本日ラガルドIMF専務理事はロンドンでオズボーン財務相と共同記者会見をしています。

内容はIMFによる英経済見通しについて。
*財政再建策の継続について現在の連立政府が発足したのは2010年5月。それ以来、現政権の最優先事項は『次期総選挙:2015年に向けて財政均衡を実現する

トリプルA格付けの維持』でした。しかし新政権が軌道に乗り出す直後にギリシャでの債務危機が発覚。翌年度の予算案では景気後退が明らかになったにもかかわらず、赤字削減を軌道に乗せる目的で各省庁の歳出削減に代表される追加緊縮財政政策を導入しました。
その後、ギリシャ債務危機は他のユーロ圏を襲い拡大し続けるばかり。
とうとう本日、ラガルド専務理事は
「The British government should ease the pace of its austerity progaramme if the UK economic recovery fails to take off.
英政府は景気回復が確実にならない場合は、緊縮財政政策の緩和を考慮すべきである。」
「Growth was currently too low and unemployment, especially youth unemployment, was too high. Should things deteriorate, the government's current plan may need to be revised.
英国の経済成長率は非常に低いばかりでなく、若年層に代表される失業率は依然として高止まりしている。今後の英経済を取り巻く状況が悪化するのであれば、政府は緊縮財政政策の見直しを検討する時期かもしれない。」
「If the economy turns out to be signifciantly weaker than forecast, the pace fiscal consolidation should be eased...and fiscal stimulus should be considered.
もし今後英国の経済成長率が事前予想より大幅に悪化した場合は、緊縮財政の引き締め度を緩和し、景気浮揚策を検討すべきであろう。」
「The UK government credit for its approach to Britain's budget deficit, saying its policy approach had "reinforced credibility at a time of global uncertainty. I shiver when I think of where the UK would be if it had done nothing about deficit.""
英政府は世界景気の先行きが非常に不透明になっているにもかかわらず、赤字削減に積極的に取り組んだ姿勢は評価するに値する。もしあの時、英政府が赤字削減に対して何の行動も起こさなかったと考えただけで背筋がゾッとする思いだ。」
*英中銀に対して「What we are saying now is that more tools can be used.... in terms of quantitative easing. We also believe there is room in interest rates that could be used as well.
英中銀は(景気回復の手助けとなるような)QE2の増額に代表される更なる手段を使うべきである。同時に政策金利に関しても(景気浮揚に役立つような)変更余地が残されている。」

QE2の増額は’’あり’’でしょうが、0.5%の政策金利を下げるというのは、ゼロにすることですか?
0.5%をこれ以上下げても実体経済に与える影響ってないんじゃないのか?と私は思っているんですが....
*ギリシャがユーロ離脱する場合オズボーン財務相は
「The Treasury is planning for a Greek exit from euro: While we work for the best, we prepare for something worse.
財務省はギリシャのユーロ離脱に対する対策を持っている。我々は(ギリシャが離脱しなで済むという)最善の結果に向け努力するが、最悪の事態に対しても用意しておかなければならない。」
(
英政府の対応策の一部に関する過去記事 )
まだ続いていますが、取り急ぎ更新します
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