おはようございます

今週は大西洋をはさんだ両大陸で、イベントが山盛りとなっています。
*ギリシャ債務交換交渉本日午後から開催されるユーロ圏財務相会合の席で最終結果が発表され、出席した財務相達の間で合意される予定だったギリシャ債務交換交渉。
ギリシャを訪れていた民間代表団はこの週末にも電話でギリシャ当局と協議を持った

と伝えられています。
現在わかっているのは、民間代表団は自分達がギリギリ受け入れられるヘアーカット率と交換される新規債の表面金利をギリシャのパパデモス首相に伝えたとされ、ギリシャを含む欧州当局とIMFがその案を受け入れることが可能か否かを検討中という話しです。つまりボールはEU/IMFのコート

へ入ったのです。
ある新聞では、「民間代表団は新発債表面金利を4.0~4.2%を交換条件として提示したが、IMFは3.5%の線を譲らない」と報道しており、たぶんこの辺が焦点

となる模様

このブログで何度も書いているように、昨年独メルケル首相が「民間関与」を口にしてからユーロ圏債務危機問題を取り巻く環境が一変

しました。その後、’’21%のヘアーカット率’’という話しになり、いつのまにかその数字が’’50%’’となり、今年に入ってからは68%

という桁違いの数字へと膨れ上がったのです。
本日のユーロ圏財務相会合ではこの点も含め’’最終合意’’

明日のEU財務相会合へと手渡される筈であった「ギリシャ債務交換最終合意案」ですが、今週の合意は無理となり、今月末のEUサミットまでお預けとなるとも言われています

こういう状況の中でユーロを買い進んで行くことには非常に抵抗を感じますが、市場では新たな「材料」が出てきたようです。


*FOMC今週24-25日に行われる米連邦公開市場委員会 (Federal Open Market Committee, FOMC) 。
米国関連ニュースに疎い私、普段FOMCの結果は翌日に確認するだけで全くノーマーク

なのですが、今週は力入ってます。
この週末にCNBCを見ていたら「QE3再開の可能性」についてアメリカのある銀行のストラテジストが熱く語っていたのを見て、「あれ?QE3ってもう死語になったんじゃないの

」と驚きました。たぶんこんなアホなことを言っている市場参加者は世界中で私独り

かもしれませんが、もう米国にはQE3なんて必要じゃないほど景気回復の足取りは確かなものになったんだとばかり思っていました。

そこに出ていたストラテジストのおっさんが言うには、バーナンキ総裁は米住宅市場が弱い点を懸念しておられる

シカゴ連銀エバンス総裁は「QE3の選択はまだ残っている」と発言した

今週のFOMCで果たしてバーナンキ総裁は記者会見の中でQE3に対してどのような見解を示すのか?それによっては今年夏くらいからQE3の可能性が急速に浮上

するかもしれないという内容でした。
私は普段ブルーンバーグTVを見てCNBCはあまり見ないようにしています。理由は出演する市場関係者の意見が非常に偏りすぎている時があるので公平な目で市場が見れないことがあると感じたからです。今回出演していたストラテジストのおっさんもその「偏った人達」なのかもしれません。

ただもしバーナンキさんが「不動産市場や雇用市場の回復が低迷し、それが景気回復の腰を折ると判断されたらQE3の可能性が全くないとは言い切れない」みたいな発言をしたら、こりゃドル売りになると思っています。まだ市場はQE3の可能性を織り込んでいないと思うからです。

この点に関しては、読者である皆さんの方が知識を持っていらっしゃると思うので、ご意見をコメントとして頂けたら幸いです。
今週末には米GDP発表を控えてますので、FOMC最終日の25日にはバーナンキさんはその数字を入手されていると私は勝手に思っているので、記者会見の席の発言にも要注意

かもしれません。
*欧州のイラン産原油輸入禁止に関して本日23日に決定発表と言われているのですが、本当に発表があるのかどうかわかりません

ロイターでは「決定は7月1日まで延期される可能性がある」と書かれています。
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