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ギリシャを巡る意見の対立

昨日開催されたユーロ圏財務相会合後に行われた共同記者会見の席で、ギリシャの財政についてIMFとEU関係者との間で大きく意見が食い違う  場面があからさまになってしまい、本日の米英各紙はそれについて詳しく報道しています。

*報道内容

・英FT紙
Eurozone finance ministers last night postponed agreement on Greece’s long-delayed €31.3bn aid payment for yet another week as divisions between the International Monetary Fund and EU creditors over how fast Athens must reduce its burgeoning debt levels burst into the open.

ユーロ圏財務相会合では、大幅に遅れている313億ユーロのギリシャへの追加支援金の支払いに関する決定を来週以降に引き伸ばした。これはIMFとEU関係者の間で、ギリシャの債務削減の進行具合に関して意見が大きく食い違っていることが原因と言われている。

Christine Lagarde, the IMF chief, and Jean-Claude Juncker, chair of the eurogroup of finance ministers, publicly sparred over whether Greece must reduce its debt levels to 120 per cent of economic output by 2020, long viewed the target to get Athens back to a sustainable debt level.

IMFのラガルド専務理事とユンケル議長は昨日、ギリシャが2020年までに公的債務残高対GDP比を120%まで削減出来るかについて、公の場で言い争う  場面が展開された。

・米WSJ紙

Differences among Greece’s official lenders about how to reduce the country’s debt to manageable levels spilled into the open late Monday.

ギリシャへの金融支援に携わった関係者の間で、同国の債務削減のスピードに関し意見の食い違いがあったことが、月曜日の夜、あからさまになった。

The public show of disagreement after a meeting of euro-zone finance ministers meeting here―following months of behind-the-scenes bickering over debt targets―indicated that lenders have a lot of work to do to settle on how to release a long-delayed €31.5 billion aid payment.

(IMFとEU関係者の間で起こった)債務削減に関する意見の食い違いは、今まではこっそりと舞台裏で行われていたようであるが、とうとう昨日は公の場で繰り広げられるはめになってしまった。今後、ギリシャに対する315億ユーロの追加支援金支払いをどう扱うかについて、まだまだ時間がかかりそうである 

*記者会見の様子



これが問題の記者会見の様子ですが、19分後から始まった記者団による質疑応答の部分で、ユンケル議長とラガルドIMF専務理事との間で意見の食い違いが起こったことが判ります。

意見の食い違いが起きたのは、ギリシャの財政運営が安定的になると判断する「ベンチマーク」  『公的債務残高対GDP比が120%』 を達成する時期に関する見解の相違です。

現在に至るまで、ギリシャがそのベンチマークを達成する時期としては『2020年』となっていました。

しかし昨日の共同記者会見の席で、記者団からの質疑応答に答えたユンケル議長は(2020年ではなく)「2022年になる」と発言し、それに対しラガルド議長は「IMFは2020年と考えている」という意見を披露したことにより、意見の食い違いが公になりました。

このビデオリンクの23分後頃に、記者団の質問に答えたユンケル議長が達成年度を「2022年」と発言したことを受け、他の記者がラガルド専務理事に「どう思うか 」と質問

同氏は「IMFとしては2020年を目標とすることに変化は、ない」と答えています。

このビデオでは、ユンケル議長が答えている間、同議長の顔しか映っていないので確認出来ませんが、他の報道によれば、同議長が2022年と答えた時、隣に座っていたラガルド氏は目を大きく開き首を横に振っていたそうです 

それから約3分後、このビデオの26分頃にブルーンバーグの記者が「2022年なのか?2020年なのか?」と質問していますが、ユンケル議長は「2020年というターゲットは未だに生きていることに変わりはないが、2022年になる可能性もある。」という非常に歯切れの悪い返事をしています。

この他にも、米WSJ紙の記者がラガルド専務理事に対し「(達成年度の意見の食い違いが生じるほど債務削減が安定していない)ギリシャに対し金融支援を継続しているIMFの信用性について、どうお考えですか?」という意地悪な質問  もしています。それに対してラガルド氏は「ギリシャの債務削減は現在も安定的に進行している。」と答えていました。

噂によると、未だに完成していないトロイカ調査団によるギリシャ債務削減に関する報告書では、「2020年に120%まで公的債務残高対GDP比を減らすことは、無理   2020年時点での比率は130~145%に留まるであろう」と書かれているようで、ラガルド専務理事が何と答えようが、IMFによる将来の支援継続の是非について焦点が当たる可能性  が出てきました。

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[ 2012/11/13 21:43 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

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[ 2012/11/13 19:33 ] 読売オンライン・FX戦略会議 | TB(-) | CM(0)
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N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

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