先ほど2012年1月分生産者物価指数が発表されました。
これが英統計局が発表したPPIについての資料ですので、お時間がある方はご覧になって下さい。
*出荷・年率での対比
2011年12月の数字 +4.8%

2012年1月の数字 +4.1%
今回の数字は2010年11月以来の低い数字

・前月比での対比
2011年12月の数字 -0.2%

2012年1月の数字 +0.5% (予想 +0.1%)
・食料品、飲料、タバコ、ガソリンを除いた出荷に関しては、2012年1月の数字 +2.4%

2010年2月以来の低い数字となった。
*入荷・年率での対比
2011年12月の数字 +8.9%

2012年1月の数字 +7.0%
今回の数字は2009年11月以来の低い数字

・前月比では+0.5% (予想 +0.2%)

これは、この記事の一番最初に載せた統計局リンクの資料から取ったものです。私が勝手に2011年9月に黄緑色の縦線を入れました。出荷、入荷ともにこの月にトップをつけ、それ以来ずっと下落を強めているのが判ります。
*PPIとCPI年率では2010年11月以来の低い数字となったPPIですが、前月比では予想よりもずっと高いレベルに留まりました。単月の数字で全てを語ることは無理がありますが、予想より高めだった数字がそのまま英インフレ率(CPI)にも当てはまるのではないか?という見方が出来ます。上のチャートでもわかるように、年率ベースでは確実に下落基調となっているPPIですが、果たして今回の数字がきっかけとなり下落速度が鈍化し、予想以上に英国のインフレ懸念は根強いものであると再認識させられる結果となるのでしょうか?
来週火曜日にCPI発表、その翌日15日には英中銀四半期インフレーション・レポートの発表と続きます。昨日
500億ポンドの量的緩和枠拡大を決定した 英中銀。今後も英国のインフレは沈静化するという前提に立ち、市場のコンセンサスとしては「5月に250億ポンド規模の追加枠の拡大を実施するであろう」というのが一般的となっています。
私自身ロンドンに住んでいて感じる事としては、昨年までずっと悩まされてきた

ガス・電気料金の値上げが一旦収まってきたこと、ガソリン代の値上げも今のところは収まっていることなど、少しだけ安心

材料が出てきました。だからと言って決して値下がりする訳ではないですから、未だに「どうしてこんなに高い訳?」という怒りは感じ続けています。
食料品などに関しては確実に値上がりしています。各スーパーなどの値引き合戦は今でも過激

にやっているので、値引き対象となっている商品だけを買っている分には全く問題ないでしょう。しかしそういう訳には行きませんよね.....
例えば私が大好きなチーズケーキがあるのですが、あまりにも繰り返し食べ続けていたので

しばらく買わずにいたのです。たまたま先週スーパーに行ってその商品の値段を見て驚き!



2年前には2.98ポンドくらいだったのが今は5ポンドでした。英国ご自慢のベーコンも、私がお気に入りのメープルシロップ味のものは昨年のお正月には2.98ポンドでしたが、今は3.78ポンドとなっていました。卵の値上がりもヒドイです。油はもう論外

です。
そう考えるとイギリスのインフレ率が英中銀が予想しているように今年の年末には2%かそれ以下まで下がるという予想は、正直無理があるのではないか?と思ってしまうんですよね....

この国のインフレは非常にしつこいので、日本のような’’デフレ’’は夢のまた夢で、せいぜい頑張ってもディスインフレがやっと
そういう意味からも来週発表される英中銀インフレ・レポートは必見です。
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