9月6日、ドラギ総裁のバズーカ砲以来、グングン下落したスペインやイタリアの国債利回り
しかしグングン下落が一旦落ち着いてきた先週後半くらいから、両国の利回り動向に差が出てきました。
*最初のチャートと2番目のチャートイタリアとスペイン、それぞれの10年債利回りですが、両方のチャートに黄緑の縦線が入っています。それが9月6日のECB理事会の日でドラギ総裁がOMTの発表をした時です。

その後、両国の利回りはグングン低下しているのが判ります。
しかし先週に入ってからは、イタリアは下げ続けているのに対し、スペインの利回りは上昇に転じかけ、また下落を示しました。
*3番目のチャートこれは本日の欧州オープンから1時間ほど前までのスペイン10年債の利回り推移を表したものですが、3年・10年債の入札後ジワジワと利回りが上昇(=国債価格下落)し、昼過ぎくらいから更に上昇しています。
本日の入札結果ですが
・10年物
入札額: 8億5900万ユーロ
応答利回り:5.666% (前回: 6.647%)
応答倍率: 2.85倍 (前回: 2.24倍)
こうなっており、8月に実施された前回の入札時と比較して、応答利回りは下落・倍率は上昇という最高の結果

となりました。

しかし結果発表直後から債券は売られるわ(=利回り上昇)、為替相場ではユーロが売られるわ

という反応となり、入札結果とは裏腹の展開となってしまいました
*裏腹な展開の理由いろいろな理由付けがあるようですが、一番納得が行くものとしては
入札結果がよい

スペイン政府にとっては資金調達金利が低いままとなりラッキー

これが続けば、スペイン政府はわざわざOMTを通しての支援要請する必要がなくなる

市場参加者は、スペインの支援要請は ’’もし’’ ではなくて、’’いつ’’ と見ているので、梯子を外された格好となってしまう

OMT要請が遠のき、ユーロ圏債務問題解決までの時間がかかると見た投資家がユーロ売りを出す
こんな感じのようです。
明日(金曜日)には、スペインを取り巻く環境について詳しい記事を書きますので、お楽しみにお待ち下さい

もし この記事がお役に立ちましたら 3段攻めポチッ

御願いします!
人気blogランキングへ
にほんブログ村
応援 よろしく御願いします