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スペインの資金流出

本日の相場は円高への進行が  かなり早いスピードですすみ、日本の皆さんはあまり気分がよい相場付きでないかもしれません。

先ほどスペイン中銀が 「2012年3月の預金変動」 を発表したのですが、驚くほどの預金流出  が確認されてしまいました  追記:先ほど英訳の記事が出たのですが、それによると個人預金だけでなく、投資家などを含む人達の投資引き上げ部分も含まれているようです 

スペイン預金流出額 2012年3月

この太い紫色の棒グラフが2012年3月分の数字  662億ユーロの引き出し  前月2月 (255億) の2.5倍の引き出し額  引き出しが観測されはじめた過去9ヶ月 (チャート上の水色枠で囲んだ部分)の引き出し額合計は 約1,930億ユーロにもなります 

恐ろしいことに、3月の引き出し額 662億ユーロという金額は、スペイン中銀が統計を開始した1990年以来、最悪の金額  となったようです。

この額はスペインの預金残高全体のたった2%、だから心配するには及ばない  という意見もあるようですが、ギリシャほどの’’深刻さ’’はないのかもしれませんが、スペインのユーロ圏離脱を想定しての動きであった場合、今後ますます加速する危険性があるだけに、今後の動きからは目が離せません。



追記:
問題続きのバンキア銀行 
口座解約や預金引き出しを食い止める目的で、同行は来月中に300ユーロ以上の預金をした人に無料でスパイダーマンのタオルをプレゼント!するそうです。
スパインダーマンのタオル

そんなんで預金が戻るかいな~~~~~


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[ 2012/05/31 22:37 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

出足が鈍いアイルランド国民投票

ここ1週間晴天が続いたアイルランドですが、国民投票の投票日である本日はあいにくの雨模様。強風も手伝い、投票所へ足を運ぶ人達が少ないと報道されています。

国民投票 3
(投票所へ向かう人)

今朝午前7時に投票所のドアが開きましたが、それから4時間後の午前11時時点の投票率は3.0~5.6%と極端に低いまま。

国民投票 

投票をしている人はたった一人... 

国民投票 2

こんなに安らかな笑顔で票を投じていらっしゃる尼僧さん達ですが、もしかしてこれがNO投票だったら、怒るで~ 

投票率が5割を切ってしまった場合、投票結果がNOとなる確率がグンと上がるのが心配です 

また続報が入りましたら記事にしますね~

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[ 2012/05/31 21:22 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

国民投票の結果

先ほど英ガーディアン紙に載った記事によりますと、

アイルランドの国民投票の開票が始まるのが、明日金曜日の現地時間午前9時 (日本時間金曜日午後5時)、結果が判明するのは午後遅くなってからという感じのようです。

これだけ注目  されているので出口調査みたいなものがあるのかもしれませんが、まだそれに関してはよく判りません。


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[ 2012/05/31 18:35 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

国民投票に関するQ&A

英ガーディアン紙に出ていたアイルランドの国民投票についてのQ&Aです。

Q: またアイルランドでは国民投票が行われるのですか?過去の投票ではNOが出て大騒ぎでしたが... 

A: はい、本日は『新財政協定』に関する国民投票が行われています。過去に行われた『ニース条約』そして『リスボン条約』に関する国民投票では共に1回目の投票ではNOを出しました。その後実施された2回目の投票でYESがでたものの、それが判明するまでの間は国内だけでなく欧州の政治家達を悩ませました。

Q: それではまた歴史は繰り返すのでしょうか?

A: なんとも言えません  が、今回は繰り返さない (=YESという結果が出る) というのが大方の予想です。

Q: もしNOという結果となれば、『新財政協定』はどうなるのですか?

A: ユーロ加盟17ヶ国中、12ヶ国の批准が必要ですので、もしアイルランドがNOを出しても協定は継続されます。現在の時点では17ヶ国中、3ヶ国の批准が完了しています。

Q: (他国では国民投票が実施されないのに)どうしてアイルランドは実施することになったのですか?

A: アイルランド政府はEU条約の変更の際には国民にその意志を伺うという姿勢を貫いているからです。

Q: しかし『新財政協定』は ’’EU条約’’ ではありませんよね?

A: そうですね、条約ではありません。そのため、EU委員会からは今回の国民投票は本当に必要だったのか?と疑問視  する声も聞こえてきます。

Q: もう一度聞きますが、アイルランドがNOを出しても新財政協定自体にはなんら影響がないということですね?

A: テクニカル的にはなんら影響ありません。しかし加盟国の中にNOという答えを出した国が出るということは、ユーロ圏全体が非常にネガティブな雰囲気  になってしまいます。この結果を知った他の加盟国の有権者達の間で反ユーロの気運が高まってしまう  ことも考えられます。

それに加え、もしNOという結果になれば、アイルランドはユーロ圏の恒久的救済措置であるESMからの金融支援受け取り資格がなくなります。

Q: ということはEU関係者や加盟各国政府・有権者は今回の国民投票の結果を見守っているということですね?

A: そういうことになるでしょう。ただし彼らが最も気にしているのは、6月17日に実施されるギリシャの2回目の選挙結果ではないでしょうか?

Q: 昨日のEUからの勧告レポートでは、EUはアイルランドの赤字削減姿勢を評価していましたね?

A: はい、現在に至るまでアイルランドは850億ユーロの金融支援に対し、トロイカ調査団から提示された赤字削減条件を全て満たしています 。昨年度の財政赤字削減目標も達成しました。

Q: ということは、アイルランドの財政は現在すごく上手くいっているということですね?

A: すごく上手く行っているということになるかどうかは判りません  が、他の加盟国と比較して順調に削減目標を達成していると言い換えた方がよいかもしれません。それを考慮すると、本日の国民投票でYESが出るのは当然の成り行きだと思っています。


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[ 2012/05/31 17:09 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

国民投票が始まったアイルランド

おはようございます 
本日の欧州、話題の中心はアイルランド

本日投票

新財政協定に対する国民投票は既に開始されました。
投票が終了するのは、現地時間夜10時 (日本時間金曜日午前6時) となっています。

政府の見解は、60%を少し超える程度のYES票が集まることを想定しているようですね。

たぶん時間が経つにつれて新しいニュースが舞い込むと思いますので、また記事にします!

ps
あとアイルランドとは全く関係ありませんが、英国はエリザベス女王即位60周年記念のため、今週土曜日~来週火曜日までの大型連休となります。私自身は月・火曜日ともに数時間程度マーケットを見ようと思いますが、英国市場は閉まりますので念の為にご連絡します。

このブログのバナーも、エリザベス女王即位60周年記念用に変更し、お祭りムード高まっています 



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[ 2012/05/31 16:44 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

EUからの勧告・国別の内容

昨日水曜日に EU(欧州委員会)は加盟27ヶ国の財政政策に関する勧告レポート を発表しました。

私が特に気にしていたスペイン、イタリア、フランスに加え、英国やギリシャなどに対する勧告内容をざっと紹介します。

*スペイン

・財政赤字削減に対して
欧州委員会はスペインに対し、信頼が置ける財政計画の提出と引き換えに、財政赤字削減達成年の1年延長 を認める可能性を示唆

財政均衡達成年の延長を認める理由としては、ユーロ圏内で今年と来年ともにマイナス成長が見込まれている点を挙げています。これにより、スペイン政府は今まで以上の真剣さで赤字削減を軌道に乗せる努力を強いられる形となりました。

・金融セクター
資金注入などの問題を抱える銀行に対してユーロ圏の救済基金から直接支援をする可能性を示唆。

現在市場を悩ませているスペインの銀行問題に関しては、銀行再編や資本増強の必要性を訴えていますが、その手段を間違えば史上最悪の失業率を更に悪化する恐れにも直面することになるとの警告も忘れていません。

・税金関連
増税に関しては、労働市場や企業経営に打撃を与える恐れがある直接税よりも、物品税などの間接税のアップを要求しています。

・年金関連
年金受給年齢の引き上げ決定に対し評価したものの、ここ数年のマイナス成長により年金基金の減少などが起こり、今までの努力は水の泡となったかもしれないと警告しただけでなく、将来長期に渡り年金システムに支障が生じる可能性が出てきたと警告をしています。

 スペインの代表的株価指数終値: 6090.4 マイナス2.6%

*英国

・経済成長
今年のGDP予想は+0.5%  2013年より景気回復速度が早まりGDP+1.7%を予想

・政府の対応について
厳しい経済状態にもかかわらず、緊縮財政政策を続行している点を評価。
ただしあまりにも財政赤字削減に熱心なあまり、児童福祉や住宅市場支援策の不足や、イギリスに必要なインフラ設備投資がおろそかになっているとの懸念を表明

 英国のFTSE100終値: 5297 マイナス1.7%

*アイルランド

・金融支援受け取りに対する引き換え条件の達成度合い
欧州委員会は、同国は食料品・医療薬・化学製品などの輸出以外、特に頼るべき産業もないことに加え、長引くリセッションに苦しんでいるにもかかわらず、赤字削減に対する多大な努力に高い評価を示しました。

・木曜日の国民投票について
YESという結果を予想する。

・これ以上の金融支援を必要とするのか?
EUは、若年層が職を求めて国外へ出ることを止めるためにも、インフラ設備の充実を示唆  その財源として、2回目の金融支援を要請する可能性が残っているとしています。

 アイルランドの代表的株価指数終値: 3103 マイナス1.3%

*ギリシャ

・経済成長
2011年の-7%という厳しい経済成長率をそのまま引きづり、今年も厳しい1年となる

・経済・財政・金融政策の状態
EU27ヶ国の中で一番厳しい状態が続いていることに変化なし。今後は更に大胆な構造改革が求められる。

 ギリシャの代表的株価指数終値: 185.51 マイナス3.7%

*イタリア

・経済状態
失業率は更に増加し、リセッションは少なくともあと18ヶ月程度継続すると予想。

・税制改革
富裕層に対する納税強化

・財政政策
公的債務残高の減少が必要

 イタリアの代表的株価指数終値: 13813 マイナス1.8%

*ポルトガル

・経済状態
今年のGDP予想は-3.3%、失業率は現在の15%から更に上昇するであろうと予想
国民はEUからの金融支援頼みとなる危険性を指摘

・労働市場
同政府は労働市場改革に取り組むことが遅れている。そして新規ビジネスを始める際のコストが高すぎる。

 ポルトガルの代表的株価指数終値: 4518 マイナス1%

*フランス

・経済成長
今年は+0.5%  2013年は+1.3%を予想

・財政赤字削減に対して
政府歳出カットに対する努力は評価するものの、財政均衡目標年の達成は難しいかもしれない

・政府の対応について
過度ともいえる福祉支給金や年金支給金に関して再考することを提案  社会党出身のオランド大統領が果たしてどこまでこの課題に前向きに取り組めるか、EUも疑問を抱いている模様

・労働市場
雇用創出をスムーズにするためにも、労働保護法による拘束を緩和する必要性を示唆  若年層の失業率を低くするためにも、老年層の労働者に対する保護を緩和する必要性を示唆

 フランスの代表的株価指数終値: 3015 マイナス2.2%



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[ 2012/05/31 08:43 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

明日に迫ったアイルランドの国民投票

アイルランドの 新財政協定に関する国民投票 が明日に迫り、ケニー首相は国民に対してYESへ投票するよう最後の呼びかけ  をしました。

ケニー首相
(ダブリン駅での演説風景)

同首相は 「新財政協定とは、財政赤字削減に対する努力をおろそかにする加盟国を罰する権限を持っている。
アイルランドがこの協定を批准するということは、我が国がEUに対し金融システムの安定を維持することを示すだけでなく、単一通貨:ユーロに ’’信頼と安定’’ をもたらす効果もある。」 と語っています。それに加えて 「(金融支援を受けたアイルランドが) 財政再建の手本となることも出来る。」とも語ったようです。

*国民投票でNOがでてしまった場合

アイルランドNO

アイルランドNO 
(アイルランドでのNO投票を支持するポスター)

この国民投票は別名 『メルケル投票』とも呼ばれています。その理由は、新財政協定の設置を強く押したのが他でもないメルケル独首相であり、ドイツが望んだ財政均衡を最優先目標にしているからに他なりません。

この記事の冒頭でつけたリンク記事でも書いた通り、新財政協定を批准した国のみが、ESM(欧州安定化メカニズム)からの金融支援を受ける資格を有するとなっています。アイルランドは来年にでも市場で国債入札を行い自力で資金調達をしたいと切に希望していますが、万が一それがうまく行かなかった場合は  まだまだ欧州からの金融支援に頼らなければならない  可能性を残しているだけに、今回の国民投票実施の是非は’’この国の存続にもかかわる重要問題’’  へと発展しかねません。

ただし、問題はこれだけではなく、今週のはじめにヌーナン財務相が語ったところによりますと

・NOという結果が出た場合、非居住者によるアイルランドへの投資が引く危険性がある
・経済成長の達成機能が麻痺する危険性がある
・ESMによる救済支援の道が閉ざされるということは、アイルランドの財政再建は国民の努力のみに頼らなければならなくなる (より一層厳しい緊縮財政策の起用が必要となる)
・来年度のキャッシュ・フローが厳しくなる

*更なる不安材料

もし明日YESが出れば、アイルランドはユーロ加盟17ヶ国中、5番目に新財政協定を批准した国となります。

しかしドイツもフランスも未だに批准しておらず、特にフランスはオランド新大統領が就任した直後、「批准時期を少し遅らす」 と発表しており、この事実が明日投票所に向かうアイルランド人達に不安を与えている  とも伝えられています。

もうひとつ、気になる材料としては、この協定に反対するシン・フェイン党の支持率が増加していることです。この名前は日本ではどのくらい馴染みがあるのか判りませんが、英国に住む私はあまり耳にしたくない名前です。

話すと長くなるので簡単に説明しますと、1922年にアイルランドは英国領から独立しましたが、カソリック教徒の多い北アイルランドはそのまま英国領にとどまりました。その後1960年代後半、アイルランド共和国への統合を目指すカトリック系武装集団IRA(アイルランド共和軍)がテロ活動  を活発化し、北アイルランド紛争  が口火を切りました。「統一アイルランド」建国を目指すIRA暫定派の政治組織が、他でもないこの『シン・フェイン党』なのです。私が渡英した1980年代後半は、IRAのテロ行為とも呼べる爆弾騒ぎが後を絶たず、つい最近までイギリス各地の駅や道路のゴミ箱は中身が見えるように透明のプラスチック袋が提げられていました。それはIRAが爆弾をゴミ箱に装置し、歩行者に死傷者が出たりすることがよくあったからです。

話しを国民投票に戻しますが、ギリシャの急進左派連合(SYRIZA)が反緊縮政策で人気を高めた  のと同じ理由でしょうが、アイルランドは国民投票を目前に控えシン・フェイン党は財政協定反対キャンペーンのおかげでアイルランドで2番目の支持率を誇る党にのし上がってきたのです。もう現在はテロ活動が収まっていますが、私自身はこの名前をあまり聞きたくない思いに変わりはありません。

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[ 2012/05/30 23:42 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

財政赤字削減達成年の延期

先ほどから続いているレーン委員長やバロッゾEU委員長の記者会見ですが、さすがに聞くのも飽きてきました 

先ほどの勧告レポートが発表されて以来、加盟各国の『意見、言い分』が少しづつ漏れ聞こえてきていますね。

*スペインの赤字削減達成年の延長

話しが少し遡りますが、2009年末のEU財務相会合では欧州委員会の勧告を基に一部の加盟国に対し「財政赤字対GDP比を3%以下に削減する期限」を設定しました。例えばイタリアは 2012年、スペイン・ポルトガルはそれぞれ2013年に財政均衡を達成するという目標を仰せ付けられたのです。しかしその後の景気低迷は赤字幅の対GDP比増に直結し、財政均衡達成を再び軌道に乗せるには追加緊縮財政策を導入する以外、選択肢がないという悪循環に迫りました。

先ほどレーン委員長は
「スペインは2014年までに財政均衡を達成するための削減過程を示した報告書を提出すること。その内容が満足行くものであれば、(2013年ではなく)2014年までの削減期間の延長に応じる」
と発言 



ギリシャに対しても同様の措置が適用される可能性もあるとレーン委員長は語っていますが、まだ正式な発表はないようです。

*ユーロ圏17ヶ国による『金融統合』

これは私も以前から 「いつか出るかもしれないな....」  と密かに思っていたことなのですが、先ほどの勧告レポートの中で

Closer integration among euro area countries in their supervision of the financial sector is needed and that the 17 countries in the monetary union should move towards a "banking union."
金融システムの監視強化のためにユーロ加盟17ヶ国がより統合を深め、『バンキング統合』 という方向に動くべきである。



どうして私が 「いつか出るかもしれないな...」 と思っていたかと申しますと、欧州に限らず主要国の銀行は既に 「イギリスの銀行」とか「ドイツの銀行」という枠から飛び出して「グローバルな銀行」へと姿を変えています。例えばドイツ銀行はもうドイツの地元の金融だけを手がける訳ではなく、世界各地に支店を持ちグローバルなバンキングを行っています。同様に英国のバークレイズ銀行を例に取っても、全く同じことが言えますね。

しかしギリシャの債務危機  が起きて以来、PIGS各国の国債を大量に保有していたフランスなどのユーロ圏加盟各国を基盤とした銀行は、その損失処理に懸命に励んできました。

スペインの貯蓄銀行など地元色の濃い金融機関は別でしょうが、サンタンデール銀行などはイギリスでもバークレイズやHSBCと並んでごく普通にイギリス人が口座開設しています。私も持っています。

そうなるとたまたまスペインの銀行がヤバイ  となったとしても、その銀行のある国が国家財政を使って救済するという発想自体に無理が出てくるんじゃないんかな? それに替わる案として、「欧州各国」がお金を出し合って預金者保護をする、米国の連邦預金保険公社(FDIC)みたいな機関が出来てもいいんじゃないか?と思ったのです。

ただしこれも金融機関と一口に言っても、どこまでの金融機関を対象にするか?は問題ですね。

*ESMによる直接的な銀行への資本注入

ESMの権限強化 が提案され、これがユーロ高騰に繋がりました。

今 一息ついたところですが、まず
・フィンランドはそれが目的であればESMに資金を提供することを拒否  オーストリアも、ESMが直接的に銀行へ資金提供することには反対
・そもそもESMは加盟各国の財政均衡達成を前提に政府に対して金融支援を実施する目的で作られました。それが一歩踏み込み、加盟国の銀行救済に乗り出すことの是非
・ESMの役割変更は加盟各国政府による批准が必要となるかもしれない



*ECBの利下げについて

これはEUからの勧告とは全く関係ありません。

ロイター社が73名のエコノミストを対象にして行われたアンケートによると
73名中、27名がECBが年内の利下げに動くと予想していることが判りました。
意外と少ないので、正直驚いています 


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[ 2012/05/30 22:20 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ESMの権限強化か?

まだこれは最終決定ではありませんが、EUはユーロ圏の恒久的救済措置であるESMに対し、銀行の資本強化を目的とした資本注入の権限を与える方向で検討

これを受けてユーロは高騰しています。


加盟各国に対するViewは以下のようになっています。英語訳してる時間ありませんが、取り急ぎ更新 
また追記します



SPAIN In 2012, Spain's economic activity is expected to contract by 1.8pc, and by 0.3pc in 2013. Unemployment is foreseen to increase further to 25.1pc in 2013, also for the young.

FRANCE In 2012, France's economic activity is expected to grow by 0.5pc, before regaining momentum in 2013 to reach 1.3pc. Unemployment is foreseen to increase further to 10.2pc.
GERMANY In 2012, Germany's economic activity is expected to significantly slow down as compared to 2011. Real GDP is projected to increase by 0.7pc. Unemployment is foreseen to further drop to 5.5pc.

GREECE The recovery previously announced for next year will be further delayed with, at best, a stagnation of activity in 2013. It is only in 2014 that positive annual growth rates are expected to return.

IRELAND Ireland’s economy returned to modest, export-driven growth of 0.7pc in 2011. While employment contracted by 2.1pc in 2011 as a whole, it grew by a seasonally adjusted 0.6pc in the final quarter of 2011. Unemployment is expected to reach 14.3pc in 2012.

ITALY In 2012, Italy's economic activity is expected to contract by 1.4pc, and gradually recover in 2013. The unemployment rate is foreseen to increase further to 9.5pc this year and 9.7pc in 2013.SPAIN: In 2012, Spain's economic activity is expected to contract by 1.8pc, and by 0.3pc in 2013. Unemployment is foreseen to increase further to 25.1pc in 2013, also for the young.

EU adds that the 17 countries that use the euro should consider setting up a “banking union” that allows them to share the burden of bank failures.

To further stop expensive bank bailouts from pulling down governments’ own finances, allowing the eurozone’s new rescue fund to directly boost the capital of banks “might be envisaged,” the European Commission said.


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[ 2012/05/30 20:10 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

EUからの勧告 その3

この記事の続編 となります。

*発表時間

ロンドン昼12時 (東京時間午後8時) みたいです

まだ確認できませんが、欧州委員会のレーン委員 (経済・通貨問題担当) が発表するという話しも聞こえてきます。

*内容

EU加盟27ヶ国に対し
・今までの財政政策の動き
・構造改革が必要とあればその提案
・財政再建に向け、どのような努力を行ってきたか?
・今後、どのような追加措置が必要なのか?
・財政均衡に対する努力を怠っていたり、財政赤字削減目標達成が危ぶまれる国に対しては、最大GDPの0.2%の制裁金を課すことも可能
など



これは域内が財政統合に向け、一歩前進したと受け止められます。



この記事で、私はスペインとイタリアに注目していると書きましたが、フランスを追加します。

よくよく考えたら、サルコジさんからオランド新大統領へ代わり、同国は財政規律重視の姿勢から成長重視の現実路線への転換を図ろうとしています。それに対し、今回のレポートではどのような「勧告」がなされるのか?
注目  してもよいと思います。



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[ 2012/05/30 18:49 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

EUからの勧告

昨日 EU委員会による財政政策などに関する勧告 に関して記事にしましたが、本日それが発表される予定となっています。

肝心な発表時間なのですが、通信社により意見が分かれており 
ロンドン午前11時 (日本時間午後7時) 又は 12時 (日本時間 午後8時) とさまざま 

*注意点 

この勧告ですが、’’EUがギリシャ債務危機以来、加盟各国の財政政策の道筋を立てる権限’’  ’’加盟国の放漫財政に対し懲罰金を与える権限’’ を新たに与えられて以来はじめての発表となるので、過去にこれが発表されたことは一度もありません

つまり、一体どんな事が発表されるのか誰にも想像もつかないということです 

考えられる可能性としては

1)加盟国の財政政策に修正・改善の余地があれば、それをバシッと伝達する
2)加盟国の財政政策に何らかの『違反』が見られれば、それに対する懲罰金を要請する



昨日の記事でも書きましたが、私が注目しているのは
ギリシャはもうなんか疲れたので 

イチオシは スペイン 

意外性があるとすれば イタリアかな? イタリアに関しては、あの国の税収とかは他国と比較すると結構しっかりしているようなのですが、問題は国債残高がべらぼうに高い点。このあたりのファイナンス予定に対しなんか言うのかな?言ったら大変なことになるかな?という感じです。

何か動きが出たらまた記事にします。Twitterで呟く  かもしれません。
Twitterの口座をお持ちでない方は、このブログ右下にある私の呟きをご覧になって下さい 


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[ 2012/05/30 18:07 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(1)

バンキア救済手段

おはようございます 

実はこの記事は昨日のロンドン午後に書き始めていたものです。しかし次から次へとニュースが出てしまい書きかけのままで更新出来なかったものです。とりあえず本日の部分も付け加え、更新することにしました。

***昨日の部分***

スペインの株価指数は現在までに2.6%下落しており、話題の中心:バンキア株の株価は12%の下落となっています。

*バンキアに対する資本注入の手段

先ほどからEUやスペイン政府それぞれが違った見解を述べているようです。
最初の案は、スペイン政府はバンキアに対し国債を直接注入  バンキアはその国債を担保として欧州中銀(ECB)から資金調達する  そうなるとECBは否が応でもバンキア救済に関与することになってしまい、これが現実に行われることになってしまうと、『欧州中央銀行(ECB)が各国の財政に直接関与した』ことになり、EUの条約に反する行動を取ってしまう結果となります  つまりECBが首を縦に振るわけがないという意味に取れるでしょう。

この案は、スペイン政府が単独でバンキアを救済することが不可能と認めたと市場は判断し、同行の株価は下落



それに慌てたのかどうか知りませんが、つい先ほどロイター社の報道で
「スペイン政府はバンキアの資本再編に向けて新発債を発行する。」と発表しています。

この新発債発行は、FROB(銀行再編基金)又は政府のいずれかが担当するようです。

***本日の部分***

上の記事から一夜明けた今朝、英FT紙がこれについて報道しています。一部を紹介しますと

本日のFT一面

The ECB told Madrid that a proper capital injection was needed for Bankia and its plans were in danger of breaching an EU ban on "monetary financing," or central bank funding of governments, according to two European officials

ECBはスペイン政府に対し、バンキアには正式な資本注入が必要であり、今回の計画はEUの条約で禁じられている『中銀による加盟国財政への直接支援』となる危険性がある

と報道しています。

これを受け、スペイン10年物国債利回り(イールド)は6.5%を越えて6.55%まで現在上昇、国債への保険に値するCDSは作日より21bps高の579bpsまで上昇 

イタリアの国債イールドも6%に乗ってきました。
イタリア10年債
(イタリア国債イールド)

私があらためてここで書くまでもなく、『10年物イールド 7%』というのがユーロ加盟国がEU/IMFに対して金融支援を要請するベンチマークとされているので、スペインは気が気じゃないでしょう 

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[ 2012/05/30 17:42 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ユーロ下落

今度はユーロ売りのニュースが出てるようです。
いい加減にしてくれ~ 出かけようとしてたのに、出かけられなくなりました 

1)ECBが この噂を否定しました。

2)バンキア関連
BFA-Bankia has told the stock market regulator that it would seek authorisation from the board to issue up to €55bn in debt over the next five years.

バンキア、その親会社のBFAは、株式慣行委員会に対し (この日本語訳、間違ってるかもしれない、ごめんよ) 5年に渡り550億ユーロ規模の債券発行の承認を求める




これが出た途端、上昇していたユーロが一気に下落



  

たぶん 45億+190億=235億ユーロ 相当の資本注入が必要とされていたのに、今度は550億も必要なのかよ~?と市場が驚いた結果なんじゃないか?と私は勝手に思っています。

もう何がなんだか分からない~~~~~~   違ってたらごめんよ~ 



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[ 2012/05/29 22:47 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(1)

EUからの勧告?

英ガーディアン紙に載っている記事なんですが、ちょっと気になったのでご紹介します。

*ユーロ圏とEU加盟27ヶ国の経済・財政政策に関する勧告

同紙のブルッセル特派員によりますと、明日水曜日に欧州委員会(EU)がこの勧告を発表するようです。この類のものが発表される時は記者団に対し 「発表する担当者と時刻」が事前に通達されるそうです。
しかし今回に限っては前日の今日になっても、その通達が届いていない  異例な出来事  となっている模様。

とりあえず現在記者達に通達されたこととしては、「最低でも発表の1時間前には記者団に連絡が行く」  という心細い内容だけ... 

本当に明日、こういう発表があるのか判りませんが、私が一番注目  しているのはスペインに関して、どのような’’勧告’’がなされるのか?です。

また何か新しい情報が出ましたら、追記します。



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[ 2012/05/29 22:28 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ECBからの発表???

Twitterで呟いたのですが

欧州中銀(ECB)が今夜市場が閉まってから、加盟各国の銀行資本再編に関することで何か発表する 


これはあくまでも噂ですが、銀行の資本再編などは国家が発表するものであり、17ヶ国が加盟しその金融政策を担当しているECBがそういう発表をするのであれば、これは歴史上初めてのことになります。

ちょっとこれを受けてか、ユーロが戻してますね

何か判りましたら、追記します
取り急ぎ更新




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[ 2012/05/29 22:10 ] ECB 欧州中銀 | TB(-) | CM(0)

スペインが注目される理由

すぐ下の記事を書いた途端、ブログ読者の方からメイル・フォームを通して質問  を頂きました  
その内容は 「市場の関心はギリシャのユーロ離脱じゃないのですか?」というもの。

私自身もギリシャ動向からは一時も目を離す気はありません。ただ、ギリシャの身の振り方は6月17日の2回目の選挙結果が出てからでないと、決められませんよね。

そうこうしているうちに、スペインから次から次へと危ない話し  が出始めたので、今はスペインに集中した方が相場の波に乗れやすいかもしれない という意味で書かせて頂きました。

*バンキア銀行

これはあくまでも私個人のイメージなのですが、ザパテロ前首相の時は同氏の発言を安心して聞いていられたのですが、ラホイ首相に代わってからは、なんだか発言が弱いというか腰が引けているイメージが強くてあまり安心して聞けなくなりました 

バンキア銀行を例に取ると、まず最初に45億ユーロの資本注入を実施  その後、政府は90億ユーロ程度の追加注入が必要となるという見解を表明  いざ蓋を開けたら、その2倍以上の190億ユーロの資金注入 が必要となった  訳です。

バンキア

市場関係者の間では政府の見積もり違いを問うのではなく、「何か隠しているんじゃないか?」という問いを投げかけています。当然市場に『不安/不透明』な材料  があるうちは、投資家のお金はそこには向かいません。

*ここからの不良債権処理

先日同国の経済相が 「スペインの銀行が保有している不動産関連ローンの内訳は、優良ローン残高が1,230億ユーロ、それに対し不良債権が1,840億ユーロとなっている。」と発表しています。

バンキア銀行の時には政府の’’見積もり’’の2倍以上の資本注入が必要となったことを考えると、’’本当の’’不良債権残高は更に拡大することが予想されます 

ある欧州系シンクタンクは 2,700億ユーロという見積もりを出しています。

英バークレイズ銀行は、スペインの住宅価格の下落はまだ完了しておらず、ここから更に20%程度の下落は覚悟しておいたほうがよい というレポートを出しています。そうなると不良債権残高が更に増加する悪循環に迫ることも考えておかなければなりません 

EUは先日、スペイン系銀行は1,000億ユーロ規模の支援が必要になるだろうと語ったとも言われています。

*厳しい財政事情

スペイン政府が頭を悩ませているのは、不良債権処理を迫られている銀行だけではありません。18ある自治州からの金融支援要請 にも応えなければならないのです。

悪い事に、今年の同国の経済成長率予想は -1.7%  しかもユーロ圏でのお約束通り、財政赤字対GDP比を8.9%から5.3%へ削減する義務があります。

しかし国の財政を廻していく上でなくてはならない「国債入札」では、非居住者が逃げに廻っているので  国内の銀行に購入してもらわない限り、いつか財政破綻を迎える日が来るでしょう。

このスペインという国は世界でも10位以内に入る経済大国です。もしここがEU/IMFに金融支援を要請するようなじたいになれば、当然次はイタリアへと飛び火  します。1年前倒しで実施される欧州恒久救済措置であるESMだけでは、到底賄いきれません 

どんどん心配の種が増えるユーロ圏です 


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[ 2012/05/29 18:43 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(2)

今日はスペインに注目!

おはようございます 
ギリシャ動向は非常に気になりますが、今日の市場の注目  はスペインに集中しそうな気配を感じます。

*スペイン、4月分小売売り上げ高

スペイン小売売り上げ高
(クリックすると拡大します)

つい先ほど発表された4月分の小売売り上げ高ですが、予想 -6.3%  実際の数字 -9.8%   (チャート上のピンク丸で囲んだ部分)


この数字は2003年以来の悪い数字となりました

*本日の欧州オープン

米株式指数先物の上昇を受けてか、欧州主要国の株式指数は0.8~1.1%ほどの上昇でスタートしていますが、スペインは現在-0.3%ですね.....

気になるスペイン10年物国債利回りも、昨日の6.50%から若干緩んで6.44%で推移
これを受けてでしょうが、ユーロの値崩れは起きていません。一部中東筋の買いが見られているようです。

スペイン政府が今まで以上に銀行に対し公的資金注入を迫られる  EU/IMFに金融支援を要請するのではないか? という憶測は日に日に強くなっているようです。

ギリシャも非常に気になりますが、目先のスペイン動向からは目が離せません 

また何か続報が出次第、記事にしたいと思います 

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[ 2012/05/29 16:58 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ゴールドマン・サックスの予想

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[ 2012/05/28 21:10 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

アイルランド、国民投票始まる

アイルランドでは 『新財政協定に関する国民投票』 が5月31日(木曜日)に実施されます。

本日はそれに先駆けて、アイルランド沖に浮かぶ小島の住民だけを対象にした’’一足お先の’’国民投票が実施されます。私もたった今まで知らなかったのですが 、アイルランドでは伝統的にこれらの島での投票は実際の投票日の数日前に実施しているそうです。その理由は、天候悪化で投票箱が本土に届かなくなることを避けるため。

アイルランド

これらの小島は全部で13つあるそうで、最北端に位置する5つの島に住む765人の人達は月曜日に、その下にある3つの島に住む194人の人は明日火曜日に、そして一番南に位置する5つの島に住む1,164人の人達は水曜日に、それぞれ投票を済ますとのことです。

木曜日の本土での投票結果はユーロの乱高下に直結しますので、皆さんお気をつけ下さいね 

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[ 2012/05/28 20:10 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

逃げ姿勢に回り始めた非居住者達

ギリシャの銀行からの預金引き出しが加速していることはこの記事でお伝えしました。しかしそれら個人の動きの陰に隠れて地味に継続しているのが、非居住者によるユーロ圏加盟国の国債離れ  です。

*イタリアとスペインの場合

昨年7~12月の半年の間で、非居住者が売却したイタリア国債の額は1,000億ユーロに上り、これは彼らが保有している国債投資総額の12%にあたります。
スペインに関しては、昨年11月~今年2月の間に売却した国債総額は370億ユーロとなっており、その比率は14%となりました。

昨年12月と2月にECBによる3年物LTROを使って資金調達をした地元の銀行が、その資金を使って自国の国債を購入するたびに、非居住者が売りに廻っていた形となっているようです。

もし今後もこの調子で非居住者の売りが継続するのであれば、彼らによる国債保有レベルはユーロ誕生以前のレベルにまで低下する危険性が出てきたようです。イタリアの場合は、そのレベルに達するのは2013年7月、スペインの場合は同じく2013年12月となっています。



 つい今しがたイタリア2年物国債入札結果が出ましたが、応答利回りは先月行われた2年債利回りの 3.355%からぐっと上昇し、本日は4.037%となっています。そして応答倍率も前回の1.80から今回は1.66へと低下。散々な結果となっています。

*フィッチの予想

格付け会社:フィッチが先週発表した非居住者による両国の国債保有残高推移予想によると

・イタリア: 2008年の時点での非居住者保有比率 50%  2012年Q1末での保有比率予想 32%
・スペイン: 2008年の時点での非居住者保有比率 60%  2012年Q1末での保有比率予想 34%

ユーロ圏国債保有率
(クリックすると拡大します)

これはIMFなどの資料を基に作成された2011年6月末時点での米英日欧の国債保有者別の比率を表したもの、それぞれの国に青い丸で囲んだ数字が『非居住者による保有比率』となっています。ここでいう『ユーロ圏』というものは、スペインやイタリアという個別国の割り合いではなく、’’ユーロ圏’’全体の数字となっていますが、先ほどイタリアの個別保有率を調べた結果、これとほとんど同じでした。

*非居住者による預金口座の減少

ある米系銀行の調査部の調べによると、国債投資の引き上げだけでなく非居住者が過去に保有していた口座からの資金流出も継続しているようです。

現在に至るまでに、ギリシャでは64%減、アイルランド 55%減、ポルトガル 37%減、スペイン 13% そして イタリア 34%減  となっている模様。

2011年だけに限ってですと、イタリアからの流出額は1,600億ユーロ、スペインは1,000億ユーロとなっており、もしギリシャ情勢の不安定が継続すれば、今年の流出額は昨年の2倍ほどのレベルに達すると予想しています。

万が一、ギリシャやスペインがユーロ離脱を免れて 並行通貨 を使用したとしても、その価値はドイツ・フィンランドなどが加盟する 『ユーロ』 よりもずっと価値が低くなることは避けられないため、流出は依然として継続  すると予想しています。


ギリシャ危機発覚から3年目の今、財政再建措置に有権者が反対し政権が崩壊した既に6ヶ国となり、リセッション不安・高失業率などの経済苦と並び政治不安懸念も台頭してきました。

投資家は当然この動きに不安を感じ、欧州からの投資特にPIGS各国の国債への投資を停止し、それらの国の国債購入は地元の銀行だけとなりつつあります。そしてそれらの地元の銀行が国債購入が出来るのも、ひとえに欧州中銀(ECB)からの資金供給があるからです。

来週木曜日に控えた欧州中銀(ECB)理事会では、何か驚きの発表  があるのでしょうか?


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[ 2012/05/28 19:24 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ギリシャの世論調査結果

週末に行われた5つの世論調査の結果によると、緊縮財政政策継続に前向きなND党の支持率が伸びたことを受け、本日の欧州主要国の株価指数はプラスで開始しました。

*世論調査結果

「もし本日選挙があるとしたら、どこに投票しますか?」という質問に対し、
緊縮財政に前向きなND党へ投票  25.6~27.7%
反緊縮策を支持するSYRIZA党へ投票  20.1~26%

ある一つの世論調査では、緊縮財政に前向きなND党とPASOK党、いわゆるギリシャの伝統的な2大政党による連立政権が誕生するという結果が出ており、その際の議席数は(300議席中)過半数プラス11~16議席となっているようです。

65%の人達は、ギリシャの金融支援に対する交換条件の緩和を求める
54%は絶対にギリシャはユーロ圏から離脱する訳がない と信じている
82%の人は、ギリシャはユーロの継続使用を望んでいる

となっています。

とりあえず20年来の安値をヒットしたギリシャ・アテネ総合株価指数は今朝3%アップでオープン!


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[ 2012/05/28 18:14 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

バンキア株28%下落

おはようございます 

スペイン政府に対し190億ユーロの資金支援を要請したバンキア銀行。それが理由で先週後半は同行株式の取引が停止されていました。

本日、同行の株価取引きが再開されたのですが、オープンからいきなり28%下落  で始まっています。

ドイツとスペインの国債利回り格差(イールド・スプレッド)も過去最高の505bpsに達しています 
ちなみに現在のスペイン10年債利回りは6.43%、イタリアは5.86%。それぞれ利回り上昇、価格下落しています。

欧州主要国の株価はプラスでオープン。これは週末行われたギリシャの世論調査で、緊縮財政策に前向きなND党の支持率がリードしたことを受けての反応と見られています。

英FTSE100 +0.9%
独DAX +1.17%
仏CAC +1.1%
となっています。

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[ 2012/05/28 16:42 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

前パパデモス首相発言

日曜日、ロンドン午後7時過ぎたところですが、PCの調子がおかしくてさっきからガタガタやっています 。 その間にオンラインのFT紙をチェックしていたら、ギリシャのパパデモス前首相の発言が記事になっていたので、ここでご紹介しますね。

*非常に厳しい財政状態 

同前首相の語ったところによると、6月17日の選挙で安定した政権が発足しない場合、ギリシャの財政は早ければ来月にでも破綻  する可能性があるそうです 

同国の財政事情は市場が想像しているよりもっと早い速度で悪化しており、政府の財源は6月上旬にはマイナスとなる可能性が出てきたとも書いてあります。どうしてここまで悪化してきたのかという点に関してですが、6月17日の選挙後の政局不安  ユーロ圏からの離脱の可能性が浮上  こんな時に税金が払えるか? と国民が納税を遅延させているようです。

それに加え、一部の報道では国民による銀行からの預金引き出しはだいぶ落ち着いたとされていますが、銀行へ預けておくより自宅に保管した方が安全であるという考え方には変化ない模様。

*短期国債発行か?

次の国債償還は8月までありませんので、同国は今すぐ国債入札をする必要はありません。しかし一国の財政がマイナスになる、特にこんな危険な時期にそうなることは許されないでしょうから、万が一の為も考えてギリシャが置かれた環境が好転するまで毎月40~50億ユーロ規模の短期国債の入札を実施し、国の財政をやりくりしていくべきだという意見も政府内から出てきはじめました。

*ベルギー副首相兼財務相の発言

ユーロ加盟国だけでなくEUに加盟している国々も、それぞれがギリシャ離脱に備えて緊急対応策を練っていることは誰もが知っています。しかしこの週末、ベルギーのレンダーズ副首相兼財務相は

「もしギリシャが離脱した場合、欧州全体を取りまとめて対策を生じる公的な機関が存在しない。それを考えれば、(一部の加盟国の)中央銀行や企業で緊急対応策を練っていないところがあるのなら、それはプロとしてとんでもない間違いをオ犯していることになる。」

と語っています 

ある邦銀の調査部が 「早ければ6月2日の週末にでもギリシャはユーロ圏離脱か?」というレポートを出しているようです。私は読んでいませんが、6月2日の週末って次の週末じゃん? 


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[ 2012/05/28 07:13 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

国境の一時閉鎖か?

おはようございます 
昨日(土曜日)算数教室のお手伝いへ行く途中、車の中でニュースを聞いていたら第一報として流れてきたのが『英国の一時的な国境閉鎖の可能性』  でした。

 え?と思って聞いていたら、それはギリシャがユーロを離脱した場合 に英政府が取るかもしれないよ! という内容。その背景には、ギリシャから職を求めて英国に労働者が殺到する可能性が出てきたからに他なりません  この国は国境管理が欧州内で一番甘いだけでなく、一度入国してしまえば政府からの補助・手当ても一番厚いので違法入国者のホットスポット  と噂されています 

既に離脱が起きた時の対応策を 練っている英国ですが、国境の一時閉鎖は含まれていなかった模様で、現在もこの必要があるのか英政府内では話し合いが続行しているようです。

*過去の例

EU加盟国の間での根拠なき国境閉鎖はEU法に違反。しかし『一時的な措置』という前提では加盟国の国境閉鎖は行われています。

例えばポーランドやチェコがEU加盟が決定した時、労働者の流出を食い止めるため一部のEU加盟国は国境閉鎖しています。一番最近の例は、昨年の北アフリカ・中東暴動の際、リビヤやチュニジアからの違法労働者がイタリア経由でフランスに入国するのを止めるために、フランスがイタリアとの国境を一時的に閉鎖しました。

*ヒースロー空港の長い列

これは国境閉鎖とは全く関係ありませんが、過去数ヶ月イギリスで繰り返し報道された ’’ヒースロー空港での行列’’。一体どこに出来る行列か?と言いますと、パスポート・コントロールなんです。

ヒースロー長い列

政府が断行した超緊縮財政政策の影響を受け  約2割程度の入国管理局職員が解雇され、人手不足に悩まされています。この影響を受け、パスポート・コントロールで自分の番が廻ってくるまでの最長待ち時間の記録は、3時間   待っている間に床で寝てしまった人  も続出だったそうです 

私は 『永住許可』 のスタンプが押してあるパスポートを持っているので、海外旅行からロンドンに戻った時はEU/英国パスポートの列に並んで入国スタンプを押してもらえます。しかしこれが出来ることを知らなかった頃は正直に 「EU/英国以外のパスポート保有者」 の列に並んでいたので、長い時は1時間以上待ちました   この待ち時間の長さは、ヒースロー空港に自分が乗った飛行機が到着した時に、アフリカ各国やバングラディッシュなどからのロンドン到着便と重なると、パスポートコントロールには驚くほどの行列が出来ます。これってマジに凄いんですよ!

このブログの読者の皆さんの中にもヒースロー空港でこのような経験をされた方がいらっしゃるかもしれませんね 


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[ 2012/05/27 18:09 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(2)

4首脳会談開催か?

どこの通信社からの報道かわかりませんが 

6月17日にメルケル独首相・オランド仏大統領・モンティ伊首相・ラホイ・スペイン首相の4名が
イタリア・ローマで首脳会談を開催するようです。

この日にはギリシャで2回目の選挙が行われます。



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[ 2012/05/25 23:56 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

ユーロ急落

昨日に引き続き、本日も私が出かけている間に相場は大きく動きました 

ユーロは1.2500にあったトリガーを付け一瞬1.2495まで下落。その後値を戻していますが戻りが鈍すぎ...

*スペイン・カタルーニャ、支援要請?

ユーロ急落のきっかけとなったのは
『スペイン・カタルーニャ自治州は中央政府の支援必要、資金調達の選択肢尽きる』というヘッドライン

スペイン各州・借り換え額
(クリックすると拡大します)

この表はスペイン・18自治州それぞれの今年度借り換え必要額を示したものです。
トップのピンクで丸をしたのが、本日話題にのぼったカタルーニャ。
バレンシアとこの州が特に借り換え額が大きいのが判ります。

私はスペインの自治州の特徴とか財政状態などは全く判りませんが、今朝のバンキア銀行への公的資金注入の件だけでも頭が痛い  でしょうに、スペイン大丈夫か心配  です。

とりあえずこの報道を受けて下げたのはユーロだけでなく、スペイン国債利回りは6.30%台へ上昇(価格下落) そしてスペイン株価指数も一気に下げ率が1%を上廻っています 


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[ 2012/05/25 23:21 ] マーケット | TB(-) | CM(0)

ポンド下落

先ほどポンドがヒュルと下落したのですが、

某米系銀行が

「ギリシャがユーロ圏から離脱した場合、英国のGDPは2%のマイナス影響を受け、英中央銀行は更に2,000億ポンド規模のQE2増額に迫られるだろう」

という顧客向けレポートを出した模様です 


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[ 2012/05/25 18:51 ] マーケット | TB(-) | CM(0)

ユーロ

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[ 2012/05/25 18:13 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

バンキア株、取引き停止

スペイン・バンキア銀行の株取引が停止されたようです。

本日ロンドン時間午後3時30分(日本時間午後23時30分)よりバンキア銀行の経営陣が集まり再建計画を協議し、それをスペイン政府に提出する段取りとなっています。

気になる再建に必要な資本注入額ですが、90~150億ユーロと様々な憶測が流れている模様。デギンドス経済相は同行に対する公的支援額は少なくとも90億ユーロとなるであろうと語っていますが、ちまたの噂ではそれでは足りないとか?

El País紙によると、もしかしたら政府は不良債権処理で苦労している貯蓄銀行のいくつかとバンキア銀行を統合して、国有銀行化する案も出ていると報道しているようです。

いずれにしても、この資本注入額の増減は今日のマーケットを動かす可能性もあるので、要注意 



追記:
つい今しがた出ている噂ですが、資本注入額の発表は市場が閉まっている明日土曜日まで延期される可能性アリ
とのことです。あくまでも噂なので、よくわかりませんが....


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[ 2012/05/25 17:38 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)

Geuro

ロシア中銀副総裁の発言の意味がよく判りません 

Greece has plans for a parallel currency
It is a necessity for Greece to leave the euro
ギリシャは並行通貨導入の計画がある
ギリシャがユーロ圏から離脱することは必要である。

これって矛盾してませんか  ユーロ圏から離脱しないために並行通貨導入に踏み切るんでしょう?
変だな.....

*並行通貨導入に関して

これは既に今週月曜日にマーケットで噂になっていたものです。そもそもは、月曜日に行われたなんとかフォーラムの席で、独ドイツ銀行のエコノミストがこの並行通貨を導入すべきだと発表しました。

そこで使われたギリシャの並行通貨の名前はズバリ Geuro  『ギリシャのユーロ』 という意味でしょう。



私はこのドイツ銀行のスピーチを聞いていませんので具体的にどのような内容なのか全く判らないので、あくまでも想像でこの記事を書くことをお許し下さい 

*私の勝手なシナリオ ギリシャのユーロ離脱の場合

6月17日の第二回目投票で、反緊縮財政政策を希望する政党が勝利を収める 

勝利した政党は、過去にギリシャがEU/IMFから受け取った支援金支払の時に交わした交換条件の無効を訴える 

当然、EUやIMFは条件を順守出来ないのであれば、金融支援を停止する

ギリシャ財政は底を突き、無秩序なデフォルトの可能性が高まる 

それと同時に預金者がパニック的に預金引き出しに走り、この動きがスペインなどにも飛び火し、世界規模の金融システムメルトダウンが起きてしまう 

*私の勝手なシナリオ 並行通貨導入した場合

6月17日の第二回目投票で、反緊縮財政政策を希望する政党が勝利を収める 

過去にギリシャがEU/IMFから受け取った支援金支払の時に交わした交換条件の無効を訴える 

当然、EUやIMFは条件を順守出来ないのであれば、金融支援を停止する

ギリシャ政府はユーロと並行して導入する’’Geuro建ての国債’’を発行する

(これを購入する投資家がいるかどうかは、ここでは一旦置いといて..... 
入札によって得られたGeuroをユーロに換えて、公務員給与や年金支払が可能となり、デフォルトの危機が遠のく

Geuroはユーロよりも大幅に切り下げられる

しかしユーロ圏から離脱せずに済むので、他の加盟国 (スペインなど) の銀行からの資金流出騒ぎが併発せずに済む  世界的金融市場のメルトダウンが回避出来るなどの利点があります。

ギリシャを取り囲む情勢が落ち着き、徐々に財政規律強化が可能になる  Geuroの価値が高まる

ユーロに戻る

こんな感じでしょうか? なんだか偉そうにこんな記事を書いたけれど、よく判らなね~ やっぱ 

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[ 2012/05/25 00:17 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(2)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
Net Money
FXダイレクトプラス
2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
~丸わかり! ロンドン発
★欧州経済事情~
欧州の注目テーマを一刀両断!

Net Money
新イーグルフライ
Net Money

私も新イーグル・フライで
欧州情報を配信しています

上田ハーローFX
ロンドンFX:視るブログ
Net Money

2013年7月8日より毎週月曜日
マーケット動向について動画配信
することになりました
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マネポケ大賞

こんな嬉しい賞を頂きました。
受賞に恥じないよう 頑張ろうと
思います。応援 よろしく!
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