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FOMC予想

本日のメイン・イベントはFOMCからの発表 
米英欧、各銀行のFOMC予想をご紹介します。

*米ゴールドマン・サックス
我々は当初、QE3発表は早くても12月のFOMCあるいは来年早々になると予想していた。しかし現在は、本日のFOMCで非不胎化のQE3実施が発表される可能性が出てきたと見ている。買い入れ対象としては、主にMBS(不動産担保証券)となるであろうが、場合によっては米国債も含まれるかもしれない。

QE3とは別に、政策金利を少なくとも2014年終盤までゼロ付近に維持するとしている方針を『2015年中盤またはそれ以降まで後ずれさせる』とも予想している。

FOMCでは毎月500億ドル相当のオープンエンド(無制限)  の債券購入実施が発表される可能性もある。


 オープンエンド(無制限)の債券購入とは?
FRBはこれまで債券購入の総額と終了時期を事前に明示してきました。しかしこうした慣行は、金融面からの景気刺激効果が、いつの時点で打ち切られるのかが事前に予想可能となるため効果の継続性が半減してしまい、いつまで経ってもFRBは目標を達成できずにプログラムを再開せざるを得えない立場に追い込まれていました。

今度新しく発表される可能性が高いオープンエンドのプログラムは、景気の持続的な改善と債券購入とを連動することを可能にするため、次回のFOMCまでに実施する資産買い入れ額を発表  次回会合の場で景気状況を判断  資産買い入れの継続もしくは変更を、その時あらためて決定する という形式。

*独ドイツ銀行
最近の雇用市場の低迷を考えれば、本日のFOMCでQE3発表があると考えるのが妥当であろう。当行はオープンエンドの債券購入実施の発表もあわせて予想している。低金利継続の時間軸の延長も発表するであろう。

*英バークレイズ銀行
2012年第3四半期の雇用状況が思わしくないことをうけ、本日のFOMCでQE3の発表があると予想している。主にMBS(不動産担保証券)を対象としたオープンエンドの債券購入という形を取り、毎月、或いは毎四半期ごとに購入規模の発表を行うと予想している。購入額の上限設定は、ない。

これが発表された場合、FEDはバランスシートを無制限に拡大するという強い意志表示を市場に対して示すことになり、「出来る事なら何でもする」と語ることと同じ意味を持つであろう。もしFOMCで債券購入額の総額が発表されるのであれば、その額は5,000億ドル規模となり、購入対象はMBS(不動産担保証券)と米国債になると予想する。

最後に、低金利継続の時間軸の延長は、現在の「2014年終盤」を「2015年終盤」まで延長すると予想する。

*米モルガン・スタンレー
市場では、本日のFOMCでQE3の発表があるのを当然のごとく思っているようだが、当行は、そうは思わない。もしFEDがQE3の発表をするのであれば、現在継続しているオペレーション・ツイストが終了する12月のFOMCで発表するに違いないと思っている。

米大統領選挙前にFEDがスプレッドシートの拡大を伴うような大胆な政策発表をするとも、思っていない。

*米JPモルガン
当行は本日のFOMCで、主にMBS(不動産担保証券)を対象としたQE3の発表がなされると予想する。購入額や時期については、予想するのが困難であるが、強いて言えば購入総額として来年1月のFOMCまでに3,000億ドル規模となるのではないか?


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[ 2012/09/13 22:36 ] 米国関連 | TB(-) | CM(0)

オランダ総選挙出口調査結果

おはようございます 
思いっきり寒くなったロンドンです。昨夜は今年に入って一番の冷え込みだったらしく、郊外では5度まで下がったようです。
今朝起きて、いつものように家中の窓をあけて廻ったら、窓枠から入ってくる空気が冷たく感じられました。

さて、昨日オランダでは総選挙が実施されました。昨日の投票率は73%。

開票率約98%時点の出口調査結果をお伝えします。


*予想議席数 (2010年総選挙、2012年総選挙の順)

・自由民主国民党(VVD)  31⇒41
・労働党(PvdA) 30⇒39/40

・民主66(D66) 10⇒12

・社会党(SP) 15⇒15
・自由党(PVV) 24⇒13
・キリスト教民主アピール(CDA) 21⇒13

(通常、実際の議席数との差は1.5%以内)

長年に渡るユーロ圏債務危機のおかげで、オランダも過度の緊縮財政策の実施を迫られたこともあり、有権者は社会福祉を重視する左派政党の支持にまわっていました。選挙前の世論調査では、社会党(SP)の支持率がVVD党の支持率を上回るという現象が置きていたため、特に今年の総選挙の行方に欧州中が注目  していたのです。

しかしいざ蓋を開けてみると、一番人気のEU懐疑派・社会党は大きく議席を落とし  EU協調路線派のVVD党が第一党となった模様です 

*連立予想

オランダ下院議席数は150、過半数は76議席

上位2党  VVDとPvdA 合計で80~81議席となり、過半数には十分達していますが、一部の報道では、この2党に加えD66も連立に参加するという見方が濃厚です。

VVD-PvdA-D66の3党連立は、こちらで『紫の連立』という名で呼ばれており、1994年~2002年の間、オランダの連立与党となっていました。

オランダでは、第1党が首相を出す慣例があるため、ルッテ氏の続投が濃厚となりました。
これで、欧州財政・金融危機対策では、財政規律を重視するオランダの立場は維持される見通しとなり、本日もユーロが底堅く動いています。


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[ 2012/09/13 17:09 ] 政治 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
Net Money
FXダイレクトプラス
2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
フィリップ証券さんで連載始めました
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