今朝、BBCラジオでインタビューを受けたキャメロン首相。
首相は今月中に「英国とEUとの関係」について自分の意見を国民に伝える意向を示している ため、「英国と欧州との関係」に関する質問内容と同首相の答えをご紹介します。



Q: キャメロン首相は「英国のEU離脱」に関する国民投票の実施を支持しますか?
A:私自身は英国はEUに残留すべきであるという考えを支持しています。
しかし現在の英国とEUの関係は正しいものとは言えないため、一部の変更が必要だと思っています。
(EU離脱という内容にはこだわらず)国民投票というもの自体には反対ではありません。
Q:もし国民投票が行われるとしたら「英国のEU離脱・残留」という内容になるのでしょうか?
A:それについては、私が今月中に行うスピーチを聞いてください。
政府は国民に対して、きちんとした選択をする機会を与えます。
(EUとの関係が正しいと思えない現在)英国のEU離脱・残留」という二者択一式の
国民投票実施は支持しません。
Q:もし貴方が考えているような変化がEUとの間に起こらなかった場合、
首相は英国がEUから離脱することを支持していますか?
A:私は変更がなされることに対して、楽観的であり確信を持っています。
Q:オズボーン財務相は「英国がEUに残留するためには、EU側が内容変更に応じなければならない」
と発言しますが、いかがでしょうか?
A:私もEUが変化しなければならないと信じています。
Q:一部の新聞では、首相が「EU離脱だって?それはばかげている」
と語ったと報道していました。このインタビューでのトーンとはかなり違いますが、その点に関しては?
A:新聞報道の内容を100%全部そのまま鵜呑みにすべきではないですね。
Q:首相は「EU離脱はばかげている」とお考えですか?
A:(言葉を選びながら慎重に)
英国はEUから離脱すべきでないと私は考えています。しかしもうひとつの真実は、
万が一英国がEUから離脱したとしても、生き残っていける自信があります。
英国だけでなく、他の一部の加盟国もEUとの関係見直しを支持しています。
Q:英国同様、関係見直しを支持している国など、あるのですか?
A:オランダとドイツがEUと加盟国政府との力関係について、見直すことに合意しています。
Q:アメリカは英国はEUに残留することを希望していますが?
A:アメリカはEU内での強い英国を支持しています。しかし、EUと英国の関係を決定するのは、
最終的には我々英国自身なのです。



本日のインタビューでキャメロン首相が
「『英国とEUとの関係』に関するスピーチは、既に出来上がっている。」と発言したことを受け、
今週中にもスピーチが行われる可能性が高まりました。
追記:
さきほど出たニュースですが、キャメロン首相は「英国とEUとの関係」に関するスピーチ内容を、この週末にドイツのメルケル首相・オランダのルッテ首相それぞれに電話で伝えた

そうです。手回し早いな…
*スピーチとポンド動向ブログのコメント/拍手欄で質問を受けたので、ポンド動向を書いてみたいと思います。
もし今朝のインタビューで語った内容 (EUとの関係変更が確実に行われることを確信している) とスピーチの内容が大差ない場合、特にそれだけでポンドが大きく動く要因になるとは思っていません。
しかしスピーチでの内容が更に一歩踏み込んで、英国のEU離脱の可能性をにおわせるものとなった場合、長期的にそれが英国にとってプラス材料になるかどうかは定かではありません。その不透明感を嫌気して、ポンドが売られる局面はある程度覚悟

しています。
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