欧州に於ける市場の関心は、毎日日替わりメニューのように変わって行きます。
昨日はスペインの追加財政緊縮案発表を受け、国民の抗議デモが拡大したことが一番のニュースでした。
私もBBCニュースを見ていましたが、2番目に大きな報道として扱われていました。
さて、本日のスポットライト

はフランスです。
*プジョー、8,000人の大規模解雇を発表国内最大手の自動車メーカー:プジョーが8,000人の解雇を今朝発表しました。
欧州の自動車業界の規模は2007年から現在まで23%も縮小しており、今回の決定はやむを得ない

という見解を同社は示し、実際にこの発表を受け同社の株価は一時0.4%高まで上昇。

しかしこれの決定に『待った!』

をかけたのは、他でもないオランド政権。

トゥーレーヌ厚生大臣は「今回の大規模な人員カットの整合性を調査するため、専門家集団を送り込み2週間後にその結果を出す。」と宣言しました。

プジョーは民間会社であり株式も上場しているのに、どうして政府が同社の決定にここまで干渉するのか

と不思議に思って調べてみると、2008年からの景気後退期に同社は政府から40億ユーロ規模の補助金を受け取っており、政府もある程度の干渉をする’’権利’’があるという態度を変えていません。
この問題は成長重視政策を選挙公約したオランド大統領の今後の政策運営能力を試すきっかけとなるだけに、注目度が高くなるかもしれません。

この画像は、今回の大規模人員カットの影響で閉鎖が決定されたフランス国内の工場での様子。
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