おはようございます



今年の夏は、一体どれだけ雨が降ったら気が済むの

と問いかけたくなるほど雨が降り続いています。イギリスやウェールズでは洪水の被害がひどく、この天候不順って本当にどうしちゃったんでしょうかね?
*3ヶ国協調金融緩和ドラギECB総裁は昨日の記者会見の席で否定しましたが、昨日はわずか1時間の間に
3ヶ国の協調金融緩和が実施 された形となりました。

本来ならこれは景気刺激の即効薬

となり得るのですが、昨日は発表後も
スペインやイタリアの国債利回りが高騰 し、一夜明けた今朝も同じレベルをウロウロしています。
*どうしてこのような結果になってしまったのか?それが判れば苦労しないのですが

、私なりに考えた結果をここに書いてみたいと思います。
1)金融政策の限界 
2007年夏に発覚した米サブプライム・ローン問題以降、世界主要銀行は政策金利カットや非標準的緩和措置など、あらゆる手を使って金融緩和策を導入してきました。しかし市場は既にこの類の 『緩和措置』 には不感症になってしまったのかもしれません。それに加え、過去数年継続して実施された政策金利カットや追加緩和策の導入は、金融機関の傷んだバランスシートや不良債権処理の改善にも貢献しなかっただけでなく、本来なら貸し出しに向かうはずの資金もその効果を発揮していません。みんな疲れちゃったのかもしれませんね....
2)ユーロ圏の将来ギリシャ・アイルランド・ポルトガルに続き、スペインが銀行部門のみに限定された金融支援を要請しました。ここで終わるとおもいきや、その後キプロスが続き、次はスロベニアも時間の問題と言われています。
ユーロ加盟17ヶ国のうち、6ヶ国が金融支援要請をしなければならなくなった 『ユーロ』 とは一体どういうシステムなのか?という疑問が湧いて当然です。その結果、ここにきて注目を浴びているスペインとイタリア国債に関心の矛先が向かったと考えられるかもしれません。
3)イタリアの場合スペインと違い、イタリアは銀行の不良債権処理問題を抱えていません。しかし同国の成長率の低迷

は加盟国でも一番長期化しており、そこに加えて既発国債残高が約2兆ユーロもある

ということで、スペインとは違った意味で将来の債務不履行の危険

を帯びている国です。
もしスペインが銀行救済だけでなく、財政援助も含めた包括的な金融支援をEUに申し出た場合

EFSF/ESMの財源の多くの部分を食いつぶしてしまうでしょう。
その後、もしイタリアが救済支援を要請した場合には、EUにはイタリアを助けてあげられるような財源は残っていないと思われます。
高い評価を受けた先週のEUサミット、その効果もあり大きく下落したスペインの国債利回り(=国債価格上昇)ですが、本日のレベルはEUサミット前のレベルと17bpsくらいしか変わらないところまで戻ってきています。この債券利回りが今後の不安を象徴しているようで、気が休まりませんね....

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