*ユーロ、1.32台へ突入昨日夕方に1.32台へ突入したユーロ。このきっかけとなったと思われるのが、フランスのどこかのTV局が「ギリシャの民間関与(PSI)合意。民間部門は72%のヘアーカット率(債務減免)を受け入れる。欧州中銀は債務減免の対象とはならない。」という報道。しかしその3時間後に、ギリシャ政府とIMFが「合意は数日以内」と発表し、ユーロ下落
*フィッチ格付け会社:フィッチの国債格付けヘッドのおっさんが昨夜発言したのですが、
「欧州通貨統合は既に崩壊している

と言ってよい。それゆえ、ギリシャはデフォルトするであろうが、ユーロからの離脱はない。」
「単一通貨:ユーロが成功するのか、失敗に終わってしまうのかは、イタリア次第だ。ここからのイタリアは財政再建よりもいかに経済成長を確固たる物とするかに視点を移すべきだと思う。」
「フランスのネガティブ見通しからの改善は早くても2013年より前にはあり得ないであろう。」
*英インディペンデント紙の「ユーロの将来」これはかなり長い記事なので、いつか時間がある時にゆっくりご紹介しようと思います。ここでは数名のみご紹介しますね
ニューヨーク大学・ルービニ教授ユーロ圏におきていることは、電車の脱線自己をスローモーションで見ているようなものである

。 ギリシャだけでなく、他の加盟国も債務問題で苦しんでいる。今後3~5年の間にユーロが崩壊する可能性は50%と見ている。
ソロスさんユーロ債務危機の厳しい現状は継続する

。 世界規模の金融セクターのメルトダウンの可能性も未だ継続だ

。 ドイツが主張している財政赤字抑制のため政府が歳出を大幅に削減するという意見は、需要の低迷や価格の下落を引き起こし、欧州経済はデフレ循環入りしつつある
ダーリング前英財務相(2007~2010年)ユーロという通貨が現在の17ヶ国の加盟国のまま、生き残れると考えている人達は少ないであろうし、もはや現実的でない

。 欧州関係者の解決策が先送りされればされるほど、より多くの(ユーロ加盟国の中から)脱落者が出てくることになるであろう。
ゴールドマン・サックスAM ジム・オニール氏そもそもユーロが始まった時にあまりにも多くの国が参加しすぎた。当然ここから劇的な変貌

を遂げない限り、ユーロが生き残ることは難しいであろう。
レーン欧州委員長(経済・金融担当)単一通貨:ユーロは今後も継続し、今回の通貨危機を乗り越えてますます強くなっていく

。過去2年間にユーロ圏を襲った出来事を通して、我々はユーロという通貨が置かれている基盤を強化する状況を作り出した。
*メルケル首相、訪中本日より3日間の予定で訪中しているメルケル独首相。
この写真は今朝中国社会科学院で講演している様子です。

今回の訪中の目的は
・中国とドイツの貿易関係強化
・イラン産原油の輸入削減の要請
・ユーロ救済資金の支援要請
ユーロ救済資金の代表であるEFSF債への積極的な投資を御願いする

という見方もありますが、数ヶ月前にEFSF・レグリング最高経営責任者がアジア歴訪の旅に出て、空手で帰国した苦い経験

があるので、果たして今回はどうでしょうか?
中国のスタンスとしては、ユーロ加盟国がまず最初に手本となるように積極的な金融支援をする姿勢を強く示すことを挙げています。特にドイツとフランスからの支援はもっと多くなってしかるべきという見方を変えていません。今月末にはG20会合を控えているので、今回のメルケル訪中の間に中国がどのような発言をするのか、非常に興味があります。
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