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次回のECB3年物LTROに関する見方

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[ 2012/01/20 23:55 ] 過去のパスワード必要記事 | TB(-) | CM(-)

ギリシャ債務交換交渉の進展具合

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・ギリシャ代表と民間代表団との債務交換交渉は一旦昼休みに入ったようです。再開は本日午後17:30GMTとギリシャの財務相から発表があったようです
・民間負担分は元本の50%、しかしそれ以外のゴチャゴチャした部分を合計すると額面の60-68%の負担となる模様



協議再開は17:30GMT、つまりギリシャ現地時間では午後19時30分くらいからとなります。随分間を空けるんだな~もっと急いでいたんじゃないの?と心配していた私ですが、理由が判りました。



この空き時間の間に、ユーロ加盟各国の財務省代表者達が電話会議 を開き、来週月曜日に開催されるユーロ圏財務相会合の協議に間に合うよう、たたき台を設定する作業に使われるそうです。

こういう舞台裏を知るとますます「みんな必死なんだなぁ~」 と思います。

ギリシャのベニゼロス財務相は「債務交換は民間部門の100%の参加が必要。」と本日のテレビインタビューでも語ったようですが、この記事でも紹介したように ヘッジファンド業界がどういう態度に出てくるのか?心配ですね 

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[ 2012/01/20 21:59 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(4)

ECBに対する評価

翌日物預金残高の増減 や 3年物LTRO など、ユーロ圏債務問題解決に向けて次の一手が注目  される欧州中銀(ECB)

実際に欧州系の銀行は、今までにECBが行ってきた危機回避手段をどのように評価しているのでしょうか?
ある欧州大陸系大手銀行のエコノミストがQ&A形式でまとめました。それをご紹介します。
私自身、これを読みながら「ヘェ~ 」とか「なるほど~ 」とか 「マジ?」と声を出してました 
個人的には非常に役に立って嬉しかったです 



Q: ECBの無制限資金供給オペにより、市場の資金調達はスムーズになりましたか?

A: はい、ユーロ圏各国のインターバンク市場での資金繰りは楽になりました。’’劇的に改善した’’とは言い難いですが、ベンチマークであるライボー金利と翌日物金利のスプレッドが狭くなりました。最も改善した部分は、ドルの資金繰りです。今まで欧州系銀行がユーロをドルにする際の上乗せスプレッドが高すぎてドルの資金繰りが大変でしたが、このスプレッドが77bpsも下がり、昨年8月以来のレベルまで低下したからです。


Q: ECBが新たに導入した3年物無制限資金供給オペ(LTRO)には具体的にどのような銀行が参加したのでしょうか?

A: 3年物LTROから資金調達した銀行は、予想通りPIGS諸国の銀行が多かったのは事実です。第2回目の3年物LTROは2月29日に予定されていますが、その時の資金調達総額が1回目の4,892億ユーロを越える額になるとは思っていません。


Q: どうして欧州の銀行はほとんど金利がつかないECBの口座に資金をデポジットしておくのですか?

A: 「欧州の銀行は1%の金利を払って調達した資金を0.25%の金利しか払わないECBの口座に預けておくなんてバカげている」  という議論をよく耳にしますが、それは間違っています。
ECBから資金調達する銀行と、ECBに資金を預け入れている銀行は同一ではありません。

例を挙げますと、フィンランドの銀行は12月の3年物LTROで20億ユーロの資金を調達しました。ところがフィンランド系銀行達がECBに預け入れている金額は合計すると500億ユーロという額になっています。それに加えて、同国系銀行はECBの1週間固定金利デポには180億ユーロ預けています。


Q: 3年物LTROから調達した資金は、PIGSや他のユーロ加盟国の国債購入に充てられているのですか?

A: 一部の資金は仰るとおりユーロ加盟国の国債購入に充てられたのではないでしょうか?スペインやイタリアの国債入札が成功を収めた  ことからもそう判断出来るでしょう。しかしかなり多くの部分は銀行債の償還などに充てられたと見ています。

国債投資に対する我々の見方ですが、欧州系の金融機関がPIGS各国の国債に対しここから積極的に投資することには及び腰姿勢  であると見ています。最近特に成功したと言われているスペインやイタリアの短期債入札結果ですが、2月29日の第2回目の3年物LTRO以降も持続して好調な成績を収め続けられるのか?については懐疑的です。


Q: ECBの資金供給はインフレ懸念を引き起こさないのですか?


A: いいえ、ECBの資金供給はデフレにおちいらないための対策です。ECBが資金を供給してくれるお陰で市場での資金不足が解消されているのも事実です。多大な困難を抱えているユーロ圏で資金不足が顕著になってしまうと、即刻クレジットの収斂  を引き起こし、それはユーロ圏の先行き景気動向をますます悪化させるきっかけになります。

ECBが供給した資金が民間部門の融資や貸付に積極的に廻るようになった時にはじめて、インフレ懸念を心配しなければならなくなるでしょう。しかし近い将来それが現実のものになることは難しいと思います。


Q: ECBのユーロ加盟各国の国債買い支え(SMP)は有効な手段であると思われますか?

A: ECBが2010年5月にPIGS各国の国債買い支えプログラム(SMP)を開始してから現在までに2,200億ユーロの残高があると言われ、この額はユーロ圏(17ヶ国)全体のGDP規模の2.3%となります。

ECBがSMPを開始して以来、PIGS各国の国債イールドは下がるどころか上がっています 。つまりSMPは効果を発揮していないと言えるでしょう。たぶんこの意見に対しECBは 「SMPがなければ、PIGS各国の国債イールドはもっともっと高くなっていた筈だ!」 と反論するに違いありません。もっともな意見ではありますが、それだけでは満足出来ません。

ECBは 「市場介入する目的は金融政策の効果が加盟各国へ平等に波及することを維持するため」 と言っていました。しかし加盟各国に於ける貸し出し金利ひとつを取ってもとても平等であるとは言い難いことを考えた場合、SMPが成功した!とは言えないのではないでしょうか? 


Q: 2012年にECBが取る新しい手段/政策は?

A: 昨年起きた原油やエネルギー価格の高騰は、今年は今のところ鳴りを潜めており、インフレ懸念は一旦後退しました。
そのため、ECBには更なる政策金利下げ余地が出てきたと言えるでしょう。そのため、最低でも0.25%の追加利下げを実施すると考えています。

政策金利の利下げ以外では、ECBはPIGS各国の国債に対し、SMPをさらに強化し増額してくるでしょう。欧州の政治家達の危機収束手腕があまり当てにならないことや、最近の加盟国の格下げを考慮すると、ECBが危機収束に対し大きな役割をおわざるを得ないことは明白です。

万が一’’非常事態発生’’  となった場合は、ECBが加盟国の国債イールド上限金利を設定する可能性もあると見ています。



すみません、ここから私です。
この「国債金利上限設定」ってどのようなメカニズムで可能となるのでしょうか?

例えば、ユーロ加盟国の国債イールドの上限を6%と設定したと仮定した場合、6%を越えたら即時ECBがその国債を’’無制限で’’買い支えるという意味ですよね?


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[ 2012/01/20 20:54 ] ECB 欧州中銀 | TB(-) | CM(0)

英中銀MPC・ブロードベンド理事発言

15分くらい前に出たブロードベント理事の発言の影響かな?ポンドが一旦戻しかけました。

英中銀MPCは 昨年10月に予想外のQE増額を決定しました。 その時の増額分の国債購入に関しては 4ヶ月という期間を設定したので、4ヶ月目に当たる2月のMPCでは当然更なるQE増額があるに決まっている!というのが私も含めた市場参加者の共通した見方となっています。

*ブロードベント理事発言

しかしブロードベント氏は「英中銀は2月に必ずQE増額に踏み切るという事前合意などない。そして英中銀がQE増額分で購入する英国債(Gilts)の購入額には一定の決まりがある訳ではない。」( たぶん彼が言いたかったことは、毎月これだけの金額!と決めて購入し、4ヶ月で全部使い切る訳ではありませんよ! という意味だと思います)

つまり私達が勝手に思い込んでいる「2月QE増額」はまだ決定している訳じゃないからね....という事でしょう。

そして英中銀が実施している英国債買取はインフレ懸念を発生させないことが最優先となっており、国債発行残高が増えたからといって ’’救済的に’’購入額を増額する訳でもない!と語っていました。

英経済に関しては、現在のところ低迷を続けているという見解を示しているものの、年後半からそれなりに回復していく芽が出てくると予想しているようです。そして今年に入ってからの欧州当局によるユーロ圏債務危機に対する対応策により、英経済も好影響を受ける可能性はあるとも語っています。

*ギリシャ関連

昨日から継続しているギリシャ当局と民間代表者との債務交換交渉ですが、本日昼過ぎにでも「最終合意」が予想されています。
というか、昼過ぎくらいまでに合意出来ないと来週月曜日に予定されているユーロ圏財務相会合での話し合いの場で「最終合意結果」を協議出来ないという時間的なリミットがある模様

それとは別に、トロイカ調査団は本日午後4時GMTにギリシャの財務相と首相と次々話し合いを持つ事にもなっています。

本日午後遅くにギリシャ関連報道でにぎわう可能性が高まりました。ポジションをお持ちの方は注意して下さい。


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[ 2012/01/20 18:58 ] 英中央銀行 | TB(-) | CM(0)

ユーロ上昇の背景

私がジムに行ってる間にいくつかのニュースが欧州から出ました。特に’’ユーロ支援材料’’と言えるものではないものもありますが、逆に’’売り材料’’と決め付けられないものがほとんど。

*昨年12月実施の欧州中銀、3年物無制限資金供給オペ(LTRO)について

米投資銀行のモルガン・スタンレーのレポートの一部が本日の英FT紙に載っていました。
内容は  昨年12月にECBが新たに導入した3年物無制限資金供給オペ に参加した欧州の主要金融機関とそれぞれの資金調達額。
モルスタ ECB 3yrLTRO
(2回クリックするとグ~~ンと拡大します)

これがその一覧表  赤枠で囲んだ部分が各銀行別の「3年物LTRO」から得た資金調達額。
左側に銀行名があります。ひとつひとつカタカナに直そうと思いましたが、枠が狭いので諦めました 

これを見る限り、3年物LTROへの参加銀行が俄然多いのはイタリア  一番大きな金額を取得したのは伊ウニクレジット 125億ユーロ  次もイタリアの銀行ですね、Intesa Sanpaolo銀行 120億ユーロ  3番目もイタリア、 Monte dei Paschi di Siena銀行 100億ユーロ  その次にはスペインの銀行が並んでいます  英国で唯一参加したのはRBS銀行 (ここはオランダにある子会社経由で参加した模様です)

 ECBドラギ総裁記者会見の席でも">先日のECBドラギ総裁記者会見の席でも話題にのぼった3年物オペ。同総裁が語った「3年物LTROは、欧州系銀行の資金調達状況の改善に大きく貢献した。」 発言が今回のユーロ上昇理由のひとつにも挙げられているくらいです。 

*ギリシャ債務交換交渉合意ならず、明日に持ち越し

ギリシャの債務交換交渉の合意が明日以降に持ち越しとなりました。関係筋によると遅くても明日(金曜日)の夕方までには合意に達する見込みであると前向きに語っているようです。

現在行われている協議内容は この過去記事で詳しく書きましたが、本日の協議に参加したのはギリシャ当局と民間の債権者代表グループ。

しかし合意に至らなかったのは、協議に参加していないギリシャ国債保有者であるヘッジファンド達が理由だ!という話しが聞こえてきました。

現在協議の焦点となっている「民間関与(PSI)」そして「ヘアーカット率(債務減免)」、ヘッジファンド達はどちらにも参加しない姿勢を貫いているようです。

ヘッジファンド達は ’’ギリシャ政府と民間代表団との債務交換交渉が合意に至らなくても、ギリシャのデフォルトが他のユーロ圏加盟国に飛び火するのを防ぐ + ギリシャ発金融システム崩壊を防ぐことを最優先するであろうから、EU/IMF/ECBなどが支援策をまとめ3月20日に予定されている144億ユーロ規模の償還分は無事に滞りなく実施されギリシャはデフォルトから救われるであろう’’ というシナリオを立てているようです

昨年暮れから今年にかけて、3月20日償還分のギリシャ国債をヘッジファンド達はバンバン買っていると伝えられています。つまり欧州当局は絶対にギリシャをデフォルトにさせないので、買っておけ!という発想です。

更に驚いたことには、ヘッジファンド達は自分達がPSIや債務交換交渉に応じないことを非難されるのであれば、人権にかかわるので裁判に打って出るとも語っているといわれています。

なんか話しがどんどん面倒な方向へ行ってるんじゃない?と感じてるのは私だけかしら 
裁判してる場合じゃネェ~だろ



欧州財政協定原案が発表されました。でももう疲れたので本を読んで寝ます。
ごめんね 



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[ 2012/01/20 09:07 ] ユーロ危機 | TB(-) | CM(0)
プロフィール

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Author:N20   (松崎美子)
東京でスイス系銀行Dealing Roomで見習いトレイダーとしてスタート。18ヶ月後に渡英決定。1989年よりロンドン・シティーにあるバークレイズ銀行本店Dealing Roomに就職。1991年に出産。1997年 シティーにある米系投資銀行に転職。肉体的・精神的に限界を感じ、2000年に退職。その後、憧れの専業主婦をしたが時間をもてあまし気味。たまたま英系銀行の元同僚と飲みに行き、証拠金取引の話しを聞き、早速証拠金取引開始。

口座残高ゼロ経験あり

セントラル短資FX (株)さんで 連載スタート
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