スペイン・第2の都市:バルセロナがあるカタルーニャ州

(地図上の赤くハイライトが入った州)
この州がスペインからの独立を声だかに叫び始めました

州民の半分以上がスペインからの独立を希望していると言われるカタルーニャ州では、自治州にとって一番重要な日である『9月11日・カタルーニャの日』(1714年9月11日に同州がそれまで保持していた地域特権を失った日を記念したもの) に独立運動に関するデモを実施、

150万人もの人を集めた大規模なものとなりました。
OMTによる支援要請に動くかどうか注目

を浴びているスペインですが、国内では自治州の独立運動が活発になっており、ラホイ首相にとっては新たな頭痛の種

となりそうです。
*カタルーニャ州の要求同州はお隣ポルトガルとほぼ同じ経済規模を持ち、スペイン全体のGDPの20%をはじき出す、最大の経済規模を持つ州

毎年、州内総生産に対し約9%の金額を毎年中央政府に払い込む義務があるようですが、数年に渡るリセッションと高失業率による税収不足も手伝い、同州は8月に中央政府に対し50億ユーロの金融支援要請に動く

という皮肉な結果となりました。
自分達が中央政府に税収の一部を払い込みながら、今度はその中央政府に対して支援要請に動くという矛盾した行為を是正するため、同州のマス州首相は昨日ラホイ首相と会談をし、カタルーニャ州から中央政府に払い込む税収の一部を同州に再配分・課税権の拡大を含む新法案を提出する運びとなりました。
*ラホイ首相の反応マス州首相からの『財政の自治権』に関する提案に対し、ラホイ首相は「提出された法案は憲法に反しており、憲法の枠組みを問う提案はスペインの全国民を代表する議会のみが決定出来る。そのため、同法案を受け入れることは出来ない」と一蹴
*マス州首相からの発言ラホイ首相からの否定的な発言を受け、マス州首相は
「我々からの提案は退けられたことは残念である。我々は早期の州選挙を実施し、有権者の意見を問うことになるであろう。それと並行し、独立に関する国民投票の実施も考えることになるであろう。」と語りました
*私が感じたことこの話しを聞いて、真っ先に頭に浮かんだのはスコットランドによる英国からの独立に関する議論です。私の記憶が間違っていなければ、スコットランドは2014年までに「独立に関する国民投票」の実施に踏み切る予定となっている筈。
このカタルーニャ州は、カタラン語で教育を受け、スペイン語は第2外国語の位置を占めているくらいですから、独立意識はスコットランドの比ではない

と想像されます。
この記事 でもお知らせしましたが、同じくスペインからの独立を求めている’’バスク州’’では、10月21日に自治州選挙が実施されます。今回のカタルーニャ州の動きを見たバスクの有権者は、一体どんな思いで投票所に向かうのでしょうか?
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