*今後の課題この記事でメルケル首相の言葉として書いた 「経済成長支援と雇用促進の強化」が今後世界的な重要課題

となりそうです。
つい先ほど発表されたスペインの2011年第4四半期の雇用統計ですが、
・失業者総数: Q3 490万人

Q4 530万人

・失業率: Q3 21.5%

Q4 22.8%
とうとう失業者数が500万人の大台に乗ってきました。Q4失業者数予想は540万人だったので、実際の数字が530万人と予想より若干良かった(?)ことを受け、特にユーロ売りに繋がってはいません。
しかし予想より良かった!と喜んでいられない

のは事実でしょう。1月末のEUサミットでは、「新財政協定」だけでなく、欧州特にユーロ圏に於ける経済成長支援や若年失業者対策などについても話し合われる予定になっています。一部の報道では、EU予算から「失業対策補助金」をどうにか確保し欧州投資銀行(EIB)を通じて雇用促進策を発表するのではないか?という話しも出ているようです。
*経済成長に関してここで問題となるのは「どのようにして、国の経済成長を向上させるのか?」についての考え方です。
日本を例に取ると、公共事業など財政出動による景気対策がまず頭に思い浮かびます。
しかしドイツでは、そういう考え方を一切していないようです。今回のユーロ圏債務危機を巡り、ここから域内の経済成長を確固たるものとするには「財政規制の徹底を構造的改革」を徹底するというのが’’ドイツ式’’
ところが、フランスはというと「税制や規制を統一し、域内の不公平をなくす」つまり全員が同じ土俵に立って競争しようよ!という訳です。具体的に言えば、法人税率はアイルランドだけが優遇されており、フランスはこの点を何度も突っついてきました。フランスは現在でも、法人税の安いアイルランドが一人勝ちしていると考え、フランスにビジネスが来ないのはそれが最大の理由だと言わんばかりです。
金融機関に対する規制を取れば、英国はフランスよりもより厳しい規制を英系銀行に課す予定となっていますので、将来は英系銀行の方が仏系銀行より資産内容やクレジットの面から言ってもより安全となる可能性が高まります。フランスはこれが気に入りません

英国、スウェーデンや北欧各国の考え方は、経済成長は域内の自由貿易合意などを通してお互いの競争率を高め生産性の向上を目指すやり方を挙げています。
それぞれ皆、違う考え方を持っていることを考慮すると、今度もそう簡単に「経済成長支援方法」がまとまるとも考えにくいのかもしれません
*欧州中銀(ECB)貸し出し状況ECBの昨年12月の貸し出し状況が発表されました。
・民間部門への貸付: 12月 +1.0%

11月の数字は+1.7%、10月の数字は+2.7%となっており、減少傾向にあることが確認されました

・金融機関以外の企業への貸付: 12月+1.1%

11月の数字は+1.6%、10月の数字は+1.8%となっており、ここでも減少傾向にあることが確認されました
・ユーロ圏に於けるマネーサプライ: 12月+1.6%

11月の数字は+2.0%、10月の数字は+2.6%、9月は+2.9%となっており、これまた減少傾向にあることが確認されました
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ドラギECB総裁、ダボスでのスピーチ本日13:15GMTから、ドラギ君がダボスでスピーチをします。何を話すのか判りませんが、これは注目に値すると思っています。
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