明日実施される
オランダの総選挙 は、21の政党が票を争う激戦

となります。

本日は一番最近の世論調査で国民の支持を集めた上位4党に絞って紹介します。
1)自由民主国民党(VVD)ルッテ首相率いるVVD党。最後に実施された2010年6月の総選挙から今年4月の内閣総辞職まで、ずっと連立与党の座を確保

していました。
財政均衡/緊縮財政政策: 賛成
財政赤字に対する姿勢:2013年に財政赤字対GDP比を3%以下に。2017年に財政均衡を可能にするという目標を掲げています。それが達成してから、公的債務残高を減らすことに着手すると約束。
対欧州政策:欧州委員会が設定した財政規則に違反したユーロ加盟国に対する自動的な制裁金を課す案に賛成。それにもかかわらず、加盟国の財政赤字削減努力に改善が見られない場合、当該国がユーロ圏から離脱することを支持。EUは最強の国家連合となるべきだという固い信念がある。
対ギリシャ: ギリシャに対するこれ以上の救済支援には反対。
2)労働党(PvdA)原子物理学者であると同時に、国際的な環境保護団体であるグリーンピースの活動家として有名だったサムソム氏が党首を務める労働党。最後に実施された2010年6月の総選挙では、最大与党であるVVD党の議席数に1席足りず、泣く泣く

野党においやられた労働党。
財政赤字に対する姿勢: 財政均衡を急ぐ為に国の経済が打撃を受けるのであれば、財政赤字対GDP比3%の目標達成には、もう少し時間を掛けてもよいという考え方。財政再建達成目標として2017年を挙げている。
対欧州政策:今すぐにではないが、最終的には『ユーロ圏共同債』に賛成。
欧州中銀: 欧州中銀の役割強化を支持。
対ギリシャ: ギリシャの財政再建に対し、もう少し時間を与えたほうがよいという考え方。
金融セクター:欧州にある金融機関を監督する機関の設立・金融取引税の導入・銀行特別課税率の強化を希望。銀行員に対するボーナス支給額に上限設定を希望。
3)社会党(SP)選挙前の世論調査で、労働党とトップ争いをしているのが、社会党。党首のローマー氏は「ドイツが支持する財政規律の強化は、欧州の景気回復を著しく損ねている」と常に語っており、インフラ整備や住宅市場復興を目玉とした成長重視路線を支持。これは私からの付け足しですが、与党経験がないため、閣僚経験者が不在
財政赤字に対する姿勢: 2013年に財政赤字対GDP比を3%以下にするという数値目標にこだわらない。財政規律を優先する政策よりも、成長重視の路線への変更を目標としている。それでも、2015年には財政赤字対GDP比3%以下が達成可能とみている。
対欧州政策:他のユーロ加盟国に対する支援金支払には消極的で、自国の財政改善措置を重視している。ユーロ圏では特に北欧州が主導となり、域内全体の景気回復を先導すべきという考え方。
欧州中銀: 欧州中銀の責務の中に「労働市場の活性化」を加えることを支持
対ギリシャ: これ以上のギリシャに対する救済には反対
金融セクター: 全ての金融機関に対し、ボーナス支給を禁止する法律設定を支持。銀行は2分化(リーテイルと投資部門)されるべきだという考え方。銀行取引税の導入・銀行特別課税強化を支持。
4)自由党(PVV)2010年の最後の総選挙で、ウィルダース党首率いる極右政党・自由党が第3党に浮上

し、オランダだけでなくヨーロッパ中を驚かせました

同党首は反イスラム思想の持ち主として有名であり、オランダのユーロ圏・EUからの脱落を叫び続けています。
財政赤字に対する姿勢: 現在目標とされている2013年ではなく、2015年に財政赤字対GDP比3%の目標達成を希望。
対欧州政策:オランダは完全な独立国家となり、EUやユーロ圏からの離脱を希望。
金融セクター: 銀行特別課税の強化を希望
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