あれ

気がついたら、スペインで先週から起きていることを、ブログに全く更新していなかったんですね、私…
*スペイン国民党、不正所得問題先週(1月31日)、スペインで一番購読数が多い日刊紙のエル・パイス(El Pais)は、ラホイ首相率いる国民党に対する政治献金から、同首相自身が10年間に渡り25万ユーロの不正所得を得たと報じました。
同紙は1990年~2009年の間の国民党に対する政治献金一覧表を入手したようですが、それによるとラホイ首相は1997年から2008年にかけての10年間で毎年25,200ユーロの不正所得を得ていた

当然同首相はその収入を申告していないことまでが判りました。
この報道に慌てた

国民党は、急遽その日の午後に救急記者会見を開き、疑惑を完全否定。
*今回の事件の内容翌日になると、事件内容の輪郭がある程度はっきりしてきました。
国民党は二重帳簿を使っていた

政治献金を含む不正収入より、ラホイ首相を含む党員に現金で支払っていた

当然と言えばそれまでですが、ラホイ首相はその不正収入に対して一切納税していない

国民の怒りは、当然「不正収入」に注がれていますが、最大の怒り

は「納税していない」という事実に向けられているそうです。

過去3年に渡るユーロ圏債務危機の悪化に伴い、緊縮につぐ緊縮財政策を押し付けられ、失業や増税を余儀なくされている国民にしてみれば、納税を逃れ続けてきた政治家達は許せないでしょう。この事実が発覚した途端、国民党本部ビルの周りには多数の有権者が押しかけ抗議デモを行い、ラホイ首相や関係閣僚の辞任を求めています。
今回の事件で名前が挙がっているのは、ラホイ首相だけでなく、コスペダル国民党幹事長、ラトー前IMF専務理事などとなっていますが、当然全員が関与を否定しています。
*もっときな臭い話しこの事件が起きた当時、同党の財政を一手に引き受けていた人物:バルセナス氏にもスポットライト

が当たっています。同氏の昨年度の納税の際に、1,100万ユーロ相当の申告漏れがあったことから端を発し、最近になり2,000万ユーロ相当の金額をスイス隠し口座に持っていることがわかったそうですが、同氏は頑なに資金の出所を隠しているようです。

同氏が国民党の財務担当だった頃、国民党本部から驚くほど多数の箱づめになった書類を持ち出したことで問題になっていました。今思い起こすと、たぶん今回問題になっている二重帳簿などを含めた財務関係書類がその箱につめらえており、証拠隠滅の報酬として2,000万ユーロの支払いを受けたことが考えられるそうです。
*国民党の動きコスペダル国民党幹事長は、今回の一連の事件は仕組まれたものであり、国民党そしてラホイ首相の座は安泰であるとしていますが、これは今後どんな結論になるのかは、未だに未知数であると私は思っています。
週末にラホイ首相は国民党幹部と支部長を急遽招集し、近日中にも会合を開き、この問題について協議したようですが、つい5分くらい前に出たダウジョーンズの報道によると、国民党はこの件について告訴することに決定したようです。
今後の展開に注意したいですね!
すみません、これから出かけなければならないので、誤字脱字のチェックしてません。
今夜戻ったら再確認します。
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