーロ圏離脱を希望) となる可能性が高まってきたと書かれています。
本当に蓋を開けてみなければ判らないとしかいいようがありませんが、もしこの予想通りになった場合、ただ単にイタリア国債が売られて長期金利が上がるとか、その結果ユーロが売られるという目先の動きだけでなく、ユーロ創設に関わった3ヶ国(ドイツ・フランス・イタリア)のひとつが「ひとつのヨーロッパ・ひとつの通貨という理想」にNOを突きつけたという結果になってしまい、欧州統合という理念の遂行に疑問符が突きつけられることになります。
各銀行や投資顧問の予想を総合しますと、
*イタリア株民主党連合単独または民主・モンティ連合による連立政権

2~5%程度の上昇
ベルルスコーニ連合単独または連立政権

2%程度の下落
大連立

5%程度の下落
*イタリア国債(10年物利回り:現在 4.45%)民主党連合単独または民主・モンティ連合による連立政権

4%を切るくらいまで下落(=国債価格上昇)
ベルルスコーニ連合単独または連立政権

5.2~5.5%
大連立

6%を超える可能性もある

同時にスペインへも飛び火して

同国の国債利回り上昇が起こる

ここで注意

していただきたいのは、昨年夏にドラギECB総裁が「Believe me. I will do whatever it takes」という有名な発言

をした時のイタリア長期金利は6%近くでしたので、そのレベルまで戻ってしまうことになり

ユーロ圏債務危機が再び再燃する可能性

を秘めています。
*ユーロ/ドル予想結果が悪ければ、1.30を目指す展開になるという予想が多いです。
一部の米系銀行は1.28台までの下落を予想しているところもあるようですが、そこまでストレートな急落になるか、正直自信ありません。
もし この記事がお役に立ちましたら 3段攻めポチッ

御願いします!
人気blogランキングへ
にほんブログ村
応援 よろしく御願いします