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ISDA声明

The first submitted question (DC Issue 2012022401) asked whether the holders of Greek law bonds had been subordinated to the ECB and certain NCBs whose bonds were acquired by the Hellenic Republic prior to the implementation of new Greek legislation such that such subordination constitutes a Restructuring Credit Event.

The EMEA DC unanimously determined that the specific fact pattern referred to in the first submitted question does not satisfy either limb of the definition of Subordination as set out in the ISDA 2003 Credit Derivatives Definitions (the 2003 Definitions) and therefore a Restructuring Credit Event has not occurred under Section 4.7(a) of the 2003 Definitions.

The second submitted question (DC Issue 2012022901) asked whether there had been any agreement between the Hellenic Republic and the holders of private Greek debt which constitutes a Restructuring Credit Event.

The EMEA DC determined that it had not received any evidence of an agreement which meets the requirements of Section 4.7(a) of the 2003 Definitions and therefore based on the facts available to it, the EMEA DC unanimously determined that a Restructuring Credit Event has not occurred under Section 4.7(a) of the 2003 Definitions.

The EMEA DC noted, however, that the situation in the Hellenic Republic is still evolving and today's EMEA DC decisions do not affect the right or ability of market participants to submit further questions to the EMEA DC relating to the Hellenic Republic nor is it an expression of the EMEA DC's view as to whether a Credit Event could occur at a later date, in each case, as further facts come to light.


本日のISDA会合に参加した15社とは
バークレイズ銀行、クレディスイス、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレー、UBS、 BNPパリバ、ソシエテ・ジェネラル、Citadel Investment Group、 D.E. Shaw Group、 BlueMountain Capital、 Elliott Management Corporation、 PIMCO (あれ?14しか名前がありません 

*結果

まず最初に結果を言いますと、ギリシャの債務交換は「クレジット・イベント」に該当しない



ただし私が緑色でハイライトを入れた部分が、今後問題をかもしだしそうです。

つまりギリシャ債務問題は’’現在進行形’’なので、本日の決定は今後の伸展次第ではまた変更されるかもしれませんよ!という意味だと私は勝手に解釈しています。つまり何度もこのブログで書いていますが、CACs適用は構わないがそれが発動された場合は話しは全く違ってくるので、それが現実に起きたらまた考えましょうということなのでしょうかね.....

またどうせ次のニュースが出るでしょうから、一旦この記事を更新します。


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[ 2012/03/01 22:25 ] 経済 | TB(-) | CM(2)

ISDAに関するQ&A

追記:お詫びです 

私がこの記事を書いている間に、ISDAの決定が発表されたようです 
それは追って書きます。

______________


先ほど「ISDA」について記事を書きましたが、 英ガーディアン紙に小学生でもわかるようにISDAと今回の決定内容について簡単に書かれた記事がありましたので、ご紹介します。

Q: ISDAとは何ですか?

A: ISDA  International Swap and Derivatives Associationの略 国際スワップ・デリバティブ協会のことをいう。

ISDAは、OTCデリバティブの効率的かつ着実な発展を促進するため、1985年にアメリカ合衆国のニューヨークで設立されたデリバティブに関する世界的な組織(全世界的な業界団体)で、OTCデリバティブ市場の主要参加者(会員)により構成されている。

・デリバティブ取引契約書の発展と維持など、取引の効率的締結のための市場慣行の促進
・健全なリスク管理体制の発展の推進
・商取引管理水準の高度化の推進
・OTCデリバティブ取引の国際的かつ一般的な理解の促進
・法律、規制、会計、税務、オペレーション、テクノロジー他、協会員などに影響を及ぼす事柄についての教育や啓蒙
・会員共通の関心事項について分析、議論を行なうためのミーティングの設定

Q: どうしてISDAがそんなに注目されているのですか?

A: ISDAにより管理されている市場取引規模は700兆ドルにのぼると言われており、この規模は世界全体のGDPの10倍以上にもなります。

今回話題にのぼっているCDSもその一部に含まれており、ギリシャのデフォルトの可能性いかんによってはISDAが決定を下したCDSの取り扱い方で市場に与える影響が大きく変わります。

Q: どうして本日ISDAの名前をよく耳にするのですか?

A: 本日よりISDAはコンフェレンス・コールを実施しているからです。話し合いの内容は、ギリシャの債務交換が「クレジット・イベント」に該当するかどうかに関してとなっています。

もし’’ギリシャ政府と民間部門との間で実施される債務交換がCDS(クレジットデフォルトスワップ)発動の対象と認定され、それに伴う損失補てんの対象となる’’という決定がなされた場合、CDSによる保証対象のギリシャ債の額は32億5000万ドルとされています。

Q: 結果はいつ頃判明するのですか?

A: 今回の決定に関しては、来週月曜日が最終決定期日となっています。過去に開催されたISDA会合では、結果が出るのに通常3日間を要していたことを考慮すると、丁度数があいます。

Q: 結果発表後、どのような展開が想定されるのですか?

A: 現在のところ、市場参加者の間ではISDAは「クレジットイベントに該当する」という結果を出すのではないか?と見る向きが多いようです。

もちろん結果が出る前に、ギリシャ債務交換交渉に参加している民間部門が100%債務交換に応じれば話は全く別です。
しかしギリシャ政府はCACsの適用を決定したため、民間部門は’’強制的に’’債務交換に応じなければならない可能性が出てきています。格付け会社:S&Pは既にギリシャの格付けをSD(選択的デフォルト)まで格下げしています。

Q: そうなると予期しない出来事が起こる可能性が高まってきたということですね?

A: はい、その通りです。デフォルトと認定された場合、補填されるべき損失額を計算しなければなりません。通常の場合はその時に取引されている一番価格が低い国債を対象にして計算されます。問題は、民間部門の債務交換により既発債は新発債と交換されてしまうため、CDS発動となった時には基準となる「その時に取引されている一番価格が低い国債」というものが存在しない可能性が出てくるので、損失補てん額があやふやになるかもしれません。

Q: その場合は、どのような反動が予想されますか?

A: CDS発動による損失補填の金額があやふやになるということは、CDS市場をかく乱する要因になりかねません。その理由は、CDSを購入したにもかかわらず損失額が不明なので補填を受けられないとなれば、そもそもCDSを購入する価値があるのか?という疑問を市場参加者全体に投げかけざるを得ない事態となるからです。


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[ 2012/03/01 22:11 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

欧州の失業率とEUサミット

先ほどEU27ヶ国、そしてユーロ圏17ヶ国の失業率が発表されました。

*失業率増加

ユーロ圏失業率 2012年1月
(2回クリックするとグ~ンと拡大します)

上のチャートはEU27ヶ国それぞれの失業率、下のチャートはEU27ヶ国(黒線)とユーロ圏17ヶ国(青線)の推移を示したチャートです。

これを見る限り、EU/ユーロ圏ともに失業率が上昇していることが判ります。

チャートにはありませんが、現在欧州が抱えている最大の心配事は失業者の増加に加え、25歳以下の若年層の失業率が驚異的に高くなっている ことが挙げられるでしょう。スペインを例に取ると、若年層の失業率は49.9%、ギリシャは48.1%、スロバキアは36%と続いています。
これと比較して、若年層の失業率が低い国は、ドイツの7.8%、オーストリア 8.9%、オランダ 9%と続いています。
ここでもはっきりと北と南の色分けがされていますね。

*EUサミット、ユーロ圏財務相会合開催

まず本日午後にユーロ圏財務相会合が開催され、ギリシャに関する協議が行われます。

そして午後遅い時間から、EUサミットが開催されます。主な議題は 1)経済対策 2)雇用対策 となっている模様。
ユーロ加盟国に対する金融支援の強化としてESMの増額に関しても協議されるとされていますが、増額に反対するドイツがまた孤立するのか?が注目されることでしょう。

メルケル

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[ 2012/03/01 20:06 ] 経済 | TB(-) | CM(0)

ISDAからの決定待ち

おはようございます  今週はじめてマーケットを見れるので幸せ 

今日から3月、なんだかんだ言いながらも、今年も第1四半期最後の月となりました。2ヶ月を振り返っての一番の反省点  は「時間に追われた毎日」を過ごしたこと.... 毎年元旦にたてる新年の抱負に ’’時間に振り回されない、自分で自分の時間をしっかり管理する’’ と誓うのですが、全然守られていない 

*ISDAの決定は?

この過去記事 でも少しだけ書きましたが、国際スワップデリバティブ協会(ISDA)はギリシャの債務交換が「クレジット・イベント」  に該当するかどうかに関し、本日ロンドン時間午前11時より審議を開始  ここでいう「クレジット・イベント」とは、ギリシャ政府と民間部門との間で実施される債務交換がCDS(クレジットデフォルトスワップ)発動の対象と認定され、それに伴う損失補てんの対象となるかどうか  についてです。

私はCDSについて全くの素人なので、ロイターやいろいろな新聞の報道を読んで自分なりに理解しましたが、間違ってたらごめんね  (CDSとは何か?については、このリンクをお読みください。



CDSの買い手と売り手の関係としては
「ギリシャ国債買ったけど満期までギリシャがデフォルトするかどうか心配  だから保険を掛けよう」という人がCDSを買ったと想定します。そして満期が来るまでにギリシャがデフォルト/支払い能力が欠けていると認定された場合、CDSを買った人は損失部分を売り手から補填してもらえる  ということなんだろうな と私は理解しています。



この関係をどのように今回のギリシャ債務交換にあてはめるかと言うと、ちょっと私も理解するのに時間がかかりました 

米WSJ紙を読んだのですが、それによると
ギリシャ債務交換が終了する時点で、最低でも既発債の90%以上が新発債に交換されることが望まれています。
もしこの比率が75~90%となった場合、ギリシャ政府は欧州委員会やユーロ加盟国などと結果に関して協議し、その後の対応策を練るようです。
しかし万が一この比率が75%以下になってしまった場合は  債務交換そのものが一旦キャンセルされ  ギリシャは無秩序なデフォルトと認定されてしまうようです 



参加率を上げる(強制する)ために必要なのがCACsです。
(ギリシャ債務交換に対するCACsについては、この過去記事を参照して下さい

CACsは記載されているだけで発動されなければ問題ないのですが、’’発動’’されてしまうと''実質的なデフォルト’’と認識されてしまう  ギリシャ債を保証するクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の決済が起こる  CDSの売り手となっている金融機関の損失拡大    世界規模で金融市場が混乱する可能性  という負の連鎖がはじまります。

*本日のISDA会合

ロンドン時間の午前11時より、ロンドンとニューヨークで同時開催。そこに出席するのは、大手銀行(ドイツ銀行など) やヘッジファンド、投資機関など15社からなる国際スワップデリバティブ協会(ISDA)の判定委員会のメンバー  決定は15人中12名以上の賛成/反対が必要とされているようですね

ギリシャの債務交換がクレジットイベントと認定された場合のCDSによる保証対象のギリシャ債の額は32億5000万ドル  これは想定元本であり、実際は債務交換合意に基づく実質的な損失を考慮  民間債権者が保有するギリシャ国債は約2,000億ユーロ  債権者は53.5%の債務を減免  実質では74%の損失負担  支払い額は保証対象32億5000万ドルの74%にあたる約24億ドル程度になる見通し

ちなみにCDS市場でのギリシャ国債が5年以内にデフォルトする確率は94%

万が一クレジットイベントと認定されてしまった場合、「ギリシャ国債に対するCDSの支払いが生じる」という枠には留まらず、ユーロ加盟国のPIGS各国の国債も大丈夫か  というドミノ反応を示し、市場がガチャガチャになる可能性があると指摘するエコノミストも多数。最後になりますが、現在の時点で、世界に流通している国債を対象にしたCDSの総額は約3兆ドルと言われているそうです 


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[ 2012/03/01 19:36 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

N20   (松崎美子)

Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
Net Money
FXダイレクトプラス
2012年11月16日より毎週金曜日に連載を担当することになりました。 皆さん是非ご覧下さい !
フィリップ証券さんで連載始めました
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FXマーケットレポート
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